その15

 

 

 

 

「なあ、修子、その… まだ、大丈夫かい? 大丈夫だろう? 大丈夫だよ

 ね? 」

差し出したコップの水を美味しそうに飲み干した妻に向かって、まるで懇願

する様に輝夫が言い募る。

「ええ、あなた、平気よ、まだ、大丈夫です」

一杯の水で生き返った修子は菩薩を思わせる笑みを浮かべて頷いた。夫婦の

会話の意味が分からぬ二人の間男は、一戦終えたけだるい心地よさに干たり

、各々その場に尻餅をついて休んでいる。

「ありがとう、美味しかったわよ、あなた」

空になったコップを夫に返した魅惑の人妻は立ち上がると、輝夫の希望を叶

える為に再び二人の愛人の元に歩み寄る。

「さあ、二人とも、2回戦よ、準備は良いかしら? 」

勇ましい人妻のかけ声に苦笑を浮かべつつ、良隆も雅哉も頷いて同意を示す

「それじゃ、こんどはヨシくんが仰向けに横に成ってちょうだい。私が上に

 乗るから」

妙に積極的な美人妻に気押されつつも、良隆は彼女の命令にしたがい、その

まま横に成る。

「あら。すこし、元気が無いわね。それじゃ… 」

たしかに射精の直後なことから萎えかけていたあ巨根を捕まえると彼女は顔

を伏せて亀頭をパクリと口に含んで見せる。己の溢れさせた愛液や、男汁の

射精の残滓などかまう事も無くフェラチオに及ぶ人妻は、改めて愛人のひと

りである良隆の巨根を感じて目眩に襲われる。半分程まで呑み込めば、もう

口の中はいっぱいだ。

こんなに大きな男根を己のものにした幸福感が、増々彼女をフェラチオにの

めり込ませて行く。また、良隆の方にしても、射精を終えたと言っても彼女

の柔らかな唇での愛撫は刺激的であり、一旦は大人しくなりかけた股間の一

物もたちまちの内に猛々しさを取り戻す。美しい妻が全裸のままで友人の巨

根に奉仕を続ける姿を、輝夫は今度は小型のビデオカメラを持ち出して克明

に記録を続けていた。まるで、夫に見せつける様な淫らな仕種で、修子は唾

液を啜りながら雄大な肉棒をしゃぶり回した。

「ふぅ… よしよし、これですっかりと元気に成ったわね」

最盛期の勢いを取り戻した肉棒から唇を離した修子は、うっとりとした目で

巨大な屹立を見つめて呟く。やがて彼女は立ち上がり、おもむろに良隆を跨

いでみせる。すると、ビデオカメラを手にした輝夫がベストなアングルを求

めて場所を移動する。

「うふふ… これからヨシくんを犯します… この大きなオチン◯ンを楽し

 むの。素敵でしょう? あなた? 」

ビデオカメラを構える夫に向かって妖艶に微笑んだ後に、彼女は宣言通りに

腰を落して行く。逆手で屹立した巨大な肉棒を捕まえた彼女は器用に位置を

合わせると、そのままゆっくりと良隆の上に尻を落して行く。フェラチオで

昂った上に、前もって受け入れていた雅哉のザーメンの残滓の滑りのお陰で

、これほどに大きな良隆の肉棒でも徐々に彼女の蜜壷に納まって行く。

パックリと口を開いた女陰が巨根を呑み込んで行く淫媚な光景は、撮影係の

輝夫を始め、傍観者を決め込んでいた雅哉までもを黙らせるに十分な迫力が

ある。彼女が尻をジリジリと落すと、良隆の雄物が人妻の中に姿を隠して行

く。

「あふぅぅ… おおきい… やっぱり、すごいの… これ… 最高よ… は

 ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ… 」

ようやくペタリと腰を降ろし切った修子は、まるで夢見る様な恍惚とした表

情で呟いた。その光景は彼女の夫の手で克明に記録されている。これまで下

に成り、淫らな人妻のなすがままに任せてきた良隆が、ここに至ってようや

く行動を起こす。彼は両手を延ばすと修子の二つの胸の膨らみを捕まえた。

たわわに実ったバストに指を少し食い込ませつつ、彼はまるでビデオを構え

る輝夫に見せつける様に、修子の胸元を荒々しく玩弄する。勃起した乳首を

指の間に挟み込み、左右を不規則に捻る様に弄り回せば、下から串刺しにさ

れた美人妻の悲鳴はもう手放しだ。

「あぁぁぁぁぁぁ… すごい、感じるぅぅぅぅ… ヨシくんの、オチン◯ン

 、あひぃぃぃぃぃぃ… だめ、そんなに弄らないで、オッパイも、感じす

 ぎるぅぅぅぅ… 」

まるで気の荒い野生馬に跨がるカウボーイの様に、修子は浮気相手の上で躯

をのたうち回らせる。グサリと下から貫かれた蜜壷から溢れた愛液は、敷か

れている良隆の下腹部までベッショリと濡らしている。余りにも鋭く衝撃的

な快美から一旦は身を引いて体勢を立て直したい人妻なのだが、夫やもうひ

とりの浮気相手である雅哉を遥かに上回る巨大な肉棒のせいで、すっかりと

下半身が萎え果ててしまい、己の体重すら支えることが出来ない。

だから、逃げ出す事などもっての他であり、ただ良隆の雄物に翻弄されて、

ゆさぶられるばかりと成り果てている。すっかりと友人の巨根に魅入られた

愛する妻の痴態を、輝夫は夢見る様な顔で撮影し続けていた。自分の博打で

の不始末を償う形でヤクザに身を任せた修子が、他の男に犯された光景を見

せつけられた事から、心の奥底に淀み自分でも気付く事のなかった特異な性

癖を自覚した寝取られ夫の顔には、もはや逡巡や憤りは微塵も見受けられな

い。

「さてと、それじゃ、そろそろ俺も混ぜてもらおうかな? 」

ひとりだけ仲間外れにされていた雅哉が、いよいよ満を持してしゃしゃり出

る。彼の登場を歓迎する様に良隆は、自分の上で牝の狂いを見せつけながら

暴れていた美人妻を捕まえると、しっかりと腕の中に抱き締める。

「えっ… なに? あっ、犯るの? ほんとうに2人で犯る気なのね? 」

事態を察した修子は興奮で言葉を上擦らせながら、抱き寄せて来た良隆の顔

を首筋にキスの雨を降らせて行く。良隆に跨がり女陰を下から巨根で貫かれ

たままの淫らな人妻の尻に、2人目の間男が取り付いた。すると修子は窮屈

な姿勢のままで振り返り、背後に迫る雅哉を挑発する様な目で見据えた。

「あぁ… とうとう、2人に同時に犯されるのね? ねえ、テルくん、ちゃ

 んと撮れているかしら? あなたの奥さんは、2本のオチ◯ポに犯されち

 ゃうのよ」

すでに女陰は良隆の巨根に支配された美しい妻の言葉に、撮影係りを買って

出た輝夫は目を輝かせて何度も頷く。

「すっ… すごいよ、修子、たっぷりと可愛がってもらいなよ」

輝夫の台詞を聞いて、雅哉は苦笑いを隠せない。

「おいおい、いいのか? 本当にお前の女房のケツを犯っちまうんだぜ? 」

「ああ、かまわないよ! 犯ってくれ。もっと修子を… ドロドロに成るま

 で犯ってくれ」

何かに取り付かれた様な無気味な笑みを浮かべる輝夫の迫力に押されて、雅

哉は寝取られ夫から目を外すと、そのまま修子の尻に取り付いて行く。既に

女陰は良隆の巨根で塞がれた人妻のアヌスに向かって、彼は己の勃起の先端

を押し当てる。

「ひっ… ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」

歓喜に満ちた艶っぽい悲鳴が別荘のリビングの内部に響き渡る。躯の中にた

しかに2本のたくましい肉棒を感じた美人妻は、夫の目の前であることも忘

れて随喜の涙で頬を濡らす。ただでさえ、良隆の巨根に魅入られて欲情を爆

発させていた所に持って来ての、アヌスへの弄虐だから、修子の興奮は一気

に最大限に膨れ上がる。たちまちの内に混乱に陥った美貌の人妻は、とても

じっとしている事が出来ずに、二人の男に挟まれたまま淫らに裸身を揺すり

始める。

「ああぁぁぁ…  すごい… 前も、うしろも… いっぱいよぉぉぉぉぉ…

 きゃぁぁぁぁぁぁ… お尻が灼けるぅぅぅぅぅぅ… 」

修子の興奮が伝播したのか、彼女を責める二人の男等も呼吸を合わせて律動

に取りかかる。なにしろ良隆の巨根で串刺しにされた上での雅哉の肛虐であ

るから、ほんの短い間の律動であっても修子の脳乱は深刻だ。小さなアクメ

の波は尽きる事無く一定の感覚で美人妻に襲い掛かり、その都度彼女は軽く

昇りつめている。

だが、これ以上の快美の盛り上がりはあるまいと思った絶頂を起点として、

さらに高みに追いやられる2穴同時挿入の魔力に、修子はすっかりと溺れ切

っていた。躯の中で鬩ぎあう2つの肉棒には、明らかに何か邪な念が込めら

れているだろう。目の前でビデオカメラを構える夫も、彼女を挟み込み小刻

みに躯を揺らす2人の愛人等でさえも、やがて存在感は希薄に成って行く。

ただ、躯に出入りを繰り返す2本の隆々と勃起した男根だけが、いまの修子

には堪らなく愛おしく、そして貴く思えた。

 

 

 

 

 


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