惚れた理由 後編
その9

 

 

 

 

(やっぱり、まだ信じられないよ。でも、あのビデオ… )

半分程に満たされたワイングラスを片手に加奈子はそれとなく姉と義兄の夫婦

を見比べる。ピンチヒッターとして親戚の結婚式に出る事に成り、急きょ田舎

に飛んだ姉夫婦の2匹の愛猫の世話の為に留守番を仰せつかった加奈子は、と

んでもない義兄と姉のふしだらな狂態を記録したビデオを盗み見してしまって

いる。

こうして普通に接している分には常男は常識的で温厚な義兄であり、幼い頃か

ら供に育って来た姉の芳美にも、何ら変わった所は見られない。しかし、里帰

りした時に、あの裏山の神社の脇で偶然に姉夫婦の屋外セックスを見てからと

言うもの、処女の加奈子にとっては面喰らう事ばかり続いていた。

本当ならば、あんなビデオを心ならずも見てしまった今、さっさと退散したい

と願った彼女であるが、姉が呼ばれた結婚式の帰りにデパートに寄り、テイク

アウトの料理を大量に購入して帰宅した事から、夕食を共にしようと誘われて

、こうしてまだ引き止められている。

たしかに老舗のデパチカに軒を並べる料理屋の製品は味もボリュームも文句の

付け様は無い。だが、なにかと用事で台所に行き席を外す姉だから、短時間で

も義兄と差し向いで食事を取る事に成る加奈子にとって、平静を保つのは困難

だ。

ビデオの中で支配者然と振るまい、残酷な笑みを浮かべる常男と、目の前の柔

和な義兄が、どうしても同一人物には思えない。しかし、膨れ上がった劣情を

持て余して自慰に耽りながら、何度も見返したビデオでは、彼は仮面を脱ぎ捨

てて冷酷な支配者と成り、聡明な姉を精液便所女に堕としていた。

また、何度見ても、姉は嬉々として常男に従い、自ら望んで股を開き、何人も

の若い獣達の男根を受け入れている。そこに女の悲哀とか憤りを読み取ろうと

、懸命に画面の中の芳美の気配を窺って見たが、最後まで加奈子には、姉の悲

しみや怒りは感じ取る事が出来なかった。

それよりも、何人もの若者に立て続けに犯され、末には全員の精液を注がれる

汚辱に塗れた性行為の後の光景が、処女の加奈子を大いに打ちのめしていた。

テイクアウトの料理で腹を満たした彼女は、慣れぬワインの酔いも手伝い、ビ

デオの最後の場面を思い出す。

 

 

『それじゃ、ありがとうございました。また、こんなうまい話があったら呼ん

 で下さい。何をさしおいても、絶対に参加しますから』

身なりをきちんと整えた4人の若者は存分に獣欲を満足させた後に礼儀を取り

戻し、明るい声で挨拶してから部屋を出て行った。すると、一旦カメラの映像

が暗転する。やがて再び明るくなると、そこには器具に縛り付けられた全裸の

汚れた芳美が映し出される。既に覆面と共にボールギッグも外されているが、

大股開きの姿勢を強いる奇妙な器具には縛られたままだ。

『どうだった? 今日の4人は? ずいぶんと派手に注がれてイキ捲ったもの

 だな、芳美? 』

軽く頬を叩かれた姉は、ようやく桃源郷から抜け出して現世に意識を蘇らせる

。その顔には、まさに至福と言う台詞がぴったりの微笑みが浮かんでいた。

『ああ… 御主人さま。芳美はいっぱい、イキました。若いオチン◯ンさまに

 、思いっきり突いてもらって、何度も精液を注いでいただきました。気持ち

 よくて、とても我慢は出来ません。もうオ◯ンコは擦り切れてしまいそうで

 す、まだ中におチンチンが入っている様な気がするんです』

サディストの常男に仕込まれて、わざと恥知らずな台詞を口にしている芳美だ

が、そんな事とは露知らず、加奈子は姉の異常性すら感じる媚態に打ちのめさ

れた。

あの聡明で優しくつつしみ深い姉が、口に出すのが憚られる単語をポンポンと

臆面も無く発する光景は、著しく現実感が無い様に思える。しかし、己の目や

耳をいくら疑ってみても、全裸で破廉恥な器具の固定された姉が発している台

詞に相違無いのだ。

『自分だけ満足すれば、それで良いのか? とんでも無く我侭な奴隷女だよ、

 芳美は』

彼がすべて仕組み、ここまでに堕としたにも関わらず、常男は彼女を嘲笑う。

『いいえ、御主人さま、どうか、哀れな精液便所女にお情けを下さいませ。芳

 美は御主人さまのザーメンが欲しくてたまりません。思う存分に辱めてくだ

 さい』

大股開きを強いられながら、芳美は多少の自由が許された腰をうねらせて、目

の前に君臨する夫に性行為を強請る。

『何人もの若い奴等に突っ込まれて、そんなにぐずぐずに汚れたマ◯コを使え

 というのか? この淫売め! 』

常男が仕掛けたのであろう輪姦行為の成れの果ての無惨な女体なのに、彼は皮

肉な笑みを浮かべて妻の罵った。

『あふぅ… オマ◯コは、皆様に種付けされてしまいましたが、お尻は… お

 尻の穴は、今日は、まだ誰にも触られていません。だから、あなた… いえ

 、御主人さま。この淫乱な奴隷女のお尻で、お尻で楽しんで下さいませ』

肛門性交をねだる姉の狂態を見て、あの時の加奈子は自慰の手を止めて画面に

見入ったものだった。神経質に思える程に綺麗好きで、よく加奈子から潔癖性

と笑われていた芳美が、あろうことか排泄の為の穴を使った性行為をねだると

は… この目で見ても、まだ加奈子には信じられないし納得もしていない。姉

が自らアナルセックスを望むに至るまでの嵐のような常男の調教を知らぬ処女

は、すっかりと混乱している。

『そうか? ケツの穴で犯ってもらいたいのか? そんなにアナルセックスが

 好きなのか? なあ、芳美。最初は随分と嫌がって抵抗したくせに、今では

 何てザマなんだよ? 』

常男の容赦の無い侮蔑の言葉に、姉はにっこりと微笑む。

『だって、あなた… いえ、御主人さまが教えて下さったのよ、お尻の良さを

 … こんなにイイなんて、知らなかったのですもの。ああ、お願いです、お

 尻に入れて下さい。お友達の皆様に汚されたオマ◯コでは無く、どうか、芳

 美のお尻の穴に、御主人さまの大きなチン◯を、入れて下さい』

恐ろしく恥知らずな言葉ではあるが、これが強いられて口にしている台詞で無

い事は、陶然とした笑みを浮かべて、腰をうねらせる芳美の風情から感じ取る

事が出来る。

姉は心から望んで、被虐の悦びにどっぷりと浸り切っている様なのだ。赤裸々

な肛門性交をねだる姉の言葉を耳にして、加奈子はテレビの前で尻餅を付いた

まま、中断していた自慰を再開する。とても冷静になど見てはいられない、姉

と義兄のアブノーマルなプレイだった。

『そんなにイイなら、今日の輪姦プレイの褒美に、奴隷女のケツの穴で楽しま

 せてやるとするか』

散々に罵倒して、姉のマゾの血を沸騰させた義兄が、ようやく芳美の元に歩み

寄る。彼は股間の勃起に手を添えると、そのまま囚われの身である愛妻の尻の

穴へ照準を定める。

『ああ、はやく… はやく、下さい。おねがい、何でも言う事をききます、ど

 んな恥ずかしい事でもしますから、オチン◯ンを、お尻に入れて… 欲しい

 … 欲しいの、オチンチ◯、欲しいのぉぉぉ… 』

 

 

 

 


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