その60

 

 

 

 

「ごくっ… 」

音を立てて生唾を呑み込んだ泰男は、異常な昂奮を隠す事もなくコクリと頷く。そ

んな寝取られ夫の仕種が可笑しくて思わず微笑んだ若者はベッドで待つ美人妻の尻

を捕まえると、ぐっと手前に引き寄せた。

「あっ… あひぃぃぃぃ… 」

すでに十二分に潤っていた美人妻の肉壷は何の問題も無く若者の長大な一物を呑み

込んで行く。濡れて爛れた肉襞を巻き込むように亀頭が淫裂に押し入った時に、景

子は汗の浮いた背中を逆アーチ状に反らせながら艶っぽい悲鳴を張り上げた。

「ああ、これよ、これが私を狂わせるのよ、ひぐぅぅぅぅ… 」

食い入るように見つめる夫の視線ですら、今の景子にとっては快楽を得る道具に成

り、若者にがっしりと尻を抱え込まれた美人妻は押し寄せる劣情の荒波に翻弄され

て力なく項垂れた首を左右に振った。何度体験してもけして慣れたり飽きることの

無い雄根の侵入は

強烈であり、たっぷりと潤っているにも関わらず蜜壷の粘膜を擦られると、たちま

ち景子は追い上げられて行く。熟れた女陰を深々と貫く巨根が子宮口を小突くまで

もぐり込んでくると、電撃にも似た快美が背骨を粉砕しながら脳髄まで駆け上がり

美人妻の理性を圧搾していた。

「いい、いいの、もっと、きゃぁぁぁぁぁぁぁ… 」

既に何度か軽くアクメに達した景子の頭から、もう夫の存在は霧散していた。妻の

乱れ姿に驚き、そして股間を強張らせた泰男は、これまでに経験の無い異質な昂奮

で意識が遠くなりそうだ。

今まで、このスワップサークルに加わり色々なアブノーマルな行為を行なったり目

撃したりして来たが、それもこれも、目の前で妻が犯され巨根に屈して支配されて

ゆく有り様にくらべればお遊び程度としか思えない。プライドが高く努力家で潔癖

な妻が牝の乱れをあからさまにして尻を若者に捧げる行為は夫である泰男の矜持を

粉微塵に打ちのめすと同時に、この世のものとは思えぬ昂奮を齎していた。

ベッドルームの中に男と女の淫事の際に生じる艶かしくも淫猥な臭いが漂うから、

むせるような獣の行為の体臭に鼻孔をくすぐられた寝取られ夫は、ただただその場

に立ちすくみ何度も大きく息を吸い込んだ。

 

「だめぇぇ… もう、いく… あひぃ… 」

大きなアクメの予感に怯えて景子が甘い悲鳴を張り上げる。もう己を支えていられ

無くなった美人妻は尻を若い獣の預けたまま前のめりにシーツの上に倒れ込む。そ

んな若妻の負けっぷりを楽しみながらも正信は一切、容赦することなく若妻の美し

く柔らかな尻を捉まえたまま荒々しく腰を前後させた。

「おやおや、だらしないですね、そんなことじゃ、僕を満足させられませんよ。も

 う少し頑張ってください、景子さん」

シーツの上に突っ伏した美女をからかうような台詞を投げかけた正信が、ふと悪戯

心がわいて、彼女の尻たぼを左右に割り、雄根が出入りを繰り返す女陰の直上でひ

っそりと口を窄めていた菊門を指先で小突いて見せた。

「いやぁぁぁぁ、そんなところ、さわらないで、汚いわ、あっ… あふぅぅぅ… 」

生まれて始めて他人に肛門を触られた美人妻は動転して悲鳴を張り上げる。その恥

じらいと混乱が若者の獣心を喜ばせるだけだと言う事に、彼女はまだ気付いていな

い。高慢な美人妻の慌てぶりが可笑しい正信は、自分の中指をしゃぶって唾液を擦

り付けると、彼女の悲鳴を無視して菊門に押し込んだ。

 

「だめぇぇぇぇぇ、いや、そんな、いやよぉ、お尻、きたないから、やめてぇぇぇ… 」

ぶるぶると尻を震わせながら景子は身をよじり寝乱れたシーツを掴み前に逃れよう

と試みる。しかし、そうはさせじと肛門を指で嬲りつつ、正信は更に荒々しく腰を

突き上げ雄根で女陰を責めるから、若妻の逃走は未然に阻止されてしまう。

「ひぃぃぃ、ひどい、お尻の穴を虐めるなんて、とんでもない男ね、あっ、いや、

 そんなところ、抜いて、お願い、お尻は… いやぁぁぁぁ… 」

「おや、肛門を弄ってあげたら前の方の絞まりが格段に良くなりましたよ、ひょっ

 として気持ち良いんじゃありませんか? 景子さん? 」

明らかに未知の感覚に戸惑いながらも、美しい若妻はイヤイヤと何度も首を左右に

振る。妻が女陰ばかりか肛門までも責め嬲られる光景を目の当たりにして、寝取ら

れ夫は瞳を見開き左右の握りこぶしをブルブルと震わせる。

(あの景子が… ケツの穴を嬲られてヒイヒイと鳴き声をあげるなんて、ああ、な

 んて素晴らしい光景なんだ)

妻が若者によって壊されてゆく有り様を見せつけられた寝取られ夫は、何度も生唾

を呑み込み、一瞬も見のがすまいと目を見開いた。その夫の前でついに景子は最後

の瞬間を迎える。

「だめぇぇ、いく、いくわ… もう、あひぃぃぃぃ… 」

官能の紅蓮の炎で脳を焼かれた美女は、目の前の光景が赤く染まり、やがてゆっく

りと滲み消えて行く中で汗に塗れた裸身を何度も大きく震わせた。断末魔を思わせ

る痙攣を繰り返した後に景子は美貌を艶っぽく歪ませると、こんどは一転してピン

と裸身を硬直させた。

 

「くぅ… 景子さん… 」

絶頂に掛け昇った美人妻の肉壷の峻烈な締め付けに耐えかねて、正信は彼女の中に

欲情の白濁汁をぶちまけた。

「ひぃぃぃぃぃぃ… 」

喘ぎ咽び泣き続けた景子の咽から最後の嬌声がこぼれ落ちた後に、支配者の手を離

れた彼女の尻は脆くもシーツの上に崩れ落ちた。乱れた髪が汗の浮いた頬にべっと

りと絡み付く中で、枕に顔を埋めたまま裸身を小刻みに震わせる景子の口元には恍

惚とした薄笑みが浮かび、与えられた快楽の深さを如実に物語っていた。

「けっ… 景子… 」

妻の陥落ぶりを余す所なく見取った泰男は、よろよろと後ずさり、壁に背中が当る

と、だらしなくずるずると腰を抜かして尻餅を付いた。

 

(やばい、調子に乗り過ぎたかな? )

茫然自失な寝取られ夫と、悶絶した美人妻の様子を交互に見て、正信は些か慌て

て反省していた。

 

 

 

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