その9

 

 

 

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ… 」

不愉快な圧迫感や鈍痛を蹴散らして、凄まじい快美の奔流が美紗子を瞬く間に桃源郷

に押し上げる。菊門を貫く剛直が、まるで炎を吹き上げる火の棒のように感じられ、

直腸粘膜を焦がしながら押し広げられる快感は、性行為に慣れているはずの人妻の脳

味噌をどろどろに溶かして理性をあっさりと粉砕してゆく。排泄器官を玩弄される汚

辱感すら、この快美を際立たせる調味料と化して、ついに美紗子は年下の従兄弟に捧

げた尻を無意識に動かしはじめた。

「なんだよ、ミサ姉、なんだかんだと文句を言っているくせに、お尻の穴に入れた途

 端にこのザマじゃ、先が思いやられるよ」

「だって、お尻、弱いの、知ってるくせに、ショウちゃんのバカ… 」

女陰の方をペニスで貫かれる普通のセックスならば、挿入から律動に移る際に徐々に

情感が盛り上がり、快楽曲線は緩やかな上昇軌道を描きつつ絶頂まで到達する。しか

し、通常の生殖行為とは異なり、直腸粘膜を通して子宮を裏側から擦り潰す異形のア

ナルセックスは、発端からゆっくりと快感が高まるのでは無く、いきなり淫に溺れる

女体をピーク近くまで蹴り上げる鮮烈さで美紗子をいつも困惑させた。

 

正常位で股を開き彼を猥裂で呑み込むときには、たしかに雄根の挿入は強烈な快感を

齎すものの、愉悦の奔流は緩やかに水嵩を増して行く。だが、それに比べると肛門を

捧げるアブノーマルな性行為は、あきらかに異質であり、こうして窮屈な裏門を貫か

れた途端に、もう気分が瞬時に高まり少しでも油断すると気をやってしまいそうなの

だ。

「ほんとうにお尻だ弱点なんだね、ミサ姉は」

最初は処女と童貞がお互いに手探りで挑んだ情交であったが、子供の頃から付き合い

があった親戚同士であり、しかも年齢的には美紗子のほうが年上だったから、やがて

二人のセックスでは自然と美しい従姉妹が主導権を握ることが多くなっていた。

生来、色を好む体質なのか? 美紗子はセックスに関してタブーを設けることもなく

、二人は色々な愛撫や体位を試しつつ、互いの肉を貪り合ってきた。そんな微妙な二

人のバランスを大きく崩したのが肛門での性交なのだ。最初は強い違和感に嘖まれて

苦し気に喘ぐばかりだった美紗子だが、やがて、その違和感ですら鮮烈な快美にすり

変わり、今では菊門に長大な雄根を呑み込んだだけで軽いアクメに溺れてしまう。

 

「それにしても、すごく絞めてくるね? そんなに気持ちいいのかい? ミサ姉? 」

余裕を見せて動きをコントロールする正信の生意気さに多少は憤慨するが、そんな美

紗子の思いはすぐに掻き消されて行き、本来ならば排泄の為にだけ使われるべき菊門

を貫く強靱な肉棒の感触が彼女を魅了して止まない。ほとんど条件反射的に括約筋を

絞っているが、そんな美女の躯の儚い反応を嘲笑うように年下の従兄弟の剛直は滲み

出る腸液の滑りの力を借りて、ゆっくりと前後に抜き差しされ続けた。

「だめぇぇ、もう、あっ… ねえ、ショウちゃん、おねがい、ゆるして、このまま犯

 られたら、あひぃぃぃぃ… 」

背筋を駆け抜けて脳髄を揺さぶる異形な快美に思考力や恥じらいを根こそぎ奪われた

美貌の若妻は、息絶え絶えに喘ぐばかりだ。正信の雄物にすっかりと慣れ親しんだ裏

門からは、もう痛みは微塵も感じない。しかし、このアブノーマルなセックスから生

まれる快感には、けして慣れることはあるまい。ゆっくりと盛り上がり、躯の隅々ま

で快美が流れ込む様なノーマルなセックスに比べて、小さな快感の爆発が何度も何度

も繰り返され、時折それが目を眩ませる大きな爆発にすり変わるアナルセックスの味

を覚えた女体は、彼女の困惑とは裏腹に、さらに大きく深い快楽を求めて汗の浮いた

裸身をうねらせた。

 

「あっ、あふぅ… もう、すごいの、きちゃう、、あぁぁぁ… 」

あからさまに牝の昂りを示す台詞を吐いてしまい、美紗子は羞恥で耳たぶまで紅く染

める。だが、どんなに恥ずかしく思っても、口を開けば艶っぽい嬌声がこぼれ落ちる

のを止められない。見捨てられた女陰からは自分でも呆れるほどの淫汁が溢れていて

、太股の内側に幾つもの筋を作ってシーツにまで滴り落ちて行く始末だった。

(くっ… くる、大きいのが… きちゃうぅぅぅぅぅ)

これまでの経験から、いよいよ喜悦の奔流の到達を予感して、美紗子は狂ったように

尻を振り立てる。

「おっ、ミサ姉、調子が出てきたね」

口ではからかいの言葉を吐く正信にしても、美しい年上の従姉妹の菊門の絞まりが峻

烈になったことから己の崩壊の時も間近なことを痛感する。この軽口を最後に、若者

も無言で下腹部に力を込めて決壊の時を一寸延ばしにしながら荒腰を奮い続ける。

「あっ、だめ、もう、いくぅぅぅぅぅ… 」

今までの中で一番大きな快美の荒波が襲い掛かって来たことで、獣の体位のまま尻を

占領された美紗子は汗の裸身を何度も震わせながら絶頂への階段を駆け上がる。

「くぅ、ミサ姉、オレも! 」

昇りつめた美紗子の括約筋の苛烈な締め付けの前では、正信の堪忍も容易く突破され

てしまう。尿道を駆け下る白濁汁の奔流は、美紗子の直腸にぶちまけられて、さらに

彼女を喘がせる。

「ひっ… あひぃぃぃぃぃ… 」

愛おしい男の欲情汁の飛沫を直腸の粘膜で感じ取りながら、美紗子の意識は途切れて

目の前が真っ暗になった。

 

 

 

「ねえ、ショウちゃん」

夫との夫婦生活ではけして味わうことの出来ない異質で峻烈な肉の交わりのあとで、

ようやく呼吸を整えた美紗子は全裸のままで半身を起こして物憂気に年下の従兄弟に

呼び掛けた。

「なんだい。ミサ姉? あっ、シャワーなら先に使ってくれてもかまわないよ」

美しい若妻との真昼の情事を終えて、気だるい疲労感を楽しみながら正信が応えた。

「あら、ありがとう。でも、そうじゃなくて… 」

狭いシングルベッドに横に成り、年下の愛人の厚みを増した胸板に手を差しのべなが

ら、美紗子は黒目勝ちな瞳を輝かせて彼を見つめる。

(えっ、なんだ? なんだかわからないけれども、すげ〜嫌な予感がする)

長い付き合いの従姉妹が、こんな顔をして自分を見つめる時には、彼の想像の斜う

えを行く突拍子も無い発言が飛び出すことが多いので、正信は気を引き締めて彼女

の美しい顔を見つめた。

「もう彼女は出来たの? せっかく一人暮らしなんだから、気に入った子がいたら

 連れ込んじゃえばいいのに、あっ、ひょっとして、もう… 」

「いや、特定の彼女と言える子は、まだいない。ゼミが一緒で気になる子はいない

でも無いけれど、ミサ姉と比べると、いまいち食指が動かないってところかな? 」

微妙な質問だが、それとなく美しい年上の従姉妹をヨイショしつつ、無難に応じた

と思った正信は、内心で安堵の溜息を漏らした。しかし、美紗子の問い掛けには他

の意味が含まれていたのだ。

「そう、特定のカノジョはいないのね。それならば好都合だわ」

まるでとびっきり魅惑的で性悪なペルシャ猫を思わせる笑みを浮かべる美紗子の事

を、正信は不安な面持ちで見つめるばかりだった。

 

 

次週に続きます。

 

 

 

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