となりの美弥子さん 後編
その9

 

 

 

 

「うん? もうこんな時間か? 」

時計の針は夕方の5時を指し示している。昼食の後に課題法例の例題集に取り

組み、熱中していた信雄は、何の気無しに窓の外を見て明かりが落ちてる事に

気付き驚いた。

「う〜〜ん、快調だ! しかし、我ながら何とも現金なモノだよ」

隣家の年上の美女と肌を合わせる様に成り、もうひと月が過ぎようとしている

。すっかりと彼との性交に馴染んだ美弥子は、不規則な土砂運搬の勤務明けに

は必ず隣室の若者の元に赴き、閨を共にする様に成っている。週に1度か2度

の情事であるが、彼女と同衾する様に成ってから、信雄は不眠症から解放され

ていた。

年上の美女を布団の中でかき抱き、何度も共に法悦境を彷徨う行為に溺れる内

に、先に控える司法試験に対する不安がどんどんと薄らいで行くのだ。多感な

年齢である彼女の娘の朋子の手前もあり、二人は関係をひた隠しにしていたの

で、セックスに至るのは娘が学校に通う真っ昼間な事が多い。最近ではダンプ

を転がし終えた美弥子はアパートの自室に戻る事なく、隣室で勉強に勤しむ若

者の元に乱入して、肉交の溺れる様にすら成っていた。

本来であれば難関の試験を目前に控えての彼女との関係は障害に成ってもおか

しくは無い。しかし、今の信雄にとっては、この秘密の関係は逆に大いにプラ

スに成っている。もともと聡明な上に、色々な躓きにより2年間も準備を重ね

て来た事から、勉学については十二分の試験をパス出来る能力は持っている。

あとは精神的な問題だけが彼の悩みのタネなのだが、得体の知れない不安は美

弥子との肉の交わりを重ねるごとに和らいでいた。

また、セックスによる適度な疲労は夜には安眠を齎すので、逆に彼女が働いて

いる昼間には、これまでよりも勉強に集中する事が可能に成っている。だから

、あと一月余りと迫った難関の試験ではあるが、信雄はこれまでの2年間に比

べると、遥かにリラックスして最高の状態で準備に取り組んて来た。男といて

、美弥子ほどの美女を組伏し、随喜の涙で溺れさせる事が芽生えたばかりの自

信を強く裏打ちしている。

「よし、あとは晩飯を食べてからにするか… 今日は美弥子さんは現場が遠く

 て、戻ってくるのは明日に成るって言っていたもの」

勉強机の脇に置いてあったコーヒーカップが空に成っているのと見て、彼は椅

子から立ち上がる。玄関のすぐ脇に設えられた小さな台所でヤカンを火に掛け

た若者は、つい一昨日の年上の彼女との情事の事を思い出して、ひとり頬を緩

ませた。

「しかし、すごいよな、美弥子さん… 」

自分の凄絶な過去を隠す事もなく赤裸々に語る美女の態度に圧倒されながらも

、いつしか彼女の話に胸を奇妙にときめかせる自分がいる事に、信雄は当惑し

ている。司法試験突破を目指して勉強に取り組んでいる時には別なのだが、ふ

と手をやすめて寛いでいると、閨の床の中での年上の美女の生々しい告白を思

い出しては、彼はひとりで頬を赤くしている。

ごく平凡な人生を過ごして来た若者にとって、美弥子の過去の凄惨で淫媚な体

談は刺激が強い。食事の支度の前にコーヒーを楽しもうとヤカンを火に掛けて

から、彼はまたまた狭い台所で邂逅に沈んで行く。

「その… 美弥子さんが今までで、一番興奮したセックスって、何ですか?

 どんな時に、どんなところで経験しました? 」

その日も一回戦を終えて、褥の上で抱き合ったままで荒げた呼吸を整えつつあ

った時に、信雄は興奮覚めやらぬ風情の美女に問いかけた。彼女が語る過去の

体験は、いまの若者にとって最高の興奮剤に成っている。

 

「そうねぇ… 」

すっかりと彼との性行為に溺れている美弥子は、目を細めて妖艶に微笑む。

「やっぱり、一番狂ったのは、文化祭の時かしら? たしかに電車の中の痴漢

 プレイも良かったし、洋品店の更衣室でのセックスも面白かった。ああ、公

 園の輪姦プレイも捨てがたいけれども、やっぱり、不良連中が通っていた高

 校で開催された文化祭に連れて行かれた事が一番印象が深かったわよ。だっ

 て… あの時に私は、売春婦にされたんだもの」

意外な答えに面喰らい、信雄は口をぽかんと開いたままで彼女を見つめる。

「彼奴ら、最初から企んでいたみたいだった。何処かのクラブの部室みたいな

 汚い部屋に押し込まれた私は、最初は不良連中に輪姦されたの。彼奴等、自

 分の学校の中でセックスするのに興奮して、それこそ次々にのしかかって来

 たものよ。それが終わると、いよいよそこで初めてお金を出して躯を買われ

 る経験をしたわ。お客は彼奴等の学校の他の生徒よ。手コキ500円、口な

 ら1000円、マ◯コとお尻は2000円だったかしら? まあ、真似事な

 んだけれども、確かに文化祭が開かれた2日間は、私は同じ高校生相手の娼

 婦に堕ちたのよ」

彼女は魅惑的な笑みを見せて思い出に浸って行く。

「最初は冗談で始めた即席の売春宿だったけれど、ほら、こんな話は伝わるの

 は早いでしょう? ソープなんかよりも格安で、とりあえず女だ抱けると言

 う噂を聞いて、随分といっぱいお客さんが押し掛けて来たものよ。不良の奴

 らは私の事を売春婦として扱う為に、わざわざバイクのヘルメットを逆さに

 置いて、その中に私の目の前でお金を入れさせたの。お前は金で買われた売

 女だって言われた時に、脳天まで痺れる様な恍惚感で目が眩む思いをしたわ

 ね。それまでは単なる便器女扱いだったのに、この日は売春婦なんだもの。

 男の欲情を果たす単なる道具にされるのと違って、お金を儲ける為に自ら股

 を開く女に成ったと思うと、なんだか背中がゾクゾクしたわ」

自ら望んで身を汚す行為に及んだ過去を語る美弥子の妖艶さに、若者は言葉を

失った。

「何処だかわからない部室に連れ込まれて裸に剥かれた上でマッサージ用のベ

 ンチに横たわり、客を迎え入れる淫売と成った私は、すぐに売春婦としての

 仕事に馴染んで行ったの。最初はひとりのお客を相手にして、彼の望むまま

 に正常位でもバックでもOKで楽しんでいたけれど、ほら、そのうちに売春

 部室の前に噂を聞いたお客の列が出来ちゃったから、悠長にひとりづつと犯

 っていられないでしょう? すぐに3P、4Pが当たり前に成って行ったわ

 。いいかげんにセックスには慣れきっていたけれど、お金で躯を買われる刺

 激は、かなりヤバかったわ。精液便所から売春婦に成ったと思うと、やたら

 に興奮しちゃうのよ。すぐに相手は誰でも良く成ったの。お金を払って買っ

 てくれた人が、束の間の恋人ってわけ」

隣で生唾を呑み込み、彼女の昔話に聞き入る若者の胸板に、美弥子は頬を寄せ

て目を閉じる。

「まったく見ず知らずの男達が次々とのしかかってくるの。みんな、犯りたい

 盛りの高校生だもの、だから愛撫も何も無くて、入れた途端にいきなり全開

 で腰を振るのよ。アタシの事情なんて、まるで無視。でも、それが良いのよ

 ねぇ… だって男が代わるたんびに、オ◯ンコの違う所を擦られてさ。ほら

 、1本1本、持ち物って大きさも長さも、それに太さだって違うじゃない?

 だから、人が交代するのって刺激的なのよ。そんな奴らにガンガン突き捲ら

 れたら、うふふ… すぐに頭の中は真っ白で、興奮しっぱなしなんだから」

当時を思い出して、美弥子は悩ましい溜息を漏らす… 

 

 

 

 


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