幼馴染み 前編
その1

 

 

 

 

智博は自室に戻るとドキドキしながらクロゼットの扉をそっと開く。疚しい気

持ちがある少年は、絶対に他人の目など無いはずの自分の部屋の中を、もう一

度ゆっくりと見回した後に、多少オドオドとしながら何の変哲も無いスポーツ

バッグを取り出した。このバッグには半年にも及ぶ彼の『戦果』の数々が納め

られている。

(今日はどれを使おうかな? 昨日はピンクだったから、きょうは水色? い

 や、やっぱり最初にゲットした白も捨てがたいし… )

スポーツバックのチャックを開きながら、優柔不断な少年はあれこれと嬉しい

悩みに煩悶していた。高崎智博は受験を控えた中学の3年生であったが、幸い

な事に明晰な頭脳に恵まれていて、目前に迫りつつある高校受験に対してもこ

とさらに焦る必要はない。それに彼が通う学校は中高一貫教育が売り物であり

、常に学年ではトップ10に入る成績をおさめていた事から少年の両親も彼の

進路に関しては安心しきっている。しかも性格も素直で穏やかと成れば、対外

的には智博は何の問題も無いで優等生であろう。

従って彼の両親の関心は、もっぱら子供以外の事に注がれていて、父親は家業

の土建屋に精を出す事に加えて休日にはゴルフ三昧の日々を過ごしているし、

母親は経済力があり何不自由の無い生活を齎してくれていても、余り家庭を顧

みる事の無い夫に、すでに愛想を尽かしているのか? 色々な趣味のサークル

に掛け持ちで顔を出していて、これまた忙しい日常を送っていた。

両親各々の勝手気侭な放蕩三昧は智博が中学に上がり手が掛からなく成った今

、さらに酷く成っている。しかし、聡明な少年は、かえって両親から過剰な干

渉が無い事を喜んでいる始末なのだ。一人っ子にありがちな母親により過保護

も無く、彼は望むがままに自由を満喫していた。家庭サービスなど存外と割り

切る父親からは、その埋め合わせの為か? 15才にしては多過ぎる小遣いを

与えられているし、経済的に恵まれた高崎家では二人の通いの家政婦も家事に

勤しんでくれている事から、少なくとも少年は生活の上では何ら支障も不満も

無かった。

今日も今日とて父親は仕事、母親はドライフラワーの教室に通っていたので、

彼は安心して恥ずかしい楽しみに耽る事が出来る。ドキドキしながら地味なス

ポーツバックから取り出したのは、明らかに女性モノの下着であった。隣家に

暮らす幼馴染みの加奈子が身に付けていたショーツの数々は、いまの智博にと

って何にも勝る宝物と成っている。

吉崎加奈子は16才、少年よりも1つ年上の彼女はもちろん智博にとって初恋

の相手でもあり、もっとも身近な異性の友人なのだ。幼稚園から小学校、そし

て中学までも一緒に通った加奈子は、今でも彼の通う中学と同じ敷地に併設さ

れた高校に通っている。そんな近しい存在でありながら彼の加奈子に対する仄

かな慕情は、残念ながらまだ告白するには至らない。なぜならば、優等生特有

の気弱な一面を持つ智博に対して、加奈子は常に強気なアネゴ的存在であった

のだ。

幼稚園でも小学校でも加奈子は常に少年の保護者敵な立場に有り、泣き虫だっ

た智博は、いつもベソをかきながら彼女に付いて歩いていた。特に小学校の高

学年時代においては、なまじ勉強が出来るよりもスポーツの能力の高い方がク

ラスメイトから尊敬を集める傾向が強い。どちらかと言えば鈍い部類に入る智

博に対して、隣家の少女は常に如何なる運動においても、他の同級生を圧倒し

て見せていた。

ドッジボールでもポートボールでもマラソンでも水泳においても、智博はひと

つ年上の頼もしい幼馴染みを、眩しく眺めるばかりであった。小学生の低学年

の頃に彼が些細な事から同級生に虐められると、握り拳を振るって苛めっ子を

粉砕してくれたのが加奈子であったから、いまだに少年は隣家の幼馴染みには

頭が上がらないのだ。

何ごとにつけても頼りに成る姉の様な存在の加奈子であるから、思春期を迎え

た智博にとって、美しく力強い隣家の少女が思慕を寄せる対象に成るのは当然

の成りゆきだろう。いけない事とは思いながらも、溌溂とした美しい加奈子は

、自慰を覚えたばかりの少年にとって唯一と言っても過言では無い性的な対象

と化している。

週刊誌の巻頭を飾る芸能人の水着姿や、もっと露骨なヘヤヌード写真の顔だけ

を頭の中で加奈子に置き換えては、少年は密かに己を慰める行為に没頭する。

しかし、やがてそれだけでは物足りなさを感じる様になった智博は、隣家の庭

に時折翻る洗濯物に興味を抱く様に成る。むろん狙いは、加奈子の色とりどり

の下着類だ。まるで智博を誘う様に風に靡くブラやショーツは、若者にとって

余りにも目の毒である。最初は2階の自分の部屋から眺めているばかりだった

少年だが、ついには隣家の留守を見計らい、庭に忍び込み最初の1枚のゲット

に至る。

白のショーツを手に取り、急ぎ自室に舞い戻った智徳は、あらたに手にいれた

オカズをネタにして立て続けに3度も噴くまで手淫に耽ったものだった。お隣

の加奈子の父親は公務員だから日中は当然家にはいない。だから部活動で帰宅

が遅い加奈子と、日々の買い物に出かける彼女の母親の陽子の目を盗むことな

ど、隣家の庭を見下ろすロケーションの自室を与えられていた智博にとっては

雑作も無い事だった。

以来、彼はチャンスを見計らい、問題に成らない程度に間を置いては加奈子の

下着をゲットしている。クロゼットの奥に隠したスポーツバックには、この半

年に渡る戦果が隠されているのだ。如何に子分扱いされていると言っても思春

期を迎えた加奈子から、下着ドロに関する話題は彼には持ち出されてはいない

。しかし、さすがにふた桁近くのショーツやブラが消えている現状を見れば、

そろそろ暫くほとぼりを冷ます必要があるだろうと聡明な智博は考えていた。

彼は戦利品を仕舞ってあるバックの中から、お気に入りの逸品を取り出して目

の前で両脇を摘み広げてみる。

無論、洗濯済の代物であるから少女の匂いを望むべくも無いが、それでも、こ

の頼り無い布きれが加奈子の股間を被い包んでいたと思えば、智博の鼓動は早

鐘を打ち鳴らし始める。彼は水色のショーツを鼻に押し当てると、急いでズボ

ンに手を差し伸べてチャックを降ろす。トランクスを強引にずり下げると、興

奮から既に十分に勃起した肉棒に指を絡めて握り込み、そのまま前後に擦り始

める。

 

「ああ、加奈姉ちゃん… 加奈姉ちゃん… 」

彼の妄想の中では、加奈子は全裸を曝して優しく微笑んでくれている。日頃は

年下の少年の事を子供扱いして、時折ふざけてヘッドロックなどを仕掛けて来

る御転婆な隣家の美少女は、頭を脇腹に押し付けられて抱えこまれた智博が、

どれだけ興奮しているか、おそらく想像もしていないだろう。セーラー服越し

に彼女の体温を感じた事で鼻血を噴かんばかりに成った少年は、大きく深呼吸

を繰り返して乙女の体臭を肺いっぱいに吸い込んだものだ。

当代随一の人気を誇るグラビア・アイドルの躯を隣家の少女に置き換えて、智

博の独り遊びでの妄想は際限なく膨れ上がって行く。オナニーを覚えた当初に

は、隣家の美少女を汚すのが何となく憚られてしまい、人気アニメのキャラク

ターや、週刊誌のグラビヤアイドルをおかずにしていた少年だが、こうして下

着を拝借する様に成ってからは、ようやくタブーを乗り越えて、加奈子の肢体

を妄想するように成っている。

また、立て続けに加奈子にお世話に成った後には、稀ではあるが彼女の母親で

ある陽子にも欲情する事もある。そろそろ中年太りが露見してきた自分の母親

に比べて、隣家の主婦は大人の色香に溢れる美女であり、もしも加奈子がいな

ければ彼のオナペットは間違い無く陽子に成っていた事であろう。自分の母親

の様にケバケバしい装いも無ければ、有名ブランドの香水も身に付ける事の無

い陽子であるが、すれ違い様に香るシャンプーの匂いは、彼の心を大いに沸き

立たせてくれるものだ。しかも、やや乱暴で、あくまで彼の事を子分扱いする

加奈子に比べて、男の子に恵まれなかった陽子は常に優しく彼に接してくれて

いる。

 

 

 

 


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