その14

 

 

 

 

自分でも気付かずに過ごして来た被虐を好む血が、沸々と泡立つ感触を訝りな

がら、加奈子は姉と義兄の寸劇を見守っている。

「よし、奴隷の分際が分かったならば、またカナちゃんを、慰めてやれ。今度

 はシックスナインで楽しませろよ」

「はい、御主人さま… 」

本当ならば、いつまでも夫の男根に寄り添って、フェラチオに興じていたい芳

美だが、マゾとして仕込まれた愛奴隷は、素直に主人の命令に従い、ふたたび

ベッドに横たわる妹の元に歩み寄る。成す術も無くシーツの上に転がされた加

奈子と、頭の向きを逆にして四つん這いに成った牝奴隷は、主人の命令に従い

、またもや近親相姦レズ行為に取り掛かる。

ふたたび責めの鉾先が自分に向いた事から、加奈子は狼狽して声を張り上げる。

「いや、お姉ちゃん! やめて、いやよぉ、あっ… だめぇぇ… 」

まだ男を知らぬスレンダーな肢体に絡み付くのは、夫の手により開発が進み、

十二分に熟れた人妻なのだ。しかも、マゾの血を滾らせる芳美は、あいてが肉

親である事もかまわずに、まだ汚れを知らぬ恥部に舌を差し伸べて熱心に舐っ

ている。両手両足を縛り上げられた加奈子だから、姉の執拗で熟達した舌での

責めから逃れる術は無い。

「うふふ… こんなにビッショリと濡らして、カナちゃんたら、本当にいやら

 しい子ね。処女のくせに、そんなに殿方は欲しいの? 」

「ちがうわ! あっ… やめて、そんなところ、舐めたら、汚いぃぃ… きゃ

 ぁぁぁ… 」

自由を奪われた上に媚薬まで使われた加奈子は、自分の劣情の暴走に心底驚い

ている。たしかに敬愛する姉が義兄の前で跪き、フェラチオに及ぶ光景は極め

て刺激的ではあった。

だが、どんなに淫媚な光景を見せつけられたにしろ、こんなにも股間は疼き、

姉の責めの前に愛液を溢れさせてしまう事に、加奈子は困惑を深めている。も

ちろん、媚薬とはいったい何なのか? 媚薬そのものの存在すら知らぬ乙女で

あるから、まさか己の躯にそんな邪な薬を使われているとは夢にも思わない。

(あぁぁぁ… なんで? こんな酷い事をされているのに、何でこんなに気持

 ちがいいの? あっ… だめぇぇ… おかしくなるぅぅぅぅ… )

頭の向きを前後逆にしてのしかかる芳美だから、妹の目の前には爛熟した姉の

秘裂がアップになっている。肉の襞が石榴の様に花開き、しっとりと潤い艶や

かに充血する姉の秘穴のグロテスクさに、加奈子は怯えて目眩すら感じている

形よく整えられた恥毛の下で、まるで別の生き物の様に醜く歪み形を変える淫

裂を目の当たりにして、処女の加奈子はどうして良いのか分からない。これほ

どに間近で同性の秘所、しかも発情した牝の媚裂を見た事など、加奈子には無

かった。実の姉の手で責められながら、その歪む肉穴のを見せつけられては、

乙女は狼狽するばかりだった。

縛られてはいたものの、最初は力の限りに股を閉じようと努めていた加奈子だ

が、気付けば、すっかりと両脚からは力が抜けてしまい、姉の舌での愛撫に酔

い痴れている始末だ。もちろん処女の加奈子にとって、淫裂を舐められるなど

初めての体験なのだが、媚薬のせいで不自然に燃え上がった躯は、姉の愛撫を

拒み切れない。

オナニーで得られる快感が子供の遊びに思える様な峻烈な快美に毒されて、彼

女はアブノーマルな同性愛の世界に徐々に馴染んで行く。また、芳美も愛する

夫であり、閨の床では冷淡な支配者と変わる御主人様の命令に素直に従い、全

裸で自由を無理に奪われている実の妹の上に四つん這いと成り、ひたすら加奈

子の媚裂を舐り苛んだ。

これまでの結婚生活で仕込まれたものなのであろうか? 芳美の口での愛撫は

素人離れした技量を見せている。ただでさえ媚薬に蕩かされた女体に対する、

ねっとりと濃密な口での愛撫なものだから、加奈子は何時しか抗う台詞も忘れ

て、初々しく喘ぐばかりな状態に陥ってしまう。

「すっかりと大人しくなったわね、カナちゃん。それにしても、いくら舐め取

 っても、次々といやらしいお汁が溢れて来るから、これでは切りが無いわよ」

姉の恥知らずな行為の前に屈した加奈子は、もう頬を赤らめて弱々しく首を横

に振るばかりだ。確かに濃密な愛撫に曝された躯は、もう引っ込みのつかない

所まで暴走している。妹の負けっぷりに気を良くした美貌の姉は、舌先を筒状

に丸めて、ヌラヌラと愛液の光る恥唇をつっ突きながら、まだ誰の手も玩弄に

及んだ事の無かった加奈子の乳房に指を食い込ませる。

「だめぇぇぇぇぇぇぇ… 」

自らの経験から女の弱味を知り尽した芳美の巧みな愛撫の前に、哀れな妹は縛

られた不自由な肢体を震わせて、軽いアクメに到達した。

「あら? もうイッちゃったの? 処女のくせに、ちょっとオマ○コを舐めら

 れただけで、簡単にイクなんて… ほんとうにいやらしい子ね、カナちゃん

 たら」

シックスナインの体勢のままで中指を使い、泥濘と化した妹の女陰を残酷に嬲

る芳美の台詞には、嫉妬の気持ちが見隠れしている。愛しい御主人様を発情さ

せる、カマトトな処女に対するやっかみは、少なくとも、この寝室の中では姉

妹に対する愛情を大きく上回っていた。

そんな妻の憤りまでも見透かした常男は、妹に取り付き責め苛む妻の傍らに歩

み寄る。彼は意識が朦朧となった加奈子の側に立つと腰を屈めて、生まれて初

めての狼藉に、すっかりと心を虚ろにした美しい義妹の頬を軽く2〜3度叩い

て、加奈子を甘い夢の世界から陰惨な現実へと引き戻す。

「ほら、カナちゃん。眠っていたら、これからの事を見逃すよ。さあ、目をさ

 ますんだ」

頬に対する刺激から、加奈子は桃源郷から無理に連れ戻された。目をあければ

、相変わらず彼女の頭の上に跨がる姉の濡れた秘裂が蠢き、その傍らには誠実

な仮面を脱ぎ捨てた常男が、残忍な笑みを浮かべて彼女の事を覗き込んでいる

「ああ… お義兄さん、もう、いや、こんなの、いやです。離して、やめて下

 さい」

「ははは… これくらいの事でネを上げるようでは、これから先が思いやられ

 るね。でも夜は長いのだから、もう少し気楽にした方がいいよ」

常男は獣の血を剥き出しにして身を起すと、妹の上で頭の向きを逆にして四つ

ん這いの姿勢を保つ妻へと顔を向ける。

「そのまま、もう少し尻をもちあげるんだ。ここで犯ってやるぞ、芳美」

「えっ! このままですか? 御主人さま? 」

いかに被虐慣れした牝奴隷であっても、さすがに妹の顔の上で媚裂を貫かれる

行為には逡巡する。だが、マゾの血を暴かれて滾らされた美人妻は、可愛い妹

の目の前で犯される行為に心が痺れているのも事実だ。数十センチしか離れて

いないところで、妹の視線を感じながら、愛する御主人様に貫かれる興奮を思

うと、もう、芳美は羞恥をかなぐり捨てている。

「はい、御主人さま。どうか、御主人さまの大きなチ○ポで、芳美を犯って下

 さいませ。芳美はどんな時に、どんな所でも御主人さまのオチ○ポに御奉仕

 するのが大好きな、いやらしい牝奴隷でございます」

 

 

 

 

 


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