その12

 

 

 

 

その乱れ様から、このままでは本当に美香の発狂すら心配に成った矢先に、佑二

の鞭打つ手がとまった。見事に限界ギリギリまで鞭打プレイを続けた少年は、こ

れまでに幾度と無く濃密な肉の交わりを重ねて来たから、恋人の安全日をしっか

りとわきまえている。だから、直前に処女を散らした恵里子の時とは異なり避妊

具を装着する気配を見せぬまま、鞭打ちの結果、蕩け切った蜜壷に己の雄根をず

ぶずぶと沈めて行く。

 

「ううん、ハッ… あぁぁぁぁぁぁぁ… 」

淫核に対する打撃が生み出す落雷を思わせる甘い衝撃で心身共に惚けた美少女は

、欲情の趣くままに愛おしい恋人を受け入れて、どんな男でも奮い立つ様な艶っ

ぽい悲鳴を漏らした。彼の加虐的嗜好を見抜いて騙し地下室に連れ込み、身を投

げ出す博打の末に得たマゾの快楽は母親から受け継いだのであろう美香の被虐癖

を十分に満足させていた。しかし、彼女が選んだ男は、美香のあさはかな目論み

をあっさりと凌駕して美少女を愉悦環状に巻き込み性の深淵まで引き摺り堕とす

のだ。

 

学園内では教員を含めて誰もが彼女の気品や聡明さに平伏して女王様として遇し

ている。最初の頃は注目や尊敬を一身に集める身の自分が、周囲からは取るに足

らぬと評価された佑二に肉体を自由にされる屈辱感が新鮮で、マゾの血を滾らせ

た彼女はそれだけで満足を得ていた。しかし、アブノーマルな肉の交わりを重ね

る毎に、そんな外見的な要因は美香の意識から消えて行き、サディストとして急

速な進化を遂げる佑二の手に掛かり何度となく法悦境を彷徨い魂にまで快楽を刻

み込まれた結果、今では彼こそが世界で絶対無二の支配者と思えて、かしずき身

を捧げることに無情の悦びを得ている。

 

もちろん己を取り戻す日常生活においては佑二の立ち位置は以前と変わらない。

人前で馴れ馴れしくしたり気軽に声を掛ける様な事は彼の方で遠慮していた。プ

ライドの高い女王様にとってはありがたい恋人の配慮なのだが、それ故に皆がフ

リーな立場と信じる佑二が他の級友に素養を見破られ、新しいマゾ奴隷を得るよ

うな事に成らないか? 第三者の舞子から見れば、余りにも馬鹿馬鹿しい取り越

し苦労と思える悩みを抱えつつ、これまで美香は悶々としながら佑二にその身を

任せていた。そんな美少女の小さな悩みも、土蔵の地下でプレイに及べば綺麗さ

っぱり消し飛んでしまう。

 

「ひっ… ひぃぃ、ユウジ… いい、いいの… あっ… あぁぁ」

あっと言う間に快美の奔流に巻き込まれた美香は、その甘美な流れに逆らいギュ

っと奥歯を噛み締める。堪える時間が長いほど、その先に待ち受ける愉悦が深ま

る事を知っている美少女は忍耐の極限を超える事を目指して恋人の律動を受け止

めた。だが蜜壷の中を蹂躙する力に満ちた雄根の破壊力は凄まじく、貪欲な少女

の存念など嘲笑うように強烈な快感を齎すのだ。

「だめ… ユウジ、ごめんなさい、あたし、もう、あひぃぃ… 」

いつもならば、もう少し堪える事も出来るのだが、執拗にクリトリスをいたぶる

鞭打プレイの後だけに美香の崩壊は呆気無い。革のベルトで拘束された細い腰を

精一杯にもたげつつ、唯一自由に動かせる首を左右に激しく振りながら、美香は

絶頂への階段を一気に駆け上がる。意外に早い恋人の陥落にタイミングを合わせ

る様に佑二の腰使いも荒々しく成った。

「ひっ… ひぃぃぃぃぃぃ… 」

呼吸を合わせて仕上げに取りかかる恋人の力強い突き上げを喰らい、子宮を小突

き回された美少女は、あられもない嬌声を土蔵の地下室に響かせた。拘束された

身で何度か激しく痙攣を繰り返した美香は、その行為の淫媚さに打ちのめされた

舞子の目の前で絶頂に駆け上がり、一際派手に裸身を引き攣らせた後に責め台の

上に轟沈した。

 

 

 

 

朝のホームルームの為に担任の教師がクラスに姿を見せた時に、教室の中に漣の

様などよめきが走った。けして教師の登場が生徒達を驚かせたわけでは無い。い

つも見慣れた先生の後ろに続いて教室に入って来た可憐な少女の存在が、クラス

の男子生徒達をどよめかせたのだ。

「え〜と、今日は転校生を紹介する、西宮恵里子さんだ。名字から分かると思う

 が、恵里子さんは、ウチのクラスの西宮美香さんの従姉妹だそうだよ」

クラスで一番の美少女の従姉妹の来場に教室の中は騒然となった。女子生徒は新

たな手強いライバルの出現に顔を顰めているし、男子生徒の多くは崇め奉る美香

と、どことなく雰囲気の似た恵里子の編入を心から喜んでいた。顔を綻ばせる男

子生徒達がざわめく中で、ひとりだけ壁際後方の席に座った佑二だけが、俯き憂

鬱な表情を隠していた。

 

(マジかよ! )

この先の困難が予想された少年の苦悩を他所に、恵里子は丁寧に頭を下げた後で

、まずは美香に向かって微笑んだ。

 

「よろしくね、美香ちゃん」

「ええ、よろしくね、恵里子ちゃん」

 

佑二同様に、従姉妹から編入と言う奇襲攻撃を喰らった美香だが、この程度の事

でショックを受けて自分を見失うほど柔では無く、恵里子の挨拶に微笑みを持っ

て応じて見せた。

 

(ちっ! もう少し驚け! この牝狐め! )

(ふん、何しに来たのさ? 馬鹿女)

 

可憐に微笑み合いながら挨拶を交わす従姉妹同士の心の中の声が聞こえたような

気がして、佑二は顔を上げる事が出来なかった。だが、彼の災難はこれでは終わ

らない。

 

「え〜っと、恵里子さんの席だけれども… 」

担任の教諭はぐるりと教室を見回して空席を捜した。

「あの、先生、佑二くんの… いえ、岡本くんの隣じゃ駄目ですか? 」

確かに佑二の隣席は現在は空席だった。だが、いきなり現れた可憐な少女が、さ

も親しげに佑二の名を口にしたことで、教室中の男子がざわめき厳しい視線がオ

タク少年の元に集まった。

 

「あれ、恵里子さんは、岡本とも知り合いなのかね? 」

「ええ、ちょっと… 」

可憐な少女は少し照れた様に小首を傾げて後は察してくれとばかりに口籠るから

、男子生徒達の目は険しさを増した。

「それでは、岡本の隣にしなさい」

「はい、ありがとうございます」

まんまと佑二の隣席をゲットした恵里子は意気揚々と彼の元に歩み寄る。

「よろしくね、佑二さん」

名字では無く、親愛の情を込めて名前で呼び掛けられたオタク少年は言葉に詰ま

り、何ごとか、ごにょごにょと口籠りながら頷いた。チラっと視線を上げると満

足げに微笑む恵里子の先で、怒髪衝天の気配を押し隠しながら彼を睨む美香と目

が合った。

 

(まったく、美香の親戚って奴等は、どいつもこいつも… 一筋縄ではいかない

 なぁ… )

先の読めない混乱を齎した恵里子の襲撃のショックで大いに慌てた少年は、小さ

く首を左右に振りながらソッと溜息を吐いた。

 

 

 

美少女 5 END

 

 

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