その13

 

 

 

 

『よし、フェラはそれくらいでいいだろう』

唐突に牧子の口での愛撫を中断させた若者は、一旦ベッドを離れると部屋の隅

に置かれていた大きなバックに歩み寄る。彼がバックの中から取り出した荒縄

の束を見て、いよいよ傍観者である孝昌は期待を大きく膨らませている。

(縛るのか? 牧子さんを、縛るんだな! )

すでに全裸を曝す憧れの美叔母が、更に無惨な姿を強いられる事を予測して、

孝昌の目はビデオの映像に釘付けだ。しかし、驚くべきは牧子の反応であろう

。命じられたわけでも無いのに若者に背を向けた美女は、両手を後ろに回して

最初は頭の裏側で組んで見せる。

すると、まるでそうすることが当たり前だとばかりに、隆俊は美しい獲物に縄

をうつ。胸の膨らみを強調する様に上下にそれぞれ縄を回して締め上げると、

牧子は小さく唸り身を震わせるが、それでも拒む気配は微塵も見られない。キ

ュッキュと縄の絞まる音が響く度に、麗しの美叔母が無惨に縄化粧されて行く

様を見せつけられて、孝昌は何度も生唾を呑み込み目を血走らせる。

「それにしても、なんて手際なんだよ。こいつ、いったい何者なんだ? こん

 なに若いのに… 」

刺激的な光景を眺めつつ、やはり孝昌は違和感に苛まれていた。隆俊が裏江戸

流の女衒縄術を師匠である老人から伝授されている事など知る由も無いから、

ただただ、一見すれば年下の若者の手管に感心するばかりだった。また、彼に

縄掛けされる牧子の様子も孝昌を驚かせている。若者の段取りをしっかりと承

知しているのか、頃合を見計らい頭の後ろで組んでいた両手を降ろした美女は

、そのまま背中で再び手を交叉させる。

すると、こちらも当然とばかりに、隆俊が後ろ手の美女の手首を荒縄で戒める

。更に背中の縄を引っ張ると、どうした具合なのか? 美しい叔母の上体が後

方に引かれ背筋が緩やかに弓なりと成るから、ただでさえ縄をうたれて強調さ

れた豊かな胸の膨らみが前面に押し出されて淫媚な光景が繰り広げられる。ま

たもや自由を奪われた美叔母だが、その表情には悔しさや辛さは見受けられな

い。恥ずかしくて頬を赤く染めて俯いてはいるけれども、唇に浮かぶ淫らな笑

みを孝昌は見のがさない。

そんな彼女に若者の責め手が容赦なく襲い掛かる。荒縄が掛けられた豊かな胸

の膨らみを捕まえたかと思うと、形が歪に成るくらいに強く揉みしだき、同時

に指の股に乳首を挟み捻り上げられてしまえば、もう牧子が張り上げる悲鳴も

手放しだ。

『ひっ… ひぃぃぃぃ、だめぇ… そんなっ… あっ… あぁぁぁぁ… 』

ビデオカメラを持つ夫が目の前にいるのに、牧子は発情した牝の媚びを隠す事

も無く、甘い悲鳴を室内に響かせる。縛られた事で胸元が痺れている上での狼

藉だから、彼女は自分を抑える事が出来なく成っていた。夫の前で素性を知ら

ぬ少年と言っても良い年代の若者に手で拘束され嬲りものにされるアブノーマ

ルな快感が、すっかりと牧子を魅了している。

こんなにも昂りよがる姿を夫に見せるのは恥ずかしいが、暴走する快美が彼女

を慎みの無い淫婦に変えていた。若者の胸への玩弄は執拗を極めている。まる

で、そこだけが美しい獲物に性感帯だと勘違いした様な隆俊の乳房嬲りは単調

に成らぬ様に細心の注意を払い、しかも適度にメリハリの効いた代物だったか

ら、やがて牧子の混乱は頂点に達して行く。

爆発的な発情にみまわれて、彼女は裸身に脂汗を浮かべて身をよじる。美女を

縛る薄汚れた荒縄が牧子の汗を吸いドス黒く変色する様は、哀れな牝奴隷に堕

ちた美叔母の無惨さを際立たせる。しかも、これでもかとばかりに縛り上げら

れた胸元をいたぶられるうちに、牧子はしきりと腰をモジつかせた。すぐに画

面が彼女の下腹部をスームアップすると、まったく手が触れられていない秘裂

はぱっくりと淫口を開き、真っ赤に充血した肉襞は愛液でべしょ濡れだ。どん

な男でも蕩かす淫らな光景であるが、それでも責める若者は、まだ彼女の女陰

に手を差し伸べる気配は見せない。

『ああ… おねがいです、もう… 』

目もとを羞恥で赤く染めながら、後ろ手に縛られた美叔母が、せつなさを訴え

る。その色っぽい流し目は、これまでに孝昌が見た事が無い別の女を感じさせ

た。人妻と言う立場を忘れて、夫が構えるビデオカメラの目の前で媚態を曝す

牧子の淫に狂った姿を見て、いったい亡き叔父は何を思い何を感じていたので

あろうか? 

発情を露にした彼女は、媚びる様に何度も鼻を鳴らしてルージュの剥げた唇を

舐め回している。しかし、隆俊の両手は美叔母の豊かな胸元から動かない。両

方の乳首を指で摘み捻り上げて牧子を泣かせてる焦らしのテクニックが何とも

心憎い。やがて我慢しきれなくなった美女は、少しでも刺激を求めてしきりと

太股を摺り合わせ始めた。

『おや、どうしました? 股が痒いのですか? 』

『ああ… 意地悪… わかっていらっしゃるでしょう? おねがい… 』

これが、あの貞淑な牧子なのか? 気難しい芸術家を気取る叔父の横で朗らか

に微笑む清楚な若妻と言う美叔母へのイメージが、孝昌の中で無惨に撃ち砕か

れて残骸を曝す。欲情で瞳を潤ませながら太股を淫らに摺り合わせる美女は、

これまで孝昌が知っていた叔母とは完全に違っていた。

『さて、わからんね。どうして欲しいのさ? ちゃんと口に出して言ってごら

 んよ』

意地悪な台詞を吐いたと思うと、いきなり若者は牧子をベッドの上に放り出す

。後ろ手の不自由な姿勢のままで寝具へと放逐された美女の裸身が柔らかなマ

ットの上で2〜3度軽く飛び跳ねる。仰向けにベッドに横たわる牧子の股間を

、亡き叔父のビデオカメラは執拗に追い続けた。すっかりと発情しきった牝の

股間は雫が垂れる程に愛液を溢れさせていて、明らかに強い牡の剛直を欲して

いる。彼女が望んでいるのが自分では無く、遥かに年下の少年である事を知っ

ているはずの叔父の気持ちが、やはり孝昌には理解し難い。

『ほら、どうして欲しいんだ? 』

放り出した美女の胸元をからかう様に撫でながらの若者の台詞に、ついに牧子

は逆上する。

『いれて… いれて下さい。もう、我慢出来ません』

『なにを? 何処にいれるんだい? 俺は馬鹿だから、ちゃんと言ってくれな

 いとわからないぜ』

何もかもわかった上での言葉責めであるから、もしも牧子が正気を保っていた

ならば、返答をする事はあるまい。しかし、若者の無礼に反発するには、彼女

は余りにも昂り過ぎている。

『ごっ… 御主人さまのオチン◯ンを、私のオマ◯コに入れて下さい』

それでも、さすがに夫の目の前で他の男の、しかも年下の若者の挿入を強請る

事に憚りがあるのか? 牧子はか細い声で疼きを癒して欲しいと願う。

『えっ? なんておっしゃいました? 声が小さくて聞こえませんよ』

ビデオを見ている孝昌でさえ、牧子の台詞は明瞭に聞き取れたから、もっと近

くにいる若者が聞き逃すはずは無い。わざ馬鹿丁寧な口調で何度も彼女に屈辱

的な台詞を強いる隆俊の言葉責めに、牧子は顔を真っ赤にしながら応じて行く

『ごっ… 御主人さまのオチン◯ンを、私のオマ◯コに入れて下さい、おねが

 い… 』

『濡れたドロドロのマ◯コ。でしょう? さあ、言って御覧』

恥知らずな台詞を口にせよと迫る若者に、牧子は恨みがましい目を向けるが、

けして逆らう様な真似には及ばない。

 

 

 

 

 


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