その15

 

 

 

 

「仕上げは、このお薬なの。これが精子に混ざると、射精された時に、すごく

 気持ちが良いのよ。それに、精強剤とのカクテルだから、あなたも別の意味

 でスーパーマンに成れるわよ。ああ、楽しみだわ… 」

苦悶の表情のままで白目を剥き、唇の端からは泡を噴く国防軍の高級将校の勃

起した男根を押し除けてから、百合子は彼の陰嚢に無情にも注射針を突き立て

た。

シリンダーにおさまっていた薬剤を余すところもなく玉袋へ注ぎ込んだ美貌の

化学者は、空になった注射器を机の上に放り捨てると、ゆっくりと壁に寄り掛

かり再び己を慰める行為に没頭する。

「さあ、蘇りなさい、これであなたもスーパーマンよ。あの時の彼奴みたいに

 、私を犯してちょうだい」

苦悶の末に気絶した横瀬を、色に狂った百合子は熱に浮かされた様な顔で見つ

めている。常人であれば心臓発作に見舞われる様な、強力な開発途上の薬剤を

カクテルにして、しかも短時間で注入された国防軍の高級将校は、青ざめた顔

で死んだ魚の様に濁った目を見開いたまま、何度も不規則な痙攣をくり返して

いる。

邪な情慾に支配された女研究員は、興奮を抑え切れずにふしだらな自慰にのめ

り込みながら、実験体を寝かせた頑丈なベッドに横たわる男を見つめていた。

すると、青くなっていた横瀬の頬に不意に赤身が差し、白目を剥いていた瞳が

ぐるっと戻って来たではないか! 同時に彼を悩ませ続けてきた焦燥感は消え

去り、もう不様な痙攣もおさまっている。

「あら… どうやら乗り切ったみたいね、一佐。それじゃ、拘束具を解いてあ

 げるわ」

際どいところを躱して、まったく違った種類の人間に生まれ変わった軍人に向

かって、百合子は微笑みながら近付いて行く。しかし、彼女が横瀬の手足を縛

った道具を解放する必要は無かった。

「むん! 」

横瀬が奥歯を食いしばり腕に力を込めると制服の袖が裂けて、膨れ上がった二

の腕の筋肉が露に成る。すぐに耳障りな音を立てて、普通であれば十分な強度

を持つ拘束用のロープが千切れ飛んだ。人の手で引き裂く事の不可能な強化さ

れたナイロン繊維が脆くズタズタにされた光景を見て、百合子は実験の成功を

確信する。

両腕の拘束具を無力化した横瀬は黙ったまま身を起こすと、苦もなく足を縛っ

ていたロープも千切り取る。まるで理性を感じさせぬガラス玉の様な目で睨ま

れた百合子は、これからの展開を思い描いて心を弾ませている。彼こそが、長

きに渡って夢にまで見た、あの凶暴な性獣である事に間違いは無い。

「あなたの望みが何なのか? 分かっているわよ、このケダモノめ… さあ、

 好きにしなさい。誰もあなたを止められないもの」

挑発的な女化学者の台詞に、横瀬はニヤリと頬を緩める。

「ああ、そうかい? それならば、話が早いぜ。狐狩りも結構だが、やはり女

 が先だな」

作戦の失敗の汚名をそそぐ為に、あえて危険を犯してまで強化人間と化した横

瀬だが、怪し気な薬の効能により、任務では無く本能に忠実に行動する道を選

んでいた。名誉欲よりも、今の彼に必要なのは性欲の発散である。

それこそが百合子が目論み熱望した事でもあった。彼は何ごとも無かった様に

ベッドから立ち上がると、期待に溢れた目をする女化学者の元に歩み寄る。そ

して、百合子の望み通りに、彼は有り余る腕力にモノをいわせて女化学者の着

衣を引き裂いてボロ布に変えてしまった。

「ああ… うれしい、犯って… あんたみたいな獣の犯られるのが夢なの…

 あの時みたいに、なにも分からなくなるまで犯ってちょうだい」

「へっ! 化学者様でございと、偉そうな顔をしやがって、この恥知らずな売

 女め。そんなに犯れたいならば、その汚いマ◯コが擦り切れるまで犯ってや

 るさ」

人間離れした腕力で、あっさりと下着類に至るまで引き裂いた横瀬は、精神的

な均衡を失った様な声で美女を罵る。

「ええ、そうよ。犯って… 私の躯はあなたのモノよ。この汚れた女の穴は、

 全部あなたに捧げるわ。どこでも好きに使って、思う存分にザーメンを注い

 でちょうだい。弄って、嬲って、苛んで、腰が抜けても許さないで、マ◯コ

 が裂けてもかまわないわ」

男の指が女陰に触れてくるから、もう百合子の脳乱の暴走は止まらない。無遠

慮極まりない乱暴な愛撫なのに、彼女は膝が震えてひとりでは立っていられず

に、陵辱者の胸に飛び込み夢中で抱き着く。

「あああ… すごくいい… あの時みたいだわ… もっと、虐めて、私を虐め

 て、このまま、ずっと虐めてちょうだい」

しっかりと狂気の軍人に抱き着いた百合子は、淫らに腰をうねらせて彼を挑発

する。節榑立った指が濡れた女陰に浅く沈み込み、ほんの少しかき混ぜられた

だけで、全身を駆け抜ける電撃的な快美が彼女を哀しく泣かせている。目の前

の男は、過去に出会った殺人クローンサイボーグと同じ目をしているのだ。

担ぎ込まれた山奥の洞窟で媚薬漬けにされた上で強姦されて、何度と無く暗い

悦楽の炎に炙られ続け咽び泣いた時の事を思い出して、百合子の腰はうねり続

けている。あの事件の後で、どんな男に抱かれてみても、二度と味わう事の出

来なかった歪んだ快楽の再来を予感して、女化学者のかろうじて残されていた

僅かな理性は瞬時に霧散した。

この男の目を見れば、彼女の邪な期待が裏切られないのは明らかだろう。女陰

に埋められた指が2本に増えると、目の眩む様な快美が百合子を幻惑して、聡

明だった化学者を痴女へと変えて行く。頭の中はもう真っ白だが、それでも彼

女の手は男のむき出しになっていた股間に伸びて、十分な勃起を見せる肉棒に

指が絡み付く。蜜壷の中で暴れる2本の指を宥める様に、百合子は手にした男

根を擦って行く。

「どうだ? 気分が出て来たようじゃないか? 」

色情に狂った女化学者を嬲る横瀬が邪悪な笑みを見せるから、彼の勃起した一

物を擦る百合子の手にも、おのずと熱が隠ると言うものだ。薬により凶暴な獣

と化した男の台詞に、百合子は痺れている。

「お願い… 入れて、これ… もう、ほしい… 指なんかじゃ、いやよ。ねえ

 、いいでしょう? ちょうだい… おねがい」

あの殺人クローンサイボーグに犯されて性の快楽のダークサイドを知って以来

、何度と無く男に向かって吐いて来た台詞が、彼女の口からスラスラと溢れ出

る。これまではだらしない連中により裏切られ続けてきた邪な期待であるが、

ようやくに色情狂と化した女化学者を満足させてくれる男が現れたのだ。 

「いいだろう、だが半端では終わらせないからな、覚悟しろよ、売女! 」

彼はそのまま百合子を固い床に押し倒す。柔らかなベッドの上での御上品なセ

ックスなど求めていない女化学者だから、あの洞窟の中でも無惨な行為を思い

出して興奮も一入だ。猛る思いをそのままに侵入っしてくる熱い肉棒の感触が

、百合子の最後の理性も粉砕する。

「ひっ… ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」

男の暴力の象徴そのままに蜜壷の中へと潜り込んで来るから、それだけで官能

の中心を貫かれてしまった美女はあられも無い悲鳴を張り上げる。思いやりの

欠片すら感じられぬ身勝手な挿入であるが、ほんの僅かな鈍痛などは快美の爆

発がすぐに蹴散らした。

すこしでも楽な姿勢を取ろうと、無意識に大きく股を広げる獲物の負け姿に気

を良くして、横瀬は荒々しい律動に取りかかる。無論、洞窟において肉の奴隷

の作法を本能で学び取っていた美貌の女化学者も、義務に従い尻を存分にうね

らせた。

やはり、あの時と同様に得られる快美が圧倒的であり、ようやく長い間の苦労

が報われた百合子は存分に快楽に溺れて行く。薬の副作用、と言うよりも、そ

れを主眼に置いて開発された超人化薬の効能により、肥大化した肉茎のおかげ

で、ガンガンと子宮を突き上げられる感触を楽しむ女化学者は、恥知らずな声

を張り上げて快楽を貪り喰らっている。

 

 

 

 


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