その4

 

 

 

 

「うれしいな、こんなに綺麗な人と、これからもおつき合いしてもらえるなん

 て… それじゃ、命令しますね、人妻奴隷さん。さあ、こんどは後ろ向きに

 なって四つん這いに成るんです」

一瞬、彼の非情な雰囲気に呑まれて冷水を浴びせかけられた様な気持ちに成っ

た幸代だが、前言を撤回してこの場を逃げ出すには、彼女はやはり発情し過ぎ

ていた。奴隷の意味を深く考える事も無く、単なる言葉の遊びと判断した美人

妻は、再び天才ピアニストとの不倫の甘美な時を渇望して、彼の命令に素直に

従い四つん這いと成り、進一に尻を捧げてしまう。もっとも、事が此処に至っ

てしまっていては、もう幸代には逃れる術など無かったのだ。既にしっかりと

罠にはめられてしまった美しい若妻は、これからの残酷な運命を知らぬままに

、欲情に流されて進一に尻を捧げてしまう。

「お願いです、進一さんの奴隷にでも、何でも成るから、早く、続きを、ああ

 、お願い… 」

四つん這いに成った幸代は、セックスの途中で放り出された焦れったさに苛ま

れて、妖しく尻を振りながら行為の再開を懇願する。すっかりと燃え上がった

愉悦の炎に炙られて、人妻は不埒な言葉を平気で口にしていた。それ故に、も

う一度彼の巨根の先端が濡唇に触れてくると、彼女は衝撃に備えてしっかりと

シーツを握り締めて挿入を待ちわびる。

「あっ… きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ… 」

まるで子宮を押しつぶすかの様な鮮烈な挿入を喰らっては、焦れに焦れていた

女体は一気に牝の狂いを曝け出す。爛れた肉壁を押し広げて侵入してきた剛直

を、しっかりと捕まえて離すまいとばかりに甘く締め付ける膣の反応に気を良

くした進一は、わざと荒々しい律動を繰り返して、乱れる人妻を追い詰めて行

く。

「もうだめ… いくわ… あぁぁ… あひぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」

夫はもとより、これまでに躯を重ねて来た幾人かの男等と比べても、遥かに鮮

烈な快美の濁流に呑み込まれてしまった幸代は、あられもない声を張り上げな

がら、大いなる高みへと駆け上がる。一際奥まで巨根で突かれた瞬間に、彼女

は意識が遠のく様な愉悦を体験して断末魔の悲鳴を部屋に響かせた。

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」

汗に塗れた裸身を何度も激しく痙攣させた人妻の肉壷の中に、進一も、思うが

ままに精を噴き込ませて行った。

 

 

 

すっかりと乱れた純白のシーツの上で、行為を済ませた二人は全裸のままでし

っかりと抱き合い、なんども甘いキスを繰り返す。明らかに夫とは違う体臭を

嗅ぎ分けながら、幸代はようやく蘇った理性が、ふしだらな行為を責めるから

胸を微かに痛めている。

だが、もしも、この場限りで進一と、再び他人に戻れるか? と、言えば、そ

れはもう不可能な事も、牝の本能が妖しく囁いている。家庭を壊す気はさらさ

ら無いが、それでも、若くして名を遂げた天才ピアニストに望まれたならば、

彼女はもう拒めないであろう。もっとも、拒む事など、既に物理的に無理な状

態に陥っている事は、流石に幸代も気付かない。激しい行為の後で、違いの情

感を鎮める為の口付けを終えると、進一は微笑みながら立ち上がる。そして、

彼は次に信じられない台詞を言い放った。

「さあ、待たせたね、皆。もう、入って来ていいよ」

彼の言葉の意味が分からず、キョトンとした顔をする幸代を他所に、いきなり

寝室の傍らにあった備え付けの大きなクロゼットの扉が中から開かれたではな

いか!

「いゃぁ、相変わらず激しいっすね、シンイチさんのセックスは」

「そうそう、黙って見てるコッチまで、股間がテンパッちまって、あやうくク

 ロゼットの中で漏らしてしまいそうに成りましたよ」

「まったくっスね。それにしても、流石はユキヨちゃんも、人妻だけの事はあ

 って、口パックンもお上手に見えましたよ」

合コンに参加していた他の3人の男等が、次々と空のクロゼットから姿を現し

たものだから、幸代には言葉も無い。かろうじて手繰り寄せた毛布で裸身を隠

した若妻は、進一との不倫性行為を、この3人に覗き見されていた事実に驚愕

していた。

「それじゃ、あとは、この3人を満足させてあげるんだよ、ユキヨ。奴隷女な

 ら、私の命令は絶対だからね」

いち早くベッドから離れて身支度を整えて行く進一とは裏腹に、クロゼットの

中でセックスを覗き見ていた3人の獣らは、おのおのが毟り取る様に服を脱い

でいる。

「いや… そんなこと、いやよ! 出て行って! いや、こないで! 」

ようやく我に返った美貌の若妻が、怯えた顔を見せて喚く中で、進一は悪魔の

笑みを浮かべながら、なんと部屋を出て行ってしまった。残された幸代には成

す術は無く、罠にはめられた哀れな獲物は、3人の若者からも無惨に犯されて

しまっていた。

そして幸代は、この悲しい輪姦劇の後に人妻奴隷女として、進一のみならず、

彼の凶悪なグループの中で、精液便所として扱われる羽目に陥ってしまったの

だ。

 

 

 

「いらっしゃいませ、さあ、どうぞ」

インターホンに応えて玄関に出迎えてくれた少年を見て、幸代は思わず息を呑

む。兄の進一は鬼畜で邪悪な存在であるが、その外見に限ってみれば、いまで

も幸代は彼よりも端正な顔だちの男を知らない。その弟で良太と名乗った少年

は、このまま成長すれば、多分、兄にひけを取らない、否、兄を十分に上回る

美しい青年に成ると思われるのだ。おそらく高校生くらいの年齢に見えるが、

黒目がちの大きな瞳で見つめられると、まるで魂を吸い取られてしまいそうな

錯覚に陥ってしまう。

(こんなに可愛い弟さんがいるのね。この子はお兄さんがどんなに酷い男なの

 か知っているのかしら? もしも知らないのであれば、何もかもぶちまけて

 、うんと困らせてやりたい… )

恨み骨髄の進一だから、その弟にまでも仇を成したいと思いながら、茶色の巻

き毛が愛くるしく、まるで少女と見間違えんばかりの美少年の招きに従い、彼

女は邸宅の中へと足を踏み入れる。少年以外には人の気配が感じられない事か

ら、幸代は不安を募らせる。

応接間とおぼしき広い部屋に入った彼女は、ここが本当に日本なのかと疑った

程だ。大理石の床には毛足の長い分厚い絨毯が敷かれているし、部屋の左手に

設えられた暖炉は、けして飾りではなく今でも暖房器具として使い込まれてい

る風情が見受けられる。全体的にアールデコ調で整えられた部屋はひとつひと

つの調度にも落ち着きが感じられる。アンティークな飾り棚やサイドテーブル

は、年輪を経たものだけが醸し出す事の出来る重厚感に満ちていて、庶民の出

である幸代を圧倒する。壁に吊られた肖像画を目にとめた若妻は、立派な額縁

に飾られた絵の中で優しく微笑む若者を見て表情を無くす。

(こんな奴の為に… 私の心はズタズタよ! )

絵画に描かれた進一を見ても、いまの幸代は怒りを膨らませるばかりだ。握っ

た拳をワナワナと震わせて若き天才ピアニストの肖像画の前に立ちすくむ若妻

は、良太が紅茶をトレイに乗せて戻って来た事にも気付かない。

 

 

 

 


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