「やあ、ミー。御機嫌は如何かな? 」 彼女が未成年である事は百も承知しながら、平気でアルコールを出すバーテン の問い掛けに、美咲は微笑み頷いた。 「いい気分よ、ねえ… アレ、ある? 」 彼女の言葉にバーテンは、曰くありげな表情を浮かべてカウンターの下からカ プセルを取り出す。何故か回りの男等が獣の様な目を向けて美咲を注目する中 で、怪しいカプセル口に放り込んだ彼女は、色も鮮やかなカクテルを後から流 し込み薬を嚥下した。 「今日のは純度が高いから、かなりクールに決められるぜ。せいぜい楽しみな よ、ミー」 バーテンの言葉に頷いた美咲は、アルコールの酔いが回り火照る躯の心地よい 感触を楽しむように目を瞑る。やがて、明らかにアルコールとは違う種類の強 烈な酔いが、美貌の生徒会長を支配する。 「なあ、ミー。踊ろうぜ」 声を掛けてきた若者が誰なのか? もう美咲には分からない。どこかで見た様 な顔だが、鈍った思考では、彼が誰なのか? どうしても思い出せない。耳を 劈く音楽が何処か遠くで響いている様な錯覚の中で、彼女はコクリと頷くと、 彼に手を取られて再び込み合ったフロアに戻って行く。 ハードロックのナンバーが大音響で流れる室内だが、美咲は連れになった男に しがみつき、さながらチークダンスを楽しんでいる様に見える。しかし、それ は先程バーテンから与えられた『ぶっ飛ぶ』薬のせいで、ひとりでは立ってい られないからだ。 彼の首に両手を回して、腰を突き出し恥骨をグリグリと押し付ける美女の酩酊 ぶりに、男も興奮を高めて行く。片手で彼女の細い腰を捕まえ支える若者は、 もう片方の手を美咲の胸元に差し伸べて、服の上から豊かな膨らみを揉みしだ く。 着衣の上からも十分に感じられる質感溢れる胸元に、若者は遠慮も無く指を食 い込ませてくるが、薬が効いている美女は傍若無人な手を振払う様な不粋なま ねには及ばない。それどころか、胸元から体中に広がる甘美な波動に煽られて 、増々、彼の太股に自分の恥骨を押し付ける始末だ。 「一服キメると、話が早くていいぜ。もうたまらないんだろう? ミー? 」 「ええ、すごくぶっ飛んでいるわよ、うふふ… 」 瞳を潤ませて素直にキスに応じる美咲の態度に気を良くして、若者の手は彼女 の胸元を離れると、今度はミニスカートの裾を不作法にも持ち上げてしまう。 これも、たまり場のマンションで履き替えた、扇情的な黒のハイレグカットの ショーツが露に成ると、周囲で踊っていた男等も彼女を取り囲み、獣の視線で 美女を眺め犯して行く。 まるで男に見せつける為の様にきわどいハイレグなショーツの表面に指を這わ せた若者は、恥毛による膨らみをしばらく撫で回して感触を楽しむ。大半の者 が違法な薬物とアルコールを混ぜて飲用しているギャラリーの連中だから、こ の恥知らずな光景を見ても、誰も咎める様なまねには及ばない。 複数の男等の視線にも犯される美咲は、まるで獣を煽る様に自らも腰をうねら せている。フロアの中央で繰り広げられる美女の淫らなショーに感化されて、 店のそこかしこでカップルの連中が似た様な行為を繰り広げ始める。最初から 女連れの者もいれば、怪し気なクスリを求めて来店していた女をナンパして、 即席のカップルに成る要領の良い者もいて、ハードロックが売り物のであるク ラブは、すっかりと淫媚な空気に包まれた。 しかし、店の責任者であるバーテンは、未成年者も多く紛れ込んで淫らな振る 舞いに及んでいる光景を他所に、淡々とグラスを磨き続けている。店の繁盛の 為であれば、彼は大抵の事は見逃していた。そんな中で、薄いショーツ越しに 濡れた女陰を弄られて、もう美咲の瞳は焦点を失い、瞳孔が開きかけて見える 。 若者の愛撫に合わせて淫らに腰を前後に揺する美女の乱れ姿は、彼女等を取り 囲む数名のギャラリーの注目を集めて止まない。やがて、いよいよ我慢の出来 なく成った傍観者のひとりが立場を忘れて彼女へと手を伸ばす。それを皮切り にして数人の男等が手を出して来たから、美咲はたちまち全身の性感帯をまさ ぐられる様に成って行く。 太股の裏側や首筋、そして両方の胸の膨らみも別々の男らに玩弄される局面に 至りながらも、美咲はけして逆らったり嫌がる素振りも見せずに、心地よい快 美に浸っている。耳たぶを弄り回され、ショーツの脇から差し込まれた指先で 濡れた女陰を掻き混ぜられ、さらに服の上から勃起した乳首を同時に違ったタ ッチで愛撫されてしまえば、怪し気なクスリでハイに成った美女は、いつしか 艶かしい吐息をもらしつつ、しっかりと目の前の若者にしがみつき、もう陵辱 者等の成すがままだ。 そこには理知的で冷美な女生徒会長の面影は微塵も無く、ただ淫に溺れた若く 美しい女が身悶えしているだけだった。媚薬効果もあるクスリの影響で無闇矢 鱈に昂った躯を持て余して、美咲は甘い悲鳴も漏らし続ける。 「あぁぁぁ… あくぅぅぅ… あっ… あひゃぁぁぁぁぁぁ… 」 一度に複数の手で躯をまさぐられた美女は陶然とした笑みを浮かべて彼等にす っかりと身を委ねている。だが、薬の影響により明敏化した性感は、服の上か らの愛撫に物足りなさを感じているのも事実だ。そんな時に、最初に彼女に声 をかけて来た若者が、彼女の耳元に唇を寄せて誘いの言葉を囁いた。 「なあ、奥に行こうぜ、いいだろう? ミー? 」 待っていた台詞だったから、美咲は目元を紅く染めながらコクリと頷く。多く の陵辱等が名残惜し気に見守るなかで、彼女は若者にもたれながらフロアの奥 の通路に姿を消す。
「ひぃぃぃぃぃぃぃ… いい、もっと、ああ、気持ちいぃぃぃぃぃ… 」 男女兼用の薄汚れたトイレのドアを開くと、美咲の耳に艶かしい嬌声が飛び込 んで来た。男性用の朝顔が2つと、男女兼用の個室が用意されたトイレは掃除 も雑で、アンモニアの刺激臭が鼻につく。2つある個室のひとつの前では2人 の男が個室の中を覗き込み、だらしない笑みを浮かべていた。その内のひとり が美咲と若者の闖入に気付き、軽く会釈する。 「誰だよ? 先に盛っているのは? 」 若者の問いかけに先行者はニャリと笑う。 「清恵っスよ。もうさっきからラリってぶっ飛びっぱなしっス」 たしか美咲よりも2〜3つ年上の、自称ミュージシャンの女は手前の個室の洋 式便器の蓋の上に腰掛けて、大股開きで3人目の男に犯されていた。どちらか と言えばスレンダーな美咲に比べて、コンパクトグラマーな清恵は、95セン チのEカップを誇る胸元を際立たせるはずの黄色のタンクトップを無惨に首ま で押し上げられて、乳輪の大きな胸をむき出しにされていた。 美咲に比べて野放図に繁る恥毛の下の恥唇はぱっくりと口を開けて、のしかか る野郎の男根を呑み込み、弁座の蓋の上に愛液を滴らせている。もともと、犯 す男の他に2人の傍観者が順番待ちをしていたくらいだから、そこに新たな若 者や美咲が加わったところで、清恵は気にする様子も無い。いや、気にかける 余裕など残ってはいなかった。 「ひっ… いいの、ああ、チ◯ポ、素敵ぃぃぃぃぃ… もっと、犯って、グリ グリと犯ってぇぇぇぇぇぇ… 」 さっき美咲がバーテンから受け取って嚥下したクスリを、もっと前に服用して いた清恵は、ととのった顔を歪めて随喜の涙を流しながら、男の突き上げに合 わせて淫らに尻をうねらせている。
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