その7

 

 

 

「なによ、にやにやして、しまりの無い顔は、みっともないわよ」

冷えた缶ビールを頬にいきなり押しあてられて、正信は長い邂逅から現実に引き戻さ

れた。

「いや、その、ミサ姉と初めてセックスしたときの事を思い出してさ」

これまた勝手に冷蔵庫から取り出して来た2本めの缶ビールのプルトップを引いた美

紗子は、年下の愛人の意外な言葉に驚き、そのあと淫媚な笑みを浮かべた。

「ああ、あの時のこと? まったくひどい男よね。私が初めてだって知っていたくせ

 に、いったい何度、辱めたかしら? 4回。いいえ、次の日の朝、目が覚めてから

 のも入れると5回かしら? 」

入試結果を見に行き、現場近くから携帯で合格を実家に電話で告げたあと、そのまま

家に戻らず翌朝まで美しい従姉妹と褥を共にして互いを貪り合ったことを思い出して

、正信の股間は徐々に漲ってゆく。合格発表の翌日の昼前に干涸びて実家に戻り、ま

る1日行方不明だったことを両親から咎められた際には、同じく合格した悪友たちと

一晩中、カラオケで盛り上がっていたと言う苦しい言い訳で切り抜けたのも、今から

思えば良い思い出だった。

 

「さてと、咽の渇きもおさまったし… 」

立て続けに二本の缶ビールを飲み干した美貌の若妻は、今は年下の愛人から不倫相手

に昇格した正信の前に歩み寄ると、そのまま彼の前に跪く。

「来た早々に、それかよ? 」

「ええ、そうよ、うちの人が出張に行く前の晩には必ずセックスするでしょ? でも

 、ほら、彼ったら小さいし、弱いし… 」

呆れているフリをする正信の下腹部に手を延ばした美しい人妻は、器用に若者のズボ

ンのベルトを外して行く。

「まあ、あの人なりに一生懸命なのはわかるんだけれど、それでも中途半端に弄られ

 て、自分だけさっさと満足して放り出されちゃう私の身にも成って欲しいわ」

正信にとっては高校の先輩にあたる美紗子の夫のなまっちょろい顔を思い出して、若

者は内心で何度も頷いた。

(うんうん、義隆センパイじゃ、このエロ魔女を満足させるのは、ちと厳しいよな)

若者が物思いに耽る間に、彼女はさっさと年下の不倫相手のズボンとトランクスを引

き摺り降ろす。

 

「ご開帳! きょうも元気におっ勃っているね、うんうん、それでこそショウちゃん」

先輩の元に嫁いだ従姉妹と、こうして日の高いうちから桃色遊戯に溺れるのは若干の

罪悪感はあるが、そんなことで青年期の牡の股間が萎えるわけもなく、むき出しにさ

れた陰茎は彼女の言葉通りに元気に勃起している。

「さてと、それじゃ、いただきま〜〜す」

持ち主の逡巡とは関わりなく、天を突く勢いの雄根の根元に指を巻き付けた美紗子は

、なんの躊躇いもなく亀頭にキスの雨を降らせる。わざと猥雑な音を立てて口づけを

繰り返す美女を眺めていると正信の興奮も否応無しに高まってゆく。やがて啄む様な

キスに続いて、こんどは舌を使って肉棒の先端を、まるでアイスキャンディを味わう

みたいに舐め回す美紗子は、遊んでいる右手を彼の垂れ下がった皺袋に差しのべた。

「おうぅ、そんなところまで… くぅぅ… 」

雄根の根元に巻き付けた左手は細かく前後にしごきまくり、右の手では睾丸をやわや

わとマッサージ、そして唇や舌を巧みに使って亀頭を刺激されたら、若い正信はたま

ったものではない。だが、この難行苦行を我慢した先に、より鮮烈な快感が控えてい

ることを知っている若者は、奥歯を噛み締め下っ腹に力を込めて美女の淫猥なサービ

スを耐え忍ぶ。

 

「ぷはぁぁ… さすがわショウちゃん、うちのダンナだったらこんなにしゃぶったら

 、もうとっくに噴いちゃっているもん」

「あの、こんなときに旦那さんの話は遠慮して欲しいです。なにしろ美紗子さんの旦

 那様は僕にとっては学校の先輩なんですから。なんとなく気分が萎えてしまいます」

「あら? 意外と小心モノね、でも気分が萎えても、ココが元気なら問題は無いわ」

正信の小さな抗議は呆気無く却下され、年上の美しい人妻は顔を忙しく左右に傾けて

手にした肉棒の側面に舌を這わせて唾液を擦り付ける。

「うん、やっぱりショウちゃんのチ◯ポは最高」

年下の愛人の自尊心を満足させる台詞をサラリと口にした後に、いよいよ美紗子は剛

直を根元まで頬張りにかかる。

「むぐぅぅぅ… 」

けして強制したことは無いのだが、美紗子は最初に従兄弟の怒張を必ず根元まで呑み

込み苦し気な呻き声を漏らす。まるで、これから自分を桃源郷へと誘ってくれる雄根

に感謝を捧げると共に、明らかに夫とは異なる長大な肉棒の感触を味わう風情の若妻

の艶っぽい声を聞けば、人の妻を寝取る罪悪感など瞬時に消滅してしまう。

頬を桜色に染めて彼の股間に顔を埋めて、しかも大きな肉棒に咽を詰まらせながらも

舌を蠢かせる美紗子の愛撫は、いかに慣れていると言っても正信を急激に昂らせて行

く。

 

「み、ミサ姉、ちょい待ち、もうヤバイって」

「うふふ、一番絞りを飲み干したいって気もするけれど、この先のお楽しみを考えた

 ら無駄撃ちは控えてもらいましょう」

名残惜し気に年下の愛人の肉棒を口から開放した美紗子は当たり前のように服を脱ぎ

はじめる。人妻と言っても、まだ20代の美しい従姉妹の裸身は抜群なプロポーショ

ンを崩す徴候も無く、はじめて肉の交わりのチャンスを得た当時と何ら変わりはない

。ブラがはずされて自由を取り戻した豊かな胸の膨らみや腰のくびれを眺めていると

、正信の興奮は増すばかりだ。

「ほら、なにをぼんやりとしているの。さっさとショウちゃんも脱ぎなさいよ。ぐず

 ぐずしていると剥ぎ取るわよ」

「はいはい、お姫様の御命令とあらば、あらよっと! 」

ソファから身軽に立ち上がった正信は、彼女の命令にしたがいニヤけながら服を脱い

で行く。全裸になった二人は手をつないで隣のベッドルームに場所を移した。

「さあ、ベッドに横になってちょうだい」

「上になるのが好きだね、ミサ姉は」

軽口を叩きながら、それでも逆らう事は無く、正信は狭いシングルベッドに仰向けに

横たわる。彼の若さを証明するように股間の勃起は勢い良く天を向いてそそり勃って

いた。

 

「だって、このあと、ショウちゃんは私の事を散々虐めるんじゃない? だから、せ

 めて最初くらいは主導権を握っていたいの」

羞恥と興奮で頬を紅く染めながら、裸身を曝した美人妻は正信の腰をまたぐ。ゴクリ

と音を立てて生唾を呑み込んだ美紗子は、隆々と鎌首をもたげる肉棒を逆手につかむ

と手慣れた様子でゆっくりと腰を降ろして行く。

「はぁぁぁぁぁ… 」

濡れた膣壁を割り裂いて侵入を果たす剛直の感触が、はやくも美紗子を夢心地にさせ

ている。蜜壷が満たされる嬉しさに目を細め唇を半開きにした美紗子は、大きく息を

吸い込むと尻をぺたりと落としきる。

「あふぅ、おおきい、奥までびっちりぃぃ… 」

何度も経験した女性上位だが、子宮口を亀頭で擦られる感触は、いつでもあっさりと

美紗子を愉悦の虜にしている。貪欲に快美を貪る美人若妻は、いったん落としきった

尻を淫媚にのの字を描くように回し始めた。 

 

 

 

 

 


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