その11

 

 

 

 

(窓を開けて… 隣に忍び込み、それで騒がれたらナイフで脅かして… )

彼は刃渡り15センチにも満たない薄っぺらな果物ナイフを目の前に翳して見る

。すると安物のステンレスの刃は、彼の内心の不安を物語る様に細かく震えてい

るではないか。

(しっ… しっかりしろよ。こんなチャンスは2度とは無いぞ! いま犯らなき

 ゃ… いいか、絶対に犯るんだ)

震えを抑える為に両手でしっかりと果物ナイフの柄を掴んだ規男は、挫けそうに

成る気持ちを奮い立たせる為に再び窓の外の光景に目を向ける。ワインの心地よ

い酔いに誘われた美女は、僅かに離れた場所で欲情を膨らませる若者を挑発する

ような寝姿を曝している。

(そうだよ、あの女を犯らなければ、もう一生、素人の女と犯る機会なんて巡っ

 てこないぞ。そっ… そうだ! 写真だ! 写真を撮って後で脅かそう! )

彼は立ち上がると戸棚に歩み寄り、美少女を模した人形を撮影する為に購入して

いたポラロイド写真機を手に取った。

(これで、いい。無理矢理に犯った後で写真を撮る。それで脅かせば、もう一度

 くらい犯れるかも知れないからな。よし! 決行だ! )

逆上したオタク野郎は物音をたてぬ様に気を付けながら自室の窓を開いた。やは

り隣のマンションの窓は開いている。隣接する建物との間は30センチ足らずだ

から、これならば過去に運動神経皆無と知人等に嘲笑われた規男であっても、間

違っても落ちる事は無い。彼はその場で束の間逡巡するが、やはり欲望の方が理

性を押し退ける。

(ええい、後の事は後で考えればいい、今は… そう、今は犯るだけだ! )

ようやく意を決したオタク野郎は、ついにひと跨ぎして隣家に押し入った。脇に

置かれた小さなテーブルの上のワインのボトルの中身は半分程に成っている。規

男は侵入した事が露見する前に慎重に窓を閉めて鍵を掛けた。彼の暮らすボロア

パートに比べて、はるかにしっかりとした造りのマンションだから、多少の物音

や声ならば窓を閉めれば外部に漏れる心配は無い。

(よし、これでいい… わぁぁ… )

振り返った拍子に迂闊な侵入者はテレビの乗せてあるラックにつま先を引っ掛け

て、小さからぬ物音をたててしまった。

「う〜〜ん… 」

その音に反応して小さく眉を顰めた美女がカウチの上で身じろぎするから、規男

はパニックに陥り、慌てて身を翻して逃げようかと考えた。しかし、侵入した窓

枠に手を掛けた彼の背中に叱責の声は浴びせられない。息を呑みながら振り返れ

ば、相変わらず彼女はカウチの上で惰眠を貪っている様に見えた。

(らっき〜、大らっき〜! そうだよな、酔っぱらって寝込んでいるんだから、

 こんな程度の物音じゃ目が覚めるわけ無いよな。そうだ、最初に写真を撮って

 しまおう)

真弓子が酔っぱらっていると信じ込んだオタク野郎は、静かに彼女の足元に近付

くと、寝乱れたバスローブの裾をそっと捲りあげる。

(うわ! 履いてないぜ、こりゃまた、好都合じゃないか! )

全裸の上にバスローブを羽織っただけの美女の迂闊さを強姦の神に感謝しながら

、彼は剥き出しした美女の下腹部を夢中で撮影して行く。なまじ全裸よりも、バ

スローブの裾がはだけて黒々とした恥毛が露出した状況の方が生々しい淫媚さが

強いから、4度もシャッターを切る内に規男の股間は痛いくらいに勃起して行く

(もう、いい、これで脅しのネタは十分だ! )

これだけの狼藉を行っても目を覚ます気配が無い美女の不自然さも、頭に血がの

ぼっている強姦者は気付かない。彼はカメラを窓の側にあるテレビラックの上に

置くと、いよいよ本題に取りかかる。

(畜生め、ほんとうに良い女じゃないか! これが今夜、俺のモノに成るんだ)

規男は鼻息を荒げながら、ズボンに続いてブリーフも脱ぎ捨てる。いままで下着

の中で抑え込まれていた肉棒が自由を満喫する様に鎌首を持ち上げた。ここまで

くれば隠密行動の意味も無いから、小太りの若者は右手を彼女のはだけたバスロ

ーブの胸元に延ばして行く。

無防備に曝け出された豊かな胸を膨らみを捕まえた強姦者は、獲物の端正な寝顔

を眺めつつ、ゆっくりと柔らかなバストを揉みほぐす。しかし、余程に酔いが深

いのか? 隣家の美女は少し眉を顰めてみじろぎしただけで、一向に目を覚ます

気配は見せない。

(この酔っぱらい女め、まだ目を開けないのか? それならば… )

彼女の胸元への玩弄を中断した規男は、今度は乱されたバスローブの裾に手を延

ばす。きちんと整えられた恥毛の奥には憧れの秘裂がひっとりと佇んでいる。彼

は何の遠慮も無く美女の秘穴に指を差し伸べた。

(あれ? なんだ? もう、濡れているのか? )

規夫が訝るのも無理はない、眠り込んでいるはずの美女の股間は、なぜかうっす

らと湿り気を帯びているのだ。当惑しながらも彼は最初は中指1本で潤んだ秘裂

の入り口を擦って行く。

 

 

(ああ… ゆびが… マ◯コを撫でている… とうとう、この男に犯られるんだ

 わ)

なんども好奇心に駆られて開きそうになる瞳を懸命に閉じたまま、真弓子は男の

指嬲りにより燃え上がる女体を持て余している。寝たふりを続ける彼女の耳に窓

が開く微かな音が飛び込んで来た時に、真弓子は思惑が図に当たった事を喜び、

印象的な瞳を閉じたままで微かに笑みを漏らしていた。どうにも不器用な侵入者

は、テレビのラックに蹴躓き物音をたてる失態も犯したが、とうぜん彼を罠に嵌

めるつもりの美女は、驚いて目を開く様な不粋な真似には及ばない。

ほんの少しの間、息をひそめて様子を見ている男が、自分のたてた物音に驚き引

き返してしまうのではないか? との危惧も抱くが、彼女の心配を他所に彼は図

々しくも部屋に居座った。胸元に無骨な指が延ばされて、指の股に乳首を挟み込

む様に揉まれた時には、思わず声を漏らしそうになったが、この状況をもっと楽

しみたいと言う願いが、かろうじて彼女の口を塞いでいる。

真弓子の芝居を真に受けた男は、今度は直接秘穴へ指を差し伸べる暴挙に至る。

自分が演出していると言っても、言葉を交わした事も無い男に身を投げ出す異常

な状況下で胸元への玩弄を喰らっている事から、彼女の興奮は大きく膨れ上がり

、すでに僅かに秘裂は潤ってしまっていた。見ず知らずと言ってもよい男からの

愛撫で濡れる自分の躯が不思議で成らぬが、彼の指が蜜壷に入って来ると蕩ける

様な快美が躯中を駆け巡る。

奥歯を噛み縛らなければ、耐え切れぬ峻烈な快感に、真弓子は自分が望んでいた

モノを手に入れる予感に心を震わせた。会社のエリートであり幹部候補の恋人は

、自分に十分に釣り合いがとれた申し分の無い男だと思って付き合っているが、

彼の愛撫でこれほど瞬時に欲情が爆発した経験は無い。それどころか、セックス

のクライマックスに突入して、頂点に昇りつめた瞬間でさえ、なにかが足りない

と言う思いに焦らされている。

それは恋人関係にある男だけでは無く、過去に肌を合わせたどの男からも感じら

れた渇望感であった。遠い過去に一度だけ盗み見た母親と叔父との肉の交わりで

、やさしく美しい母が女に… いや淫らな牝に成り果てて叔父に抱かれた狂気す

ら感じられた情熱的なセックスが脳裏から離れない美女は、ようやく自分の餓え

を満たしてくれる相手に巡り会った事を本能的に察していた。

 

 

 

 


次に進む

 

目次に戻る


動画 アダルト動画 ライブチャット