「これって… 本当にお姉ちゃんなの? 」 間違い無く姉の芳美である事は分かっている加奈子だが、それでも余りにも淫 らな姉の痴態を俄に信じる事が出来ない妹だった。しかし、これがまだ序の口 であることを純情な加奈子は知らなかった。 『さあ、立つんだ芳美。そろそろ時間だぞ』 画面の中では義兄に促された姉が、まだ興奮さめやらぬ表情のままで立ち上が る。 『覚悟は良いな? 』 謎の呼び掛けを行う義兄に対して芳美は淫蕩な笑みを浮かべながらコクリと頷 いた。 『はい、彼方、いえ、御主人様。芳美は今夜も精液便所として、御主人様のお 友達の皆さんの御チ◯ポ様に御奉仕させていただきます』 実の姉の口から、さらにとんでもない台詞を聞かされた加奈子は驚きで目を見 張る。 (なっ… なんですって? せいえきべんじょ? 精液、便所… なによそれ! ) 驚愕で思考停止に陥った加奈子の前で、一旦テレビ画面はブラックアウトする 。すぐに映像は回復したが、映し出された光景は処女の妹を困惑させる。以前 婦人科に掛かった時に、あの特異な診察形式には非常に恥ずかしい思いをした 加奈子だが、あの時の診察台の様な器具の上で大股開きに成っている芳美の両 手足は、何故か革製の拘束ベルトが巻き付けられているのだ。 全裸のままで恥ずかしい器材に固定されている姉だが、その表情は何故かウキ ウキとしている様にすら見える。膝を曲げた状態で開脚を強いられている事か ら、下腹部は余す所無く曝け出されていた。恥毛の下で艶やかに花開く女陰に はべっとりと愛液が光り、思わず加奈子は目を背けて震えてしまう。 『覚悟は良いね、芳美』 画面の左脇に登場した常男が、恥ずかしい器具にあられもなく固定された妻に 向って言葉を投げかける。 『はい、御主人さま… どうか淫らな牝奴隷が殿方の性欲処理に使われる様を 御覧下さい』 とんでもない台詞を吐いた妻の隷属ぶりに満足げに頷いた常男は、芳美に近づ き彼女の顔に手を差し伸べる。 「えっ? なに、あれ? 」 処女の加奈子にとってボール・ギッグなる道具など、存在すら知らなかった。 しかし、白く丸い物体は、ちょうど芳美の口にすっぽりと納まり、革の紐で顔 に固定されて行く。 言葉を奪われた姉だったが、その目は欲情に濡れていて、どう考えても嫌がっ ている様には見えない。口に猿轡の様な器具を装着されただけでも驚きなのに 、常男はさらに茶色の革の覆面までも取り出して来る。奇妙なことに、その覆 面は目も鼻も完全に覆い隠されていて、僅かに口元にスリットが切れ込まれて いるだけの無気味な代物なのだ。 『これでお前はしばらくの間、三浦芳美でも神崎芳美でも無くなる。お前は男 達の欲情を満足させるだけの道具、すなわち精液便所に成るんだ。単にオマ ○コを使われて射精される肉穴、それが牝奴隷に相応しい責務なんだよ』 革覆面に顔を覆われて、まったく人相が識別できなくなった芳美に対して、常 男が冷徹に言い放つ。顔が見えない分、破廉恥な器具に縛り付けられた白い裸 身が妙に艶かしく、加奈子は魅入られた様に画面の光景に目が釘付けだ。 革覆面の下のボール・ギッグのせいで声を奪われた姉は、窮屈なのか何度かみ じろぎするが、それに合わせて歪によじれる女陰には、呆れる程に愛液が溢れ ているではないか。欲情を露にする拘束された覆面姿の奴隷女の脇で、常男は 携帯電話を取り出した。 『またせたな、もういいよ。準備は整っているから、お前等も裸に成って部屋 に入ってこい』 義兄が携帯電話で部屋に別の人物を呼び寄せた事に加奈子は衝撃を受けて目を 見開く。 (だめだよ、義兄さん。だって、お姉ちゃんが、そんな格好で縛られているん だよ、裸なんだよ… ) 身につけているのは顔を隠した覆面だけの芳美が、破廉恥な器具に拘束された ままなのに、他の誰かを部屋に呼び込もうとする常男の常軌を逸した行動が、 傍観者である加奈子を心底驚かせていた。ほどなくドアが開く音がして、ドヤ ドヤと足音が鳴り響く。 『こんちわ、センパイ。御招待ありがとうございます』 『うわ、マジだぜ! マジで女が… 』 『うひょう! エロっぽい! こりゃあ凄げえぞ』 『マジで股を開いているじゃん。俺、もうたまんねぇ… マ○コ丸出しだもん な』 画面から外れたところで若い男達の声が交錯する。あろうことか常男は自分の 顔見知りの男達に妻の全裸を披露しているのだ。やがて画面が激しく揺れたか らビデオカメラが三脚から外された事が分かった。いきなり画面が流れると、 常男の命じた通りに全裸になった若い男達の姿が映し出される。 (1… 2… 3… 4… 4人もいるよ? ねえ、義兄さん、いったい何を 考えているのよ? ) 呆気に取られた加奈子の前で寸劇は続いて行く。 『でも、センパイ、いいんスか? 奥さんがいるのに、他所の女とこんな遊び を楽しんでいて… 』 見知らぬ男の一人が意外な言葉を口にする。 『そうですよ。あんなに綺麗な奥さんがいるのに、こんなところで別の女を引 っ張り込んでSMパーティなんてしていると、バレたら事ですぜ、離婚され ちゃいますよ。まあ、誘ってもらえる俺達は嬉しいですけれどね』 別の男の台詞からも、拘束されている姉が常男の妻とは知らない事が窺い知れ る。なるほど芳美は全裸で恥部を曝したまま妙な器具に固定されているが、そ の顔は革製の覆面で覆い隠されている。 これでは、おそらく加奈子であっても、いきなりこんな場面に遭遇したならば 、おかしな器具に縛り付けらているのが姉だとは夢にも思うまい。話の口ぶり から過去に姉に会った事があるのであろう常男の後輩連中も、まさか彼が愛す る新妻をこんな風に晒し物にしているとは思わないのも当然だ。そんな先入観 のおかげで芳美は正体を暴露されずに済んでいた。 『しかし、良い女ですよね。顔が見られないのが残念だけれど、躯は抜群に綺 麗だし、アソコもまだピンク色ときているから、たまらないっス… 生唾も のですよ。ねえ、先輩、この女、誰なんすか? 先輩の愛人なんでしょう? 』 犯りたい盛りの若者の一人が股間を屹立させたままで常男に問いかける。 『つまらん詮索をすると、この集まりを今日で終わりにするぞ。ガタガタと余 計な事をほざいていないで、とっとと取り掛かったらどうなんだ? それか ら… 』 常男は先輩風を吹かして4人の全裸の若者達を睨み付ける。
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