その7

 

 

 

 

「あっ… 高垣さん? 妙子です。はい… はい、すっかりと準備は整いまし

 たから、お願いしますね。村長様もお待ちかねだと思いますから… 」

携帯電話で何処かに連絡をする妙子の傍らで、若妻は寝乱れた夜具の上で呆然

と横たわっている。洗い晒しの小綺麗な浴衣に着替えさせてはもらっているが

、お清めと言う名の元で行われたレズ責めで、何度も軽いアクメに至った真弓

は、潤んだ瞳で天井を見上げて、なんとか呼吸を整えている。桃源香のせいで

痺れた躯は、ますます言う事を利かなくなっている。そんな彼女の耳に、廊下

を荒々しく渡ってくる物音が飛び込んで来た。

「おう、準備はいいのか? 」

襖を開き、ぬっと入って来た男に真弓は見覚えがある。この村に入った時に夫

の実家に辿り着く前に挨拶に出向いた村長宅で、最初に取り次ぎを行ってくれ

た大男であった。

「ええ、もう、すっかりと綺麗に成っていますわ」

妙子が頷くと男は横たわったままの真弓の傍らに歩み寄り片膝を付く。次の瞬

間には、まるで荷物の様に抱え上げられてしまった若妻は、もう抗う気力も萎

え果てていた。

「急ごう、朝から村長様も、それに御隠居様も楽しみにしていらっしゃるんだ」

充と呼ばれた下男に急かされて、妙子ともども真弓は夫の実家を後にする。二

人の会話から察しは付いたが、やはり行き先は村長のお屋敷であった。しかも

、驚いた事に浴衣姿のまま真弓を担いだ高垣等の一行は、村長の豪邸に着く前

に村の女衆の何人かとすれ違ったのだが、大男が真弓を抱えて歩く姿を見ても

、誰一人として怪訝な顔をする事は無いのだ! この光景が村ではけして珍し

く無い事を思い知り、真弓は自分が逃げ出す事の出来ない恐るべき性の蟻地獄

に落ちた事を悟っていた。

 

 

「おうおう、来たか? 待ちかねたぞ」

まだ昼前だと言うのに村長親子は杯を重ねているらしく、御隠居と呼ばれた作

造が目もとを赤く染めて酒臭い息をまき散らす。その傍らでは息子の耕造も盃

を片手に持ち、満足げに頷いていた。部屋に連れ込まれるやいなや、真弓は再

び浴衣を剥ぎ取られて全裸で畳の上に転がされてしまう。

「遅くなりまして申し訳ございません、すでにたっぷりと桃源香を吸っていま

 すから、あとは村長様や御隠居さまの思うがままでございます」

嬉しそうに口上を述べた妙子は一礼すると部屋を出る、後に続いた高垣が襖を

閉めると、のこされた真弓は途方に暮れた。妙子による中途半端なタオル責め

の為に、躯は不自然な程に疼いているのだが、まさかこの二人の前で己を慰め

る様な行為に及ぶ事も出来ないので、痺れて不自由な両脚をモゾモゾと動かし

て何とか爆発的な欲情を誤魔化している。

「さてと、お前も村の女になったのだから、まずは親父に挨拶してもらわんと

 な」

孝行息子を気取る村長は力の抜けた若妻を引き起こすと、そのまま床の間を背

にして胡座をかく父親の股間に真弓の顔を押し付ける。

「ほら、しゃぶらんか! お前も村の女ならば、親父を楽しませるのは義務な

 んだぞ。さからうならば、このまま裸で表の通りに放り出すからな」

なんとも無茶な台詞であるが、あの怪し気なお香の効力で思考能力が大幅に減

退している真弓にとって、この場の支配者たる村長の命令が絶対に思えていた

(ああ… これ以上酷い目に合わない為には、おしゃぶりしないと、いけない

 のね… )

日頃の気丈で理性的である彼女であれば、絶対に容認しない命令であるが、桃

源香の影響を色濃く受けた女の性は、すでに狂いが生じている。昨夜の村の若

衆による連続強姦から、牝の業に目覚めてしまった真弓は、すてばちな気持ち

で老人の股間に手を延ばす。

「おうおう、素直で良い子じゃわい。こんな爺の相手も務めてくれるとは、一

 本杉の吉岡の家の隆弘も、よい嫁を貰ったものじゃ」

桃源香に惑わされた美人妻の行為を助けるべく、老人は普段着の着物の裾を自

分の手ではだけると、すでに下着を取り去って待ち構えていたのであろう、使

い込まれた一物が露に成る。数十年の間、この山間の村に君臨して幾多の女等

を篭絡して来た過去を持つ男根は淫水焼してドス黒く、魁偉を誇ってはいるが

、如何せん年令による衰えも顕著であり、真弓のような美しく若い女性を目の

前にしても往年の力強い勃起を見せる事は無い。

しなびたままの肉棒に手を延ばした彼女は、もう命じられる間でも無く、それ

に顔を寄せて行く。きつい加齢臭が鼻を付き、口にするのが躊躇われる項垂れ

たままの男根であるが、これに奉仕をしない限りは中途半端に昂らされた躯に

始末を付けてはもらえない事を、真弓は本能的に察している。

目覚めてから時が経つにつれて躯の疼きは深刻化していて、それは妙子による

身を清める行為を口実としたタオル責めに為に、もう我慢など到底出来ないと

ころま燃え上がっている。常識から外れた行いである事は分かっているし、恥

知らずな行為である事も自覚しているが、それでも、異様に疼く躯を鎮めても

らえるのであれば、この時の真弓は、なんでもしでかしていただろう。

たとえ夫を持つ身であっても、男を知っている女であれば、とうてい自制など

利かない所にまで彼女は追い詰められていた。座椅子の背にもたれ掛かり胡座

をかいた老人の股間に顔を埋めた真弓は、ついに自ら望んでしなびたままの男

根に唇を押し付ける。いったん始めてしまえば、もう彼女からタブーは消える

。まだ痺れが残る手を使い肉棒の根元を擦りながら、亀頭を丹念に舐め回す技

は、夫の隆弘との閨で彼を喜ばせる為の代物だ。しかし、どんなに彼女が頑張

ってみても、残念ながら男としての旬を遥かに過去に置き去りにして来た老人

の一物は、力を取り戻す事は無い。

(ああ… なんで? どうして勃たないの? いや、いやよ、勃って! )

すでに饐えた様な老人の体臭も気に成らなくなった真弓は、人妻として夫を相

手に研鑽した舌技が役に立たない事に苛立っている。これが男盛りの夫であれ

ば、いまごろは隆々とそびえ勃ち、もう彼女の組み伏し貫いて来てくれている

であろう。しかし、歴戦のつわものを思わせる老人の一物は、いっこうに勢い

を取り戻す気配を見せてはくれない。

「おう… さすがに都会の女は色事も達者じゃな。このフェラチオならば、妙

 子と良い勝負じゃ」

項垂れたままの男根に吸い付く美人妻を眺めながら、老人は気持ちよさそうに

目を細めてニヤけている。

「そうですか? お父さん。それならば、私はマ◯コの具合を確かめさせても

 らいますよ」

親孝行な現在の村長は、前代が真弓の口での愛撫を堪能している姿を見ながら

、余裕をもってズボンを脱いで行く。

「うむ、せっかくの吉岡の嫁の奉仕なんじゃから、お前も味わって楽しむこと

 じゃ」

老人の台詞を耳にして、真弓は内心でホッと溜め息をもらしている。どうやら

、この老人を勃起させなくても、この部屋のいるもうひとりの男が、この気が

狂いそうな焦燥感をなだめてくれそうなのだ。

 

 

 

 

 


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