その9

 

 

 

 

「いえ! 自分は警視庁の巡査を拝命していますし、日本の警察での仕事が天

 職と思っていますから、御配慮はとても嬉しいですが、どうか… 見逃して

 下さい! 」

最後につい本音を口走ってしまった徹の事を、美貌の女上司はサングラス越し

に睨み付ける。

「あら、そう… まったく、我侭な部下を持つと、上司は苦労が絶えないもの

 ね。しようがないから今回は徹の言う事を聞いてあげるわ、でも、その代わ

 りに… 」

夕子はフェラーリのステアリングを軽々と操り、幹線道路を外れて豪奢な高層

ホテルへと乗り付けるではないか。

「さあ、旅の汗を流しましょう。今夜はたっぷりと楽しませてちょうだいよ、

 トオル」

正面ゲートの前にフェラーリを停めた夕子はサングラスを外すと欲情で瞳を潤

ませて愛人に詰め寄る。

「あの、本庁で帰国の報告をしないと不味いでしょう? 夕子さん」

相変わらずに唐突な女上司の行動に面喰らいながらも、徹はしごく真っ当な意

見を口にする。

「大丈夫よ、ミネギシは、まだスイドウバシの警察病院に入院中だもの… 他

 に誰が私達の報告を喜んで受けてくれるかしら? ねえ、トオル? 」

確かに、直属の上官と言える峰岸警視が精神的な負担から持病の胃潰瘍を悪化

させて病院に駆け込み公務に付いていない状況下で、おそらく2人が帰国の挨

拶に訪れたならば、ほぼ全ての警察幹部は居留守を使い逃げ出すであろう。『

触らぬ神に祟り無し』のことわざは、警察ではこの両人の為に有る様なモノだ

。最近の噂では、どこか都心部のテナントビルに事務所を借り上げて、文字通

り2人を外事3課の別室に隔離する動きも見えている。

(もしも、噂が実現したら、夕子さんの暴走を誰が歯止めを掛けるのかなぁ? )

漠然とした不安を抱きつつ、美貌の上司に促された平の巡査はフェラーリから

降りる。ボーイに車の鍵を預けた夕子は、あきらめ顔の徹を従えて意気揚々と

高級ホテルへと足を踏み入れた。

 

 

徹が濡れた髪の毛を乱暴にタオルで拭き取りながらバスルームを後にすると、

先にシャワーを終えていた夕子は待ちかねた様のリビングのソファから立ち上

がり豪奢なバスローブを脱ぎ捨て全裸に成る。

「おかえりなさい、それとも、ただいま、かしら? 」

愛しい下僕に抱きついた夕子は瞳を閉じて形の良い唇を当然の様に押し付けて

来る。柔らかな唇の感触と、風呂上がりの優しい香に触発された徹の股間はた

ちまち硬度を増して行く。互いに舌を絡めて唾液を啜り合う情熱的なキスを交

わす合間にも、夕子の手は部下の下半身に巻かれていたバスタオルを剥ぎ取り

、いきり立つ雄根に指を巻き付ける。

「もう、こんなにして… まったく節操の無い部下ね。恥知らずな種馬の性欲

 まで処理しなければいけないのだから、本当に上司って大変よ」

言い掛かりに近い台詞であるが、たしかに夕子の指が絡む彼の剛直は固く勃起

しているので、この件についての論争は不利であろう。

「何しろ女っ気の無い航空兵団の基地で2ヶ月ですからね。これでおっ勃てる

 なと言う方に無理がありますよ」

来る日も来る日も無骨なジェット練習機のコクピットに納まり、強烈なGとの

格闘を繰り広げて来た巡査は愛おし気に夕子を抱き寄せると、再び彼女にキス

を仕掛けて生意気な台詞を吐く唇を塞いでしまう。無論、夕子の方にも異論が

あろうはずも無く、久々に巡り会った恋人同士は、互いに舌を絡め合い劣情を

昂らせて行く。

「はぁぁ… もう、駄目、我慢出来ない」

唇をもぎ取る様に顔を背けた夕子は、欲情を露にしたままでその場に跪く。長

い間の禁欲生活からの解放を予感して、既に先走りを滴らせる徹の剛直を捕ま

えた美女は、狂った様にキスの雨を亀頭に降らせる。奔放な美人捜査官の発情

を前に、徹の興奮も大きく膨れ上がって行く。

愛しい男の肉棒を捕まえた夕子は、ちらりと上目使いに彼を見上げてから、嬉

しそうに舌先を使って先走りの汁を舐め取って見せる。そのままいきり立つ剛

直の裏筋に舌を這わせた彼女は、やがて美味しいものは後回しと言わんばかり

に、まずは竿の根元に垂れ下がる2つの陰嚢にしゃぶりつく。

口の中で所在無さげに動く睾丸を袋越しに転がしながら、彼女は手にフィット

する肉竿を擦りあげる。夕子ほどの美女にここまで積極的にふるまわれては、

徹もたまったものでは無い。アメリカ上院の議院であり、次期大統領の候補で

ある父親に付き合い、欧州の伝統ある雅びやかなを都市を歴訪してきた彼女と

は違い、砂漠の真ん中にある海兵隊航空団の基地で毎日戦闘機の操縦教練に励

んで来た徹だから、久々に接する牝の色香に理性は痺れきっている。

しばらくは御無沙汰だったフェラチオを受けながら、彼は素直に本能に従い腰

を浮かせて快楽を楽しんで行く。禁欲生活の長かった愛人の肉棒の先からは呆

れる程に先走りが滲み出て、肉棒をしごく美女の右手を濡らしている。

「あら、こんなに… 本当に2月も女っ気無しだったみたいね、うふふ… 」

自分は任務を終えた後に高級リゾート地であるニースの海岸で肌を小麦色に焼

く傍らで、美味しそうな美青年を摘み喰いして来た美貌のFBI捜査官は、愛

人が操を守っていた(守らざるをえなかった… )事に満足して声を上擦らせ

る。

それでも、多少は後ろめたい所もある夕子だから、一旦陰嚢をしゃぶる行為を

中断すると彼の肉棒からも手を離し、右手の指を濡らす先走りの汁を淫らな仕

種で舐めて見せた。

自分が迂闊にも滴らせた汁を、こうも淫媚な風情で舐めてみせられては、徹の

興奮は急激に膨れ上がる。己の行動が予想通りの効果を愛人に齎した事を確信

した夕子は、再び彼の肉棒に顔を伏せて行く。

甘美な刺激に耐えかねた様にピクピクと小さく震える剛直の側面の左右交互に

舌を這わせて、しっかりと唾液を擦り付けてから、いよいよ彼女は亀頭攻略に

取り掛かる。茎の根元を握って、最初は触れる程度の軽いキスを何度も繰り返

し、やがて再び滲み出て来た先走りの汁を舐め取った夕子は、散々に焦らして

からようやく亀頭を唇でスッポリと含んでみせた。

「くぅぅぅ… 」

徹が呻くもの無理は無い。彼女は肉棒の先端を口にすると、唇で傘の裏側の部

分を締め付けながら、舌を巧みにたたんですっかりと敏感に成った亀頭を舐め

回してくるでは無いか。

既に何度も夕子とベッドを共にして来た巡査だが、長い禁欲生活が祟って、す

っかりと美貌の捜査官に翻弄されている。相棒の興奮の度合いを見極めながら

、夕子は徐々に剛直を口の中に納めて行く。中程まで含んだところで一旦とま

り、唇をつかってやわやわと締め付けながら、カリの裏側を舌で舐られれば、

徹は射精を堪える為に自制心を総動員させる必要に迫られる。愛人の窮地を察

しながらも、夕子は責め手を緩める気配を見せない。頬を窄めて自在に強弱を

付けた吸い上げの前に、もう徹はグロッキー寸前だ。

 

 

 

 


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