その12

 

 

 

 

「ねえ、どうなのですか? 若奥様。まだ辛いだけですの? 」

同性である妙子には、真弓の困惑は手の取る様に分かっている。自分も初めて

村長にアヌスを貫かれた時には、やはり大いに混乱したものだ。女性器を犯さ

れて心ならずも淫に溺れる事はかよわき女の身であれば、素直に受け入れられ

ぬ事も無い。しかし、間違っても排泄の為の器官を嬲られて快感を得てしまう

のは、人としてのプライドすら打ち砕かれる、とても我慢の成らぬ出来事であ

る。しかし、現実の問題として村長の野太い一物でアヌスを犯されて感じた快

美は、妙子の脆弱なプライドをあっさりと粉砕している。

「うふふ… やせ我慢しても駄目ですよ、若奥様。だって、ここは… 」

「あっ… だめ、さわらないで… きゃぁぁぁぁぁ… 」

極太の男根を菊座に埋め込まれた若妻は、妙子に見捨てられた女陰を撫でられ

て狼狽する。

「ほら、イヤラシイお汁が溢れている。初めてお尻を捧げているのに、もうこ

 んなにオマ◯コを濡らすなんて、ほんとうにHな若奥様だわ」

自分が漏らした愛液で濡れた妙子の指を突き付けられて、美貌の若妻は虚ろな

瞳を哀し気に閉じて静かに俯く。だが、いつまでも悲しみに浸っている事は出

来ない。彼女の尻に取り付いた村長は、ゆっくりと村の若衆の嫁と成った美女

を責め始めた。

「あっ… あひぃぃぃぃぃ… だめぇぇぇぇ… ゆるして、おねがい、もう、

 いやぁぁぁぁぁぁぁ… 」

直腸粘膜を削ぎ落す様に力強く男根が出入りを繰り返すから、その異様な感覚

に蝕まれて真弓は脳乱を深めて行く。これまでにも多くの村の新妻達を毒牙に

掛けて来た最高権力者の責めは巧みであり、肛門性交にかんしては初心者の真

弓は、ただ哀し気に呻き尻を支配されている。これが苦痛ばかりであれば、肉

体的には厳しいが精神的にはどれだけ楽であっただろうか? 

肛門で男根を受け止めるアブノーマルな行為においてすら、得体の知れない奇

妙な、しかも鮮烈な快美が生まれてしまう女の性を、真弓は恨めしく思うばか

りだ。しかし、どんなに堪えようと試みても、桃源香に狂った性感は人として

の矜持を保つ事すら許してはくれない。

「もうやめて下さい、ああ、へんなの… お尻なのに… 」

「ようやく素直に成りましたね、若奥様? ほら、だんだんと気持ちよく成っ

 て来たでしょう? 」

してやったりと微笑む妙子は、四つん這いのままで尻を村長に捧げている若妻

の胸元をまさぐり、指先で桜色の乳首を弄ぶ。

「はぁぁぁぁぁ… 妙子さん、だめ、さわらないで… おねがい、おっぱいを

 弄られたら… きゃぁぁぁぁぁぁぁ… 」

ゆるゆると乳首を摘まれた真弓は、額から汗を滴らせながら甘い悲鳴をまき散

らす。

「おう… 絞まる絞まる… 妙子が胸を揉んでやると、この嫁は尻の穴をキュ

 っと絞めてくるぞ。ははははは… 」

自分では意識していない事であるが、たしかに胸元を玩弄されると真弓の肛門

括約筋は受け入れている剛直を強く締め付けている。それは彼女にアヌスに刺

さった肉棒の魔力を思い知らせる結果を齎す。最初はぼんやりとした快美であ

ったが、こうして極太の一物で直腸粘膜を擦られ続けている内に、ついに若妻

はアナルセックスに異質な悦びを見い出し初めていた。

「いやぁぁぁ… やめて、もう、たくさんよ! こんなの、いや、お尻で…

 ああ、お尻で気持ちが良くなるなんて! やめてぇぇぇぇ… 」

「ほう、よい声で泣いてくれるじゃないか? やはり初物は良いのう」

真弓に崩壊に時が近付いた事を悟り、村長も律動のペースを速めて行く。

「ひっ… ひぃぃぃ… ああ、どうして? お尻なのに、なんでこんなに成る

 の? 」

初めての肛門性交ではやくも淫媚な快楽を味わいつつある若妻の困惑は、傍観

者である妙子にもよく分かる。いまでこそアヌスでの性行為にもすっかりと馴

染んだ女中であるが、最初は真弓と同様に、この行為のあさましさに悩み苦し

んだものだ。しかし、慣れというのは恐ろしい、いまではこの異常な性行為に

どっぷりと首まで漬かりきった妙子は、新たな悦びを見い出しつつある若妻に

、過去の自分を照らし合わせている。

「心配はいりません、若奥様。すぐに馴染んでしまいますわ。そのうちにお尻

 も犯していただけないと満足出来ない躯に成ります」

「あふぅ… そんなの、いやです… ああ、もう、やめて… ひぎぃぃぃ… 」

妙子の台詞に嘘が無い事は、もう骨身にしみてわかって来た。これまでに体験

したのとはまったく異質のアナルセックスでの快美は、急速に真弓を蕩かし始

めているのだ。既に初めての肛門での性行為に痛みはまったく存在しない。そ

れどころか村長の剛直のひと突きごとに目くるめく様な快美が膨れ上がり、彼

女は異常な快楽の屈服して行く。

「はぁぁぁぁぁぁ… もうゆるして… このままじゃ、あっ… あひぃぃぃ… 」

「くぅ… そんなにケツの穴を絞めたら、こりゃあ、かなわんな」

処女尻ながら鮮烈な締まりとともに蕩ける様な粘りを見せる若妻のアヌスを責

めて、村長も顔を真っ赤にして腰を振り立てる。

「だめ… もう、イク… いくぅぅぅぅぅぅぅぅ… 」

生まれて初めての肛門性交により絶頂へと追い上げられた美貌の若妻は、大き

く仰け反り風呂場に艶っぽい絶叫を木霊させる。

「おう、儂も、もう… くぅぅぅぅ… 」

ひと呼吸遅れて村長も新妻の尻の中に精液をほとばしらせた。

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」

直腸に射精を喰らった瞬間に、真弓の世界は暗転する。目の前が暗く成り、何

もかもが闇に包まれて行く中で、彼女は確かにアブノーマルな肉も交わりで生

み出された快美の炎で脳髄を焦がされていた。

 

 

目を覚ませば、再び彼女は蚊帳の中に敷かれた布団の上で横たわっている。も

ちろん閉め切られた部屋の中には妖し気な桃源香が焚き込められていた。

(ああ、私はいったい、どう成ってしまうのかしら? )

風呂場で生まれて初めての肛門性交で昇りつめてしまった後の記憶は定かでは

無い。妙子の手で身を清められて、まるで夢遊病患者の様に、この部屋の戻っ

て来た事は微かに憶えている。気が付くと、もう手足が痺れる様な事は無くな

っていた。おそらくは桃源香の効果に躯が慣れて来た証拠であろう。しかし、

まだ重い疲労感と共に、頭の中はぼんやりと霞みがかかり、己の身に降り掛か

った悲惨な運命を深く考える事すらままならない。

「あっ… 妙子さん」

「さあ、お時間ですよ、若奥様」

静かに開かれた襖の向こうから、若妻を淫の地獄に誘う魔の使いとも言える女

中が現れた。逆らう気力を完全に失っている真弓は、妙子に促されるままに夜

具から出ると、再び長い廊下を歩き惨劇の場へ向かう事に成る。

 

 

 

 


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