その3

 

 

 

 

「ねえ、しゃぶってくれって言ったら、怒る? ユキヨ? 」

キスを終えて、しっかりと抱き合った彼が耳もとで囁くから、幸代は欲情で瞳

を潤ませながら微笑んだ。

「いいえ、怒らないわよ、シンイチさん」

あまりフェラチオが好きな方では無い彼女だが、相手が神野進一であれば話は

別だ。日頃、退屈凌ぎに見るとはなく眺める事の多い昼のテレビのワイドショ

ーでも、たびたび良い男ぶりと高い才能が賞賛されるイケメンの天才ピアニス

トの望みとあれば、幸代にそれを拒む理由は無い。彼女はその場に跪き、進一

のズボンを脱がせて行く。

「まあ… こんなに… 」

独身時代には、その美貌に引かれた軽薄な連中と、それなりに浮き名を流した

幸代であるが、トランクスの中から姿を現した天才ピアニストの剛直は、これ

まで御目にかかった記憶が無い程の雄物であり、彼女は驚いてゴクリと生唾を

呑み込む。

「さあ、しゃぶって下さい、幸代さん」

彼の言葉に急かされて、幸代は美しい顔を傾けると目の前の肉棒に唇を押し当

てる。2〜3度は軽いキスを繰り返してから、手始めにペロペロと亀頭を舐め

た幸代は、ちらりと仁王立ちの進一の気配を上目使いでうかがう。

整った顔だちに陶然とした表情を浮かべる天才ピアニストに奉仕する悦びに震

えながら、若妻は夫の面影を完全に忘れ去っている。覚悟を決めた人妻は大き

く口を開けて、そのまま剛直を深く含んで行く。咽の奥で閊える程に雄大な一

物を懸命に頬張りながら、彼女は人妻らしいテクニックで、肉棒の根元に垂れ

下がる2つの皺袋に手を伸ばすと、ゆるゆると揉みしだいて見せる。

(あの、神野進一にフェラチオしているんだわ… 絶対に他人には漏らしたら

 駄目な秘密だけれど、誰かに自慢したいセックスに成るわよね)

マスコミが大々的に取り上げる時代の寵児とベッドを共にする悦びが、浮気に

対する良心の呵責をきれいに駆逐している。むしろ夫に施すよりも濃密で熱心

に幸代は彼の一物を口で愛撫する。出来る限り咽の奥まで呑み込みながら、頬

を窄めて強く吸い上げてみれば、進一は嬉しそうに腰をブルッと小さく震わせ

る。

彼が喜ぶ事を心地よく思いながら、幸代は増々調子に乗って、勃起した男根に

唾を擦り付けて行く。最近ではテレビ等マスコミで騒がれる機会が増えた、天

才美男子ピアニストにかしずき、彼の肉棒をしゃぶっていると思うだけで、目

眩のする様な自己陶酔に陥った美人妻は、夫のそれを遥かに上回る巨根に心を

込めて愛撫する。我を忘れた人妻の濃密な口での愛撫に対して、進一は賛美の

言葉を惜しまない。

「素晴らしいフェラチオだね、こんなに気持ち良いのは初めてだよ、ユキヨ」

お世辞とは分かっていても、進一の様な有名人に誉めてもらっては嬉しくない

はずも無いから、幸代はさらに熱心に口にした肉棒に愛撫を重ねて行く。

(あなた、ごめんなさいね。今日だけよ、この一度だけだから許してね。あな

 ただって、浮気の1度や2度は、あるでしょう? だって、こんなに大きい

 んだもの… 私の事を余りまかってくれないから、そう… あなたが悪いの

 よ! )

胸の内で夫に謝りつつも、人妻でありながら天才ピアニストへのフェラチオに

興じる背徳的な快感に酔い痴れた幸代は、もう理性など何処かに蹴飛ばしてし

まっていた。

「こんなに愛してもらったら、不様に噴いてしまいそうだから、もういいよ、

 ユキヨ」

人妻の濃密な口での愛撫に溺れる事も無く、ある程度、幸代の好きにさせてか

ら、進一は冷静に腰を引く。この天才のザーメンならば、呑んで見せても構わ

ないと覚悟していた美人妻は、口から肉棒が離れた瞬間には不満を覚えていた

が、即座に次の行為への期待から、顔には微笑みが戻って来る。だから、彼が

自分の両脚を捕まえて左右に引き剥がした時にも、自ら進んで腰をもたげて見

せる始末だ。

「こんなに濡れていたら、前技は必要ないね。それじゃ、入れるよ、ユキヨ」

夫に比べて長大な一物で肉裂を軽く擦り上げられた幸代は、ガクガクと首を縦

に振り同意を示す。やがて、彼の言葉通りに剛直が埋め込まれて来た。

「あっ… あうぅぅぅぅぅぅ… 」

思っていたよりも遥かに鮮烈な快美の奔流に、幸代は入れられただけで軽いア

クメに到達している。勿論、夫の持ち物よりも一回り大きく太い男根の効果も

絶大ではあるが、それよりも、マスコミを騒がせる希代の天才ピアニストに抱

かれ貫かれている事実が、絶妙な媚薬効果を人妻に齎しているのであろう。

「思った通りだ、いい味わいだよ、ユキヨ」

一旦、根元深くまで押し入れられた挙げ句に、耳もとで淫らな台詞を囁かれて

しまえば、もう幸代の微かに残っていた理性は微塵に打ち砕かれている。やが

て、彼がゆっくりと律動に取り掛かると、もう美人妻の嬌声も手放しだ。

「あふぅぅ… いい、いいの、おおきい… きゃぁぁぁぁ… ああ、そんなに

 したら、あひぃぃ… 」

ゆっくりとではあるが、力強く抜き差しされる巨根からうまれる快感に、男に

は慣れている人妻はあっさりと攻略されて行く。彼女は知らぬ事であるが、こ

れまで幾多の愚かな女等を毒牙に掛けて来た進一の手管の前に、幸代は己を見

失い尻をうねらせるばかりだ。彼女が艶っぽい声を張り上げる道具と化した時

に、天才的な若い音楽家は餌食にした女体楽器を軽やかに奏でて行く。

「いい… ああ、すごいぃぃぃ… きゃぁぁぁぁぁぁ… 」

今ではマンネリと化した夫との閨と比べる事すら野暮であろう。若き天才ピア

ニストに征服される悦びに胸を震わせる美人妻は、たくましい巨根による突き

上げに、やはくも悶絶寸前だ。背筋を通じて脳天まで走り抜ける電撃的な快美

の波動の前に、幸代は情けない悲鳴を漏らして、合間に嗚咽する。まさか自分

が、世間に広く知られた有名人とベッドを共にする事に成るなどとは、想像す

らし得なかった人妻は、夢の様なセックスに溺れて、随喜の涙で頬を濡らして

止まない。だが、その快感は、不意に何故か中断された。

「えっ! なに? 何で? 」

あと一歩で、大波を迎える事を予感していた幸代は、あっさりと巨根を抜き去

った進一を恨みがましい視線で責める。

「私の奴隷になってくれませんか? セックス奴隷ですよ、ねえ、いいでしょ

 う? ユキヨ。これからも、もっと楽しいおつき合いを続けて行きたいんで

 す」

若者の目に宿る邪な気配を察するには、幸代は余りにも発情し過ぎていた。つ

い、今し方に胸中で一度限りの裏切りと、夫に詫びた事など忘れ去り、彼女は

後戻りが出来ない境遇に堕ちる合図を見せてしまう。

「ええ、成るわ。進一さんの奴隷に成るから、お願い、焦らさないで」

彼女の返答を聞いた根っからのサディストの目がスッと細まり、剣呑な光りが

宿った事に気付いた幸代は、驚き息をひそめるが、手練の加虐者は瞬時に邪悪

な気配を打ち消し、再び柔和な笑みを浮かべて、恐れを抱いた若妻を誑った。

 

 

 

 

 


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