ともすれば性交奴隷の暗い過去を持つ母親よりも、豊かに愛液を溢れさせる朋 子を見て、ひとり信雄は合点が行き頷いた。くちゃくちゃと音を立てて耳たぶ を甘噛みしてから首筋や頬を経て、もう一度唇に戻って見れば、今度は朋子の 方から舌を差し伸べてくるでは無いか。お互いに舌を絡めて唾液を啜り合う濃 密なキスを繰り返すと、自然に少女の躯の強張りもほぐれて来て、心無しか膣 の締め付けも弛んだ様に思えた。 (よし、そろそろいいかな? ) 彼女が馴染んだと判断を下すと、いよいよ信雄は本腰を入れた律動に取りかか る。 「あぁぁぁぁ… ノブ兄ちゃん、お腹の中が… あっ… あひぃぃぃ… 」 呼び掛けがセンセイだったりノブ兄ちゃんに成ったり、目紛しく変わる事が朋 子の混乱を物語っているだろう。彼が動き始めると少女は敏感に反応して、ブ ルブルと裸身を震わせる。最初は様子を見る為にゆっくりと、そして浅く抜き 差しを繰り返して行くが、母親譲りの体質なのか? すぐにシーツに幾つもシ ミを作る程に溢れ出る愛液のおかげで、しだいに信雄の突き上げにも熱がこも って行く。 熟れて爛れた母親の女陰に比べて、鮮烈な締め付けはあるが、幾分味わいに欠 ける蜜壷の感触を味わいながら、若者はテンポ良く腰を振れる様に成っていた 。おそらく少女はまだ、女の悦びなどとが程遠い境地を彷徨っているのであろ う。しかし、切な気に呻く声の端々に媚びる様な声色が混じるのは、やはり美 弥子の娘であり、母から多淫な血を色濃く受け継いだせいであろうか? とく に、しゃくりあげる様な喘ぎ声は美弥子のそれに瓜二つで、信雄を驚かせてい る。 頭の中では組伏した少女にとって、これが初めての肉も交わりであり、自分が リードした上でペースの配分を考えて加減しなければ成らない事は分かってい る。しかし、いざこうして挑み掛かってしまうと、冷静さを保つのに苦労する 。ニコニコと満面に笑みを浮かべて小学校の卒業証書を見せに来たり、はにか みながら中学指定の濃紺のセーラー服を着た昔の朋子の事を思い出すと、セー ブしているつもりでも、いつしか腰の動きが早まっている。 しかも、破瓜の直後だと言うのに、少女は余り痛がる素振りも無く、それどこ ろか得体の知れない感覚に戸惑いながらも、健気に尻をうねらせて応えてくる から驚きだ。最初はいい加減なところで切り上げて終わりにするつもりであっ たが、こうして朋子が急速に性行為に馴染んでくると、信雄の中の牡の血が沸 騰し始める。こうなれば、トコトン行くところまで行かねば滾る血潮がおさま らぬ。彼はついに己のエゴを剥き出しにした、荒々しい律動に取りかかった。 「あっ… あくぅぅぅ… きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ… 」 猛然とピッチを上げて腰を振る信雄に責められて、少女の悲鳴も手放しだ。し かし、鈍痛の中に、なにか鮮烈に光る代物を手探りで求める、もどかしいが蕩 けそうな快美の一端を、この時に朋子はしっかりと捕まえていた。しばらくは 、若者の成すがままに裸身を揺さぶられていた少女だったが、やがてじっとし ているのが嫌に成った様に、彼の律動に応えて尻を自分でも揺さぶり始めた。 「あふぅ… センセイ、なんか… ヘンよ… ヘンなの… あっ… お腹が… あひぃぃぃぃぃぃ… 」 初めての肉交の中から早くも牝の性を朧げながらに垣間見た朋子は、この感触 を懸命に言葉に変えて愛しい男に説明しようと試みる。しかし、処女の証しで ある鮮血混じりの愛液が、肉棒を深く呑み込む度に溢れ出てシーツを染める様 を見た信雄は、彼女の譫言に耳を貸す事も無く、己の欲望の発散を求めて執拗 に突き上げを繰り返す。相手が美弥子であれば、ここで一旦ペースを落して暴 発を先延ばしにするところであるが、初めての肉交に及んだ朋子だったから、 彼はこのまま一気にラストスパートに取りかかる。 「あっ… センセイ… そんなに… きゃぁぁぁぁぁぁぁ… だめぇぇぇ… 」 さらにギアが一段上がった突き上げを喰らい、朋子は慌てて悲鳴を漏らす。だ が最後の追い込みに入った牡にとって、少女の喘ぎ声もセックスへの絶妙のス パイスに他成らない。 「くぅ… トモちゃん、もう… はぁぁぁぁぁぁぁ… 」 もう少し持つと思っていた矢先に、いきなり腰の痺れる様な強烈な快美が走り 抜けて、次の瞬間に信雄は処女の肉穴の中に、思う存分に精を注ぎ込んでしま った。肉棒が膣の奥深くに達したままで、いきなり動きが止まった事から、朋 子もきつく目を閉じて裸身を小さく痙攣させた。 (やった… 俺、トモちゃんと犯ったんだ… 犯ったんだよな? 犯っちまっ たの? 犯っちまったよ、おい、マジで犯っちまった… どうすんだよ? 犯っちまったぜ! ) 情熱に浮かされて射精に及んだ信雄だが、スッキリとした直後に素に戻ると、 とんでもない事をしでかしたという思いが押し寄せて来る。初めての性行為を 終えた少女は陶然とした面持ちで、豊かな胸の膨らみを上下させて呼吸を整え ている。その仕種や風情は母親の美弥子と余りにも似ている事から、若者は更 に大きな罪悪感に心を傷める。 「いっ… あはぁぁぁぁ… 」 事が済んだ後に急激に湧いて来た罪の意識に苛まれて、さすがに信雄の一物は 萎えて行く。相手が美弥子であれば、最初の射精後に力を失う事は無いのだが 、この状況を思うと、股間から勢いが消えるのもあたりまえだろう。萎れた一 物をうっすらと出血の見える蜜壷から抜き出す時に朋子が艶っぽく喘ぎ身悶え するから、若者は燠に成ったハズの欲望の炎が一瞬だけ大きく膨らむ思いを味 わう。 「ねえ、センセイ… キスして」 ようやく呼吸が整った少女の願いを耳にして、信雄は己のしでかした事の重大 さに恐れ怯むが、それでも朋子に潤んだ瞳で見つめられると、彼女の願いを断 る事は出来ない。少女と唇を重ねながら、信雄はこれから先の事を思い途方に くれていた。
「ふぅ… なんて事をしでかしたんだ、俺って奴は… 」 朋子を抱いた2日後、信雄は青ざめたまま机の前に座り頬杖を付いて愚痴って いる。一応、目の前には参考書が開かれているが、その内容は微塵も頭に入っ ては来ない。たとえ少女の方から強引に誘惑された上の行為と言っても、やは り朋子の処女を奪ってしまった事が真面目な若者を悩ませていた。 何をどう言ったところで言い訳に他成らない事くらいは、信雄にも十分に分か っている。なにしろ相手はまだ小学生の頃から知っている朋子なのだ。しかも 、それだけでは無く、少女は彼はこの数週の間、濃密に肉体関係を持っていた 愛人の美弥子の一人娘であった。考えれば考える程に、とんでもない事をしで かしたと、若者は後悔に臍を噛む。今もひとり物思いに耽っているから、合鍵 を渡してある年上の美女の足音を忍ばせた襲撃にも、まったく気付かない。 「やっほ〜〜、ノブオ、元気してる? 美弥子さんのお出ましだよ〜〜」 いつもの様に元気いっぱいで押し掛けて来た年上の愛人は、居間の勉強机で頭 を抱えていた若者に背後から抱き着き、頬や首筋にキスの雨を降らせる。 「あっ… 待って、待って下さい、美弥子さん。実はとっても大切なお話があ るんでしすよ、だから、美弥子さんたら… ちょっと、待って… 」 「えっ? なに、なになに? なにかな? さあ、早く教えてちょうだい」
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