「隣の部屋に行くぞ」 健太の言葉に頷いて、彼女は隣室へと足を踏み入れる。二人が並ぶには窮屈に 思えるシングルベッドに寝かされた祐子の露に成った胸元へ、いきなり健太が 吸い付いてくる。 「きゃぁ… 健兄ちゃん、あっ… あぁぁぁ… 」 乳首を吸い上げられると同時に全身を駆け抜けた鮮烈な快美に痺れて、思わず 祐子は彼の頭を抱き締めて胸元に押し付ける。だから、健太が前歯を使って痼 る乳首を甘噛みすれば、祐子はビクっと裸身を震わせて身悶えてしまう。 彼女の抱え込む腕の力が弛んだから、一旦は胸元から顔を離した健太は右手で 乳房を弄びつつ、唇を脇の下や脇腹に這わせて彼女を責めて行く。唇が場所を 変えて押し付けられる度に、祐子の裸身がブルっと震える反応の見せる。 (ああ… 健兄ちゃんたら、そんな所まで舐めるの? 恥ずかしい… あっ… あぁぁぁ… ) 実は祐子の彼氏はセックスに関しては未熟であったが、処女だった祐子はそん なことも知らずに、自己中心的な彼に抱かれ不感症だと誹られている。しかし 、問題は彼氏の方の経験不足から、ほとんど愛撫も無しで挿入を急ぐ事にあっ た。 ろくに濡れてもいない膣に無理に一物を突っ込まれては、どんな女であっても 痛くてたまらないだろう。だが、健太はけして挿入を急がない。まるで幼馴染 みの性感帯を探る様に入念で執拗な愛撫を受けて、祐子は劣情が膨れ上がり股 間を濡らして行く。 「さあ、祐子、股を開くんだ」 ようやく挿入なのかと思い不用意に両脚を開く彼女だが、健太がそこに顔を突 っ込んでくるから大いに驚いた。 「えっ? 健兄ちゃん、なにをするの? きゃぁ! やめて、汚いから! 」 経験不足の彼氏による指での稚拙な愛撫しか知らぬ祐子が慌てる素振りがおか しくて、健太は笑いながらも彼女の股の間に顔を割り込ませて行く。 (なんだよ… 大胆な奴って思ったが、コレぐらいで慌てるとはね… ) 思ったよりも濃い恥毛の下で濡れて寛げられた淫裂を舌先でペロっと舐めてか ら、彼はおもむろに顔を埋めて行く。 「きゃぁぁぁぁぁ… やめて、そんなところを、舐めないでぇぇぇ… 恥ずか しいよぉ、あっ… あぁぁ… 」 驚いて身をよじり逃げようと試みる彼女の腰をしっかりと両手で押さえ込むと 、健太はわざと強引にグリグリと鼻面を擦り付けてやる。紛れも無く牝の発情 した臭いを感じ取りながら、彼はこころゆくまで女陰の感触を堪能する。 「きゃぁぁぁ… だめ、だめだめ… あっ… そんなぁぁぁ… あひぃぃ… 」 慌てふためいて逃げようと暴れる祐子だったが、やがて徐々に抵抗は弛んで行 く。彼氏の愛撫は乱暴で、しかも、ごく短時間で切り上げられる事が多いから 、こんなにも執拗な、しかも唇や舌を使っての女陰への愛撫を経験した事の無 い祐子は、驚きながらも、その心地の良さに溺れ始めている。 どんなに逃れようともがいてみても、しっかりと健太に押さえ込まれた上での 愛撫に曝されてしまっては、もう祐子には成す術も無い。また、健太の方も、 昔は妹の様に思い可愛がっていた彼女が美しく成長した上で、こうして裸身を 曝している姿を見て、実はすっかりと興奮している。 「あぁぁぁ… いや、だめ、ホントに… やめて、あっ… だめぇぇぇ… 」 雑誌の記事などで、こうした愛撫も存在する事は知っていた祐子だが、実際に 受けてみると、その恥ずかしさは絶大であり、なんとか逃れようと試みるが、 初めて味わう快美の前に脚から力が抜けてしまい、健太の行動を阻止する事が 出来ないでいる。 彼氏による思いやりの欠片も感じられぬ指嬲りとは大違いで、まるで大切なモ ノを壊すまいと繊細なタッチで舌を這わせる健太の愛撫の前に、もう彼女は理 性を保てなく成っている。乱暴な彼氏とのセックスが全てだった祐子にとって 、健太のくすぐる様に甘い愛撫は驚きの一言だ。 (これも、何処の馬の骨だか知れない野郎が好きにしているんだよなぁ… ち くしょうめ、上手くやりやがって! ) あの可愛かった祐子に恋人が出来て、愛を交わす間柄に成っていた事に嫉妬し た健太は、振り返るにひとり身の自分を思い胸を焦がして慨嘆する。真っ赤な ほっぺとつぶらな瞳が印象的だった幼い日の祐子を知っている彼は、この可愛 い幼馴染みが他の男のモノに成って、成熟している事を残念に感じながら舌で 潤む秘所を舐り回す。 最初こそ、口での愛撫を恥ずかしがり、なんとか逃れようと身をよじった彼女 だが、巧みな健太の責めに喘ぎ身悶えするうちに、ついには彼のおもうがまま に舐られる様に成っている。この場の主導権を取った健太は、昔の懐かしいお 医者さんごっこを思い出して、彼女の秘所を心行くまで舐め上げた。 「あぁぁ… もう、だめ… 」 性急な今の彼氏とのセックスでは、絶対に到達しえない甘美な領域へと足を踏 み入れた祐子は、躰の震えを抑え切れない。この感覚はオナニーとも違い、未 熟な祐子にとっては信じられない未知の領域であろう。 執拗な健太の愛撫のせいで下半身が蕩けて、身動きすらままに成らない。自分 の躯がどうかしてしまった状況を訝しむ余裕すら、祐子は無くして戸惑い続け る。だから、ようやく股間から健太が顔を離して身を起した時には、膨れ上が った欲情は手に負えない所まで暴走している。 「ちょっと、待てよな、祐子。今、ゴムを付けるから… 」 そのまま離れて行こうとする健太の手に、彼女は思わずしがみつく。 「そのままでいいの! ねえ、ちょうだい! 今日は大丈夫な日だから… お 願い、焦らさないで」 こう成る事を予測、いや期待して彼のアパートに押し掛けた美女の言葉に、健 太は目眩を感じる程の興奮を覚える。 「そっ… そうか、生で良いのか? 」 健太が素直に彼女の言葉を受け入れて、すっかりと硬直した一物を2〜3度右 手でしごき上げる。目の前で全裸を曝し女陰を濡らしているのは、あの可愛か った幼馴染みの祐子なのだ。 健太とて、もうこれ以上は挿入を我慢するつもりは無い。子供の頃には無条件 で彼をしたい、つねにいっしょに遊んでいた面影を今の彼女にダブらせながら、 健太は勃起した肉棒を濡れた女陰に押し付けて行く。 「あっ… あぁぁぁぁ… 」 ヌルりと肉の輪を亀頭がくぐり抜けた瞬間に、祐子は少し仰け反り、小さな悲 鳴を上げる。何時もの彼氏であれば、ろくに濡れていない彼女の膣の中に、無 理矢理に押し込んでくるのが常だから、挿入には必ず痛みが伴い肉穴は軋み苦 痛は酷い。 だが、健太は入念に愛撫を重ねた上に、最初は亀頭の感触を慣らす様に入り口 付近で留まり様子を見てくれるから、彼女はあれほど負担だったセックスが、 まるで別物の様に思えている。一方、子供の頃に共に遊び、可愛い妹の様な印 象が強い祐子が、こうして自分の下で股を開き、陶然とした表情で剛直を受け 入れている姿を見て、健太の感慨は深まるばかりだ。
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