「さあ、お父様、いえ、哲男さん、私を抱いてちょうだい。あの淫らでふしだらな吉 江の娘、夫を裏切り真実を闇に葬り去ったまま冥界へと逃げて行った吉江に罰を与 える為に、この私を犯して、思う存分に辱めるのよ。それが、私と哲男さんが出来 る唯一の復讐だもの」 母と自分の狂気の波動が十二分に父親にも伝播した事を感じた礼子は、画面の中の母 親を彷佛とさせる雰囲気の淫媚な笑みを浮かべながら、白いブラウスのボタンを自分 の手で外して行く。 「礼子! お前もなのか? お前も、あのふしだらな母親と同じ淫売なんだな! 」 「ええ、そうよ、哲男さん。私も、あの女と同じ様に誰にでも股を開く淫乱な女なの 。ほら、見て… 」 父の傍らを束の間はなれた美女は、まるで毟り取る様に着衣を脱ぎ捨てて行く。幼子 の頃に一緒に風呂に入って以来、十数年ぶりに見る成長した娘のヌードを哲男は眩し げに目を細めて見つめた。父の狂気の渦が消えぬ間にと、礼子は股を開いて女陰を父 親の前に曝け出す。 「ほら、こんなに濡れているの。私はお母さまと見知らぬ男達が交わるビデオを見な らが、今日まで何度も自分を自分で慰めてきたの。できる事ならば、お母さまに代 わって、あの男達と交わってみたいと願いながら、指で自分を慰めてきたのよ」 全裸を曝した上に股間に指を這わせて自慰の真似事に及ぶ礼子を、父親は獣の目で見 つめた。 「そうか、お前も吉江と同じ様に、男と見れば股ぐらを開き誘う淫売と言うわけだ! 」 立て続けに巨大な精神的苦痛を受けて、狂気の渦に巻き込まれた哲男は精神の均衡を 完全に失っている、そして、それこそが亡き母親の暴挙を知り、それを利用する事を 目論んだ礼子の思惑通りの展開だった。 「さあ、お父様、二人でお母さまを罰しましょう! きて、淫らな礼子を抱いて、お 母さまの淫らな血筋を引いた私を、おもいっきり罰してちょうだい」 一時的に精神錯乱に陥った哲男は、書斎の絨緞の上に娘と信じていた礼子を押し倒す と、問答無用で彼女の肉壷を貫いた。処女の証である鮮血を滴らせながらも、礼子は ようやく愛おしい男に抱かれた幸せを噛み締める。部屋の中では亡き母親が残したビ デオの恥知らずで淫らな嬌声が響き渡る中で、ついに礼子は目的を達して父の娘から 哲男の女に成る事が出来たのだった。
(あの時は、どうかしていた… いや、あの時から、ずっと私はどうかしている) 書斎で娘の処女を奪い、その後、数回に渡って礼子の中に精を放った哲男は、一時的 な狂気が潮の引くように去ると、己のしでかした破廉恥な暴虐に愕然と成った。全裸 で横たわり菩薩を思わせる笑みを浮かべつつ股間から処女だった証の鮮血を滴らせる 娘を置き去りにして、彼は書斎を飛び出して逃げ去った。ダイニングに駆け込んだ哲 男は、棚からブランディの瓶を取り出すと、何度も咽せならが一気に半分近くまで胃 袋に琥珀色の液体を放り込んだ。 (なんて事をしたんだ、俺はいったい… どうしてしまったんだ! ) 如何に実の娘では無いと言っても生まれて来た時から愛し慈しみ、その成長を楽しみ にして来た礼子の処女を、あろうことか将来の娘の夫では無く、この自分が無惨に散 らしてしまった暴虐を、彼は心の底から悔いると共に大いに脅えていたのだ。その夜 、彼が正体を失い浅い眠りに付くまでには、更にもう1本のブランディが必要だった。
あの夜から哲男は娘との愛欲にまみれた生活にどっぷりを首まで浸かってしまってい た。処女を父親と信じていた男に捧げた礼子は、翌晩から哲男の寝室に滑り込み、さ も当然とばかりに彼の一物を口に含んで見せたのだ。当惑して弱々しく拒絶した哲男 の胸中を見透かした礼子は、彼の戯事に一切耳を貸す事も無く、主導権を握ったまま 性行為に及んでいた。 世間では紳士として認められ、多くの人々から尊敬の念を持たれているであろう自分 が、如何に血のつながりを否定されたと言っても、生まれて来た時から娘として育て てきた礼子と肉の交わりを楽しむ行為は彼の心を嘖むが、同時に一度抱いてしまった 娘への肉欲の暴走はとどまるところを知らず、礼子が積極的な事も相まって二人の肉 交は肌を重ねるごとに濃さを増すばかりだった。 亡き妻の罪滅ぼしと言う題目を免罪符にして、哲男は礼子とのセックスにのめり込み 、最近では彼女に誘われるがままにアブノーマルなSMプレイまで楽しむ始末だった。 「このままではいけない、しかし、ならば、いったい、どうすれば良いのだ! 」 グラスに残ったビールを飲み干した哲男は壁際に鎮座する年代物の柱時計を振り返る。 「時間だ… 」 このまま、この場を動かなければ、もう礼子との愛欲に塗れた生活から抜けだせるの かも知れない。しかし、一度頬張った禁断の果実の甘味を目一杯に堪能した自分にそ れが出来るとは思っていなかった。何度か小さく溜息を漏らした後に、彼は自分の往 生際の悪さに呆れながら、今夜も礼子の待つ倉へと足を運んだ。
「ほんとうに綺麗な肌ね、私が殿方ならば絶対に放っておかないのに、ねえ、本当に まだ処女なの? 」 「いや、そんな事、言わないでよ恥ずかしい… あっ… あふぅ… 」 礼子だけが待っているはずの倉の中から小声の会話が漏れて来た事に仰天した哲男は 、なるべく物音を立てぬように足音を忍ばせながら声のする方に歩み寄る。僅かに開 いている重厚な扉の隙間から中を覗いた哲男は驚き目を見開く。倉の中では若く美し い二人の女性が全裸で妖しく絡み合いくちずけを交わしているのだ。豊かで柔らかな 二人の乳房が重なり鬩ぎあい歪に形を変えるさまの艶かしさに、彼は言葉を失った。 「あん、お姉ちゃん、そこは… 」 「なに? 優香ちゃん」 白い肌の若い娘達が裸身を絡め、乳首が触れあう度に二人共が喘ぎ震える様は幻想的 でもあり、哲男は声を掛けるタイミングを完全に逸してしまった。 「さあ、優香ちゃん、足を広げるのよ。お姉ちゃんに、あなたのオマ◯コを全部見せ てちょうだい」 「そんな、恥ずかしいよぉ… 」 拒む台詞を吐いた末娘だが、すぐに姉の命令に従いおずおずと股を開いて行くではな いか。本来であれば今すぐにでも倉の中に飛び込み、自分ばかりか妹にまで毒牙を延 ばす礼子を叱り諌めなければ成らぬ立場の哲男だが、二人の愛娘が織り成す背徳の同 性愛の現場を見せつけられて、己の血の中に流れる毒々しい欲情が彼の両足を凍り付 かせていたのだ。 「まあ、綺麗… どうやら本当に処女の様ね」 姉とよく似た薄い恥毛の下で控えめに花開く肉壷を、白魚を思わせる華奢な指先で寛 げた礼子は嬉しそうに微笑んだ。 「ああ、恥ずかしい… そんなに見ないで、お姉ちゃん」 真っ赤に成って両手で顔を塞いだ優香の股間に、笑みを浮かべた礼子が顔を近付けて 行く。 「きゃぁぁぁぁ… 」 まさかの姉の愛撫に狼狽したのか? 優香は驚き恥知らずな声を倉の内部に響かせる。 しかし、彼女はけして姉の行動を邪魔しようとはしていない。それどころか股間に舌 を這わせて滲む愛液を舐め取る礼子の為に、ますます股を広く開いている始末だった 。処女独特の淫臭漂う蜜壷を、姉は飽きる事も無く舐め嘖む。 「ひっ… だめぇぇ… お姉ちゃん、そんなにしたら… あっ… あぁぁぁぁ… 」 舌先での責めは、まだ異性に嬲られた経験の無いクリトリスに集中させた礼子は、指 を使って妹の処女裂を摩り、時折注意深くほんの少しだけ沈めて見せた。 「あっ… あひぃ… おねえちゃん、だめよ、あぁぁ… 」 「可愛い声で泣いてくれるのね、本当に私が殿方ならば滅茶苦茶に犯してあげたいく らいよ。ああ、オチンチンが無くて残念だわ」 ここで礼子は初めて倉の出入り口の方に顔を向けた。 「さあ、もう覗きはいいでしょう? はいっていらして、哲男さん」 余りに衝撃的な光景を目の当たりにして膝の力が抜けそうだった哲男だが、この場から 逃げ出す事も出来ぬので、震える脚に無理に力を込めて倉の中に足を踏み入れた。 「お前たち、いったい… なぜ? 」 「優香にもお母さまの日記とビデオを見せたのです」 末娘だけは何も知らせずに健やかに育って欲しいと願っていた哲男だが、その思いは長 女によって既に粉砕されていた。 「だからと言って! 優香まで巻き込む事は無いだろう! 」 声色に怒気を感じた末娘は、姉の愛撫を受けながら淫蕩な笑みを浮かべて父親を見つめ る。 「お父様、怒らないで。私はお姉ちゃんに感謝しています。私がこの家を出て東京に行 ったのは、お父様への思慕を捨てられなかったから… でも、お姉ちゃんはお父様へ の思いを捨てる必要が無い事を優香に教えてくれたんです」 末娘の思わぬ告白に哲男は面喰らった。 「お父様、優香もお姉ちゃんと一緒に、お母さまの犯した恥知らずな罪を償います。お ねがい、お姉ちゃんみたいに優香も犯して… お父様のオチン◯ンを優香にも下さい」 姉の愛撫に身を任せて、何度か白く美しい裸身をぶるっと震わせながら、優香は自分の 決意を父親と信じて育った男性に伝えた。 「おっ… おまえたち… 」 絶句する哲男の目の前で礼子と優香は白蛇の交尾を思わせる様に絡み合い、艶かしい啜 り泣きを漏らしている。 「さあ、お父様、優香の初めての殿方になってあげて下さい、そう、私の時と同じよう に、優香もお父様の女にして上げてね」 母から淫蕩な血を色濃く継いだ長女の言葉に、哲男は自分がけして逆らえぬ事を思い知 らされた。
倉の中の闇、後編 END
なにかひとことカキコ下さると喜びます→ 掲示板にGO
次に進む
|