『ああ… もう我慢できないわ、常男さん、おしゃぶりさせて』 いきなり画面の中から話し掛けられて、加奈子は驚き飛び上がる。だが、もちろ ん録画された光景であるからして、姉は彼女に呼び掛けたわけでは無い。妻の声 に応える様に画面の中に、これも愛妻と同様に全裸の義兄が登場した。 (うわ! うわぁぁ… 大きい、これが、オチンチンなの? ) お嬢様学校で育ち、俗に言う所の箱入り娘である加奈子にとって、男の股間に関 する経験は遠い昔に父親と共に入った風呂での光景ぐらいなものであり、貧弱な 知識しか持たない処女は、義兄の股間に隆々とそそり立つ肉棒を見て、思わず咽 を鳴らして生唾を飲み込んだ。それまでは朧げながらの記憶しか持たなかった乙 女にとって、比較的に年の近い男性である義兄の股間で盛る怒張は、なんとも禍 々しくグロテスクに見えた。 『おねがい、常男さん、おしゃぶりさせて下さい。いやらしい奴隷女に、おチ◯ ポ様を… どうか、お情けを… 』 M字開脚の姿勢を保つ姉が、どんよりと瞳を濁らせたままで口にした、とんでも ない台詞が、仲の良い妹を唖然とさせる。 (どっ… 奴隷女って? なに? なんなのよ? それってお姉ちゃんの事? ) テレビ画面の中で惚けた顔を見せる芳美が口走った言葉が上手く理解出来ない妹 は、混乱しながら全裸の姉の姿を見つめている。 『そんなに、欲しいのか? 芳美』 股間にそそり立つ肉棒に片手を添えた義兄が、その怪異な逸物をブルっと震わせ ると、まるで涎を滴らせそうな顔付きで、芳美は何度も頷くではないか。 『お願いです、御主人さま、どうか、お客さまの慰みモノに成るまえに、御主人 さまのおチ◯ポを、奴隷女におしゃぶりさせてくださいぃぃ… 』 最後は絶叫に近い声で哀願する姉の狂気に満ちた表情を見て、加奈子は言葉を失 いながらも、テレビの画面から目が離せない。 (お客さま? 慰みもの? なによ、それ? いったい何を言っているの、お姉 ちゃん!どうしちゃったのよ? ) 背景からは、この淫らな寸劇が何処で繰り広げられているのか分からない。しか し、姉の切羽詰まった口調から嫌な予感に苛まれて、加奈子の胸中は不吉な黒煙 が渦巻いている。 そんな妹の言い知れぬ不安など他所に、画面の中では淫らな行為が続けられる。 姉の隷属を示す言葉に頷いた義兄は、いつもとは打って変わった冷酷な笑みを浮 かべながら、自ら脚をM字にひらき両手で捕まえている芳美の傍らに歩み寄る。 すると、信じ難い事なのだが、まるで待ってましたとばかりに姉は不自由な姿勢 のままで首を伸ばして、あのグロテスクな肉塊に向って唇を寄せて行くでは無い か。その顔は歓喜に包まれていて、けして義兄に強いられての屈辱的な行動には 思えない。 幼い頃から仲良く過ごして来た姉だから、演技などでは無く本心から義兄に隷属 する悦びに震えている事は加奈子にはよく分かる。しかし、だからこそ、あの聡 明な姉がこんな媚態を示す事が加奈子を強く打ちのめす。 彼女の知る姉の芳美は、長女らしくしっかりもので、しかも優しい才女だった。 勉学においてもクラブ活動でも頑張りやで、両親にとって自慢の娘の芳美が、ま さか嫁いだ夫の前でこんな痴態を曝しているとは… 実際に映像を見ても、まだ 加奈子には信じられない気持ちが強い。これだけはっきりと証拠の映像を目にし ているのに、画面の中で夫の一物に向って唇を寄せてゆく芳美が、あの優しい姉 とはどうしても思えない。 (お姉ちゃん… うそ、違う… でも、たしかに、お姉ちゃん、だよねぇ… ) 混乱する妹の目の前で、蕩けそうな顔つきのままで芳美はついに夫の剛直を口に 含んでしまう。最初は亀頭に唇を被せたかと思うと、舌先を蠢かせてカリの裏側 まで巧みに刺激した若妻は、やがて自慰を中断して夫の股間に手を伸ばす。 右手で捧げ持った肉棒をゆるゆるとしごきながら、芳美は美しい顔を左右に傾け て、青筋の浮き出たグロテスクな肉棒の茎を丹念にしゃぶって行く。 『こら、誰がオナニーを止めて良いって言った? 』 義兄の台詞に芳美は慌てて左手を股間に戻して、そのまま濡れた女陰を弄り始め る。だが、この行為が無理矢理に強いられているのでは無い事は、姉の幸福感に 溢れた顔付きから容易に察しが付く。唇から差し出された濡れたピンクの舌の先 が肉棒の裏筋を伝い行き来を繰り返し、そのまま張り出した傘の裏側までにも伸 ばされる光景は、処女である加奈子にとって余りにも生々しく、実の姉の狂態に は目眩すら感じてしまう。 (お姉ちゃんたら、こんなに嬉しそうに… いったい、どうしちゃったんだろう? ) 芳美の痴態を見せつけられた加奈子は、もう録画の映像から目が離せない。言葉 を失い見入る妹の前で、ついに芳美は口を大きく開いて愛する夫の一物を根元ま で呑み込んでしまう。 「うわぁ… あんなに大きいオチンチンなのに、全部くわえられるモノなんだぁ? 」 ソファの上で全裸のままM字開脚の姿勢を保ちフェラチオに興じる姉の淫媚な姿 を眺める加奈子は、興奮で咽がカラカラに成るが、それでも画面から目を離す事 もなく成り行きを見守っている。処女の加奈子にとって、姉の狂態は信じられな い行為ではあるが、刺激的な光景はけして夢や幻ではなく、現実に行われた上で こうして録画されているのだ。 芳美は眉を顰めて苦し気な顔を見せながらも、けしてフェラチオを止める様子は 見せない。それどころか、さらに激しく前後に首を振り立てて、愛しい夫への奉 仕に没頭してゆく。さらに彼女の左手は己の股間に伸ばされて、常男の命令に従 い自慰行為を続けている。綺麗に刈り揃えられた恥毛の下では充血した肉襞が愛 液でべっとりと濡れていた。 『うまいぞ、芳美、もう出てしまいそうだ』 射精が近いことを予告されても、姉はフェラチオの勢いを緩めるどころか、頬を 窄めて口に含む肉棒を強烈に吸い上げてさえ見せるのだ。セックスの経験の無い 加奈子にとっては余りにも刺激的な光景が繰り広げられているから、もう唖然と 成るより他に手立てが無い。ポカンと口を開いて画面に見入る妹の前で、姉は更 に熱心にフェラチオに興じて、愛する夫の射精を促す。 『くぅ… 芳美、出すぞ、零さずに全部飲むんだ! ふぅぅぅぅぅぅ… 』 常男はブルっと尻を震わせると、深い溜息を漏らす。すると、それまで世話しな く首を前後に動かしていた姉も、義兄の肉棒を深く口に含んだままで静止した。 (うっ… うわぁ、精子を、飲んでいるんだよね? これって… ) 男根を口に含みながら咽を鳴らす美貌の姉の痴態を見せつけられて、加奈子の魂 は金縛りを体験する。バージンの彼女にとって精飲行為などは想像も付かない所 行であるが、あろうことか姉は当たり前の様に夫の命令に従いザーメンを飲み干 しているのだ。 やがて射精が終わったのであろう、常男が姉の前から退いた。ビデオ画面に映る 芳美の顔は歓喜に満ち溢れて見える。ルージュの剥げた唇の端からは、ザーメン の残滓がひとすじ滴り落ちているが、姉は目元をほんのりと赤く染めながら、ペ ロリと舌を出して溢れた精液を舐め取ってしまう。
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