「くっ… あっ… いたい、まって、ねえ、そんなに… あぁ… 」 それまで呆然と横に成っていた加奈子が急に半身を起こして彼の手にしがみ つく。しかし、けして智博の事を押し戻そうとした行為ではなく、ただ未知 の体験に怯えての事の様だ。生まれて初めて男を迎え入れる行動に戸惑う加 奈子の心とは裏腹に、彼の手慣れた舌での愛撫により十分な潤いを見せてい る蜜壷は、窮屈ながらも何とか亀頭を呑み込んでいた。 「ちっ… ちょっと、まって、ほんとに、いたいの… あっ… ひぃぃぃぃ ぃぃぃぃ… 」 男であれば、ここまで来ては待てと言われても待てるものでも無い。もちろ ん智博だって男であるから、彼女の戯れ言に耳を貸す事も無く、そのままズ イっと彼女の中に押し入って行く。幸いな事に、愛人である陽子とのセック ス経験を重ねて来た事で上達を見せた彼の愛撫は十分に加奈子を潤していた から、多少の引っ掛かりは感じたが、それでも肉棒はほぼ根元まで蜜壷にお さまった。 「くぅぅ… はぁ… はぁ… はぁ… はぁぁぁぁぁぁぁ… 」 彼女のくびれた細い腰を支える智博の手に、加奈子はしっかりとしがみつき 、小さく喘ぎ荒い息をまき散らす。友人らとのH談義において、処女喪失は 酷く痛みが伴う過酷な体験だと聞かされて来たが、たしかに疼痛が無いとは 言わないものの、痛みよりも言い様の無い違和感の方が遥かに強く彼女を悩 ませている。 まるで躯の芯に杭を打ち込まれた様な、ぬぐい去れない異物感が彼女を混乱 させていた。ここでも智博は年上の愛人のアドバイスを忠実に守り、性急な 律動は控えて我慢している。まるで精を絞り取る様に妖しく蠢く陽子の蜜壷 に比べれば、窮屈ではあるが味わいに欠ける加奈子の中で、少年はじっと時 が満ちるタイミングを見計らう。最初は違和感に耐える為にじっかりと瞳を 閉じて唇を噛み締めていた加奈子であったが、彼が焦って乱暴な行為に及ぶ 事なく、じっくりと様子を見ている内に、徐々に落ち着きを取り戻して行く 。青ざめていた顔に赤味がさし、ゆっくりと開かれた目は虚ろで艶っぽく、 形の良い唇から漏れる甘い吐息の香しさに、智博は目眩がしそうな程の興奮 を覚える。 (カナちゃん、綺麗だ… なんて、綺麗なんだろう… ) 生まれて以来の長い付き合いだし、憧れのひとつ年上の幼馴染みだから、綺 麗な事は十分に承知しているハズなのに、改めてこうして組み伏してみれば 、肉の交わりに慣れた陽子に比べて、戸惑い朦朧と成る加奈子の新鮮な仕種 が、智博の牡の本能を更に激しく掻き立てる。やがて、彼の視線に気付いた のか? 加奈子の方も自分の初めての男に成った幼馴染みを潤んだ瞳で見つ めて来る。これまでに見た事の無い、しおらしく艶っぽい加奈子の仕種に興 奮して智博は、もう様子を見るも何もなく、そのまま律動に取りかかる。 「あっ… あっ… あぁぁぁぁぁ… 」 彼の二の腕にしがみつく加奈子の手に力が隠り、同時に何かに追い立てられ る様に喘ぎながら、少し仰け反る姿の可愛さに、智博は大いに満足して腰を ゆっくりと前後させている。おもえば二人の間の事で、こんなにも彼が主導 権を握った事など一度も無かった。 つねに気丈で果敢なひとつ年上の幼馴染みのスカートの裾にしがみつき、ベ ソをかきながら後を追い掛けて来た少年は、まだ自分が加奈子を組み伏して いる事が信じられない気持ちでいる。しかし、実際彼女はこうして智博の腕 の中で悩ましい喘ぎ声を漏らしているのだ。憧れの少女を貫いている事で、 思ったよりも早くに気持ちの盛り上がりがやって来た事に慌てた智博は、腰 を動きを一時中断すると誤魔化す為に彼女に問いかける。 「大丈夫かい? 痛くない? 」 額に汗を浮かべた少女は、夢見るような目で彼を見上げた。 「最初は、すこし… でも、今は、そうでもなくて、なんか、ヘンなの。と っても、ヘンな気持ちだわ」 相変わらずに自分の中でのさばる少年の肉棒から生み出される違和感に悩ん ではいるが、違和感だけでは片付けられない、なにか奇妙な感触が徐々に彼 女を苛み初めている。最初は、何かヘンな感触が徐々に広がり面喰らったが 、それはやがて快感と化して加奈子を痺れさせていた。 処女喪失は難行苦行と聞かされていた彼女だから、まさかと思う反面、確か に感じる心地良さは、もう目を背けていられない程に広がっている。彼女の 心情の変化は如実で、それは貫いている智博にさえ察しが付く程だ。彼女が 切実には破瓜の痛みを訴えないのを良い事に、智博は勢い付いて腰を前後に 激しく揺する。 「あっ… あっ… あっ… あぁぁぁぁぁ… 」 まだ感じ入っているわけでは無いのだが、生まれて初めて味わう妖しい感覚 が加奈子を悩ましく喘がせる。むろん、発達未熟な性感であるから、狂おし い様な鮮烈な快美に溺れているわけでは無い。しかし、女の本能は愛しく感 じる男に貫かれた事で、目一杯に脳内麻薬物質を分泌しているのであろう。 やがて、少年の熱意に煽られる様に、彼女の方も腰を揺すり始めるから、も う智博は有頂天に成っている。 「かっ… カナちゃん、カナちゃん… カナちゃん! 」 年上の愛人と成った陽子を相手に童貞を捨てた時を上回る気持ちの昂りに、 彼の突き上げは更に激しさを増している。もうコントロールするのは不可能 な熱情に浮かされた少年は、そのまま最後の瞬間を目指して一気に突っ走っ て行く。 「ああぁぁぁぁ… トモ… もう、へん、あっ… あひぃぃぃぃぃ… 」 鈍い痛みと淡い快美が混濁する奇妙な感覚に気持ちを蝕ばまれて、加奈子も 幼馴染みの突き上げに合わせて懸命に腰を振り応えている。その場の勢いか ら彼に躯を任せてみた少女であるが、こんなにすんなりと性交に及ぶ事に成 るとは、まったく考えてはいなかった。 しかも、母親が絶賛する智博の雄根が蜜壷を抉れば、破瓜の出血に混じって 呆れる程に淫汁が溢れてしまい、滴り落ちたシーツに恥ずかしい染みを作っ ている。まだ頼り無いのだが、それでも女を狂わせる快感の一端を垣間見た 少女は、母親譲りの名器と言える肉壷で、しっかりと少年の剛直を締め付け た。 「くぅぅ… カナちゃん、もう… 」 この数週間は集中的に年上の愛人を相手にセックス指南を受けて、スキルを アップさせて来た智博ではあったが、やはり長年に渡る憧れの幼馴染みを相 手にした肉の交わりは、陽子を相手に重ねた予行練習とは違い、大きな興奮 を彼に齎している。本来であれば、もう少しながく少女を堪能したいと願っ ていた智博に、思ったよりも早く崩壊の時が訪れる。 「くわぁぁぁ… 」 自制心を振り絞り堪えて来た感情の堰きが前触れもなく決壊して、精通管を ザーメンの奔流がほとばしる。あっ、と思った次の瞬間には、もう智博は彼 女の中に噴いてしまっていた。 「ひぃぃぃぃぃ… 」 何か異物が沁み入る感触がわかったのか? 加奈子も断末魔を思わせる哀し 気な悲鳴をあげると同時に、若鮎を思わせる裸身をビクっと痙攣させた。朦 朧となった彼女の中に、智博は幸せを噛み締めながら思う存分に精を注ぎ込 んでいた。
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