愛しのお舅さま 後編 その9

 

 

 

「ごちそうさん、今日も美味しかったよ、佐和子さん」

年齢の割に脂っこいモノでも大丈夫な舅だから、料理が好きな佐和子にとって武市の

食事の世話は苦には成らない。それどころか、何を出しても黙々と食べるだけで、美

味しかったとも口に合わなかったとも言わぬ海外に単身赴任中の夫に比べれば、こう

して御礼の言葉を欠かさない舅の方が、よっぽど料理の作り甲斐はあると佐和子は脳

天着に思っていた。

 

しかし、自慰を目撃された上に強引に犯された今では、彼女の舅に対する思いは複雑

だった。肉体関係を持った後でも武市は日中はこれまでと何ら変わらぬ様子で息子の

嫁に接している。必要以上にベタベタする事も無ければ、逆によそよそしくも無く、

これまでのように良い距離感を保ってくれたから、その点では佐和子は安堵の溜息を

漏らしたものだ。だが日が落ちて夕食を終えると、これまでの舅と息子の嫁との関係

は一変したのだ。

 

後ろ手錠で拘束されて激しく犯された翌日に佐和子は、解放されると昼過ぎまで眠り

込み、目覚めた後にも自室の隠りあれこれと思い悩んでいた。このまま部屋に引き蘢

っていても仕方ないと覚悟を決めて台所に立った佐和子に対して、武市は昨晩の事が

無かったように平素と変わらぬ態度で接していた。もしかすると舅も息子の嫁と肉の

交わりを持った事を悔いていて、あれは一夜限りの過ちとして忘れてくれるのではな

いか? と、淡い期待を抱いた佐和子だったが、彼女の希望は翌日の夜に無惨に砕か

れた。

 

とりあえず冷蔵庫の中のもので夕食の支度を整えて武市と食卓を共にした佐和子は、

就寝の為に二階に上がった後、自分の部屋で息を顰めて構えていると、案の定、寝間

着代わりの浴衣姿と成った武市が、当たり前のように襖を開けて乗り込んで来たのだ

。最初は拒んだ佐和子だが、老人とは言っても武市の力は強く、やがて前夜と同じよ

うに組伏されて再び肉の交わりを持ってしまった。前日と違うのは恥を曝した佐和子

が最後まで抵抗する事はないと見越した老人が、手錠で拘束するような不粋な真似は

避けた事だろう。

 

一方、許されぬ事と知りながらも、夫の父親の巨根を存分に味わってしまった佐和子

は、舅の思惑通りに最後まで拒む気概は無く、結局は前夜に続いて股を開き雄物を受

け入れて随喜の涙で頬を濡らしてしまった。以来、佐和子は昼は息子の妻として舅に

仕え、夜は愛人と化して肉体で奉仕する二重生活を営む羽目に陥っている。今夜も佐

和子が夕食の後片付けをしている間に、武市は風呂に浸かって鼻歌を唸っていた。

 

「お〜い、佐和子さん、佐和子さ〜〜ん」

風呂場からの呼び掛けに佐和子は驚き目を向けた。

「はい、なんですかお義父さま? 」

「すまんが、ちょっと来てくれないか、たのむよ佐和子さん」

急な呼び出しに驚いた佐和子は皿洗いの手を止めてタオルを手にすると、濡れた掌を

拭いながら廊下を小走りで駆けて風呂場へと急いだ。

「どうしました? お義父さま? 」

脱衣所からスリ硝子の扉越しに呼び掛けた佐和子の耳に、とんでもない舅の台詞が飛

び込んで来る。

 

「おお、来たか佐和子、さあ、おまえも服を全部脱いで風呂に入るんだ。儂の背中を

 流してくれ」

呼ばれた時に脳裏にちらっと予感はしたが、それが実現するとなると、やはり佐和子

は気後れした。

「あの、お義父さま、お風呂に御一緒するのは… 」

「なにも照れることはあるまい、お前もウチの嫁に来たからには、儂の背中のひとつ

 も流してもらいたいと、常々思っておったのじゃ。さあ、早いところ、ひとつたの

 むよ」

 

2〜3日前までならば考えられない舅の命令だが、今の佐和子には抗う気力は無かっ

た。すこしの間、躊躇った後に彼女は小さく溜息を漏らすと身に付けた着衣をノロノ

ロと脱ぎ始めた。目を伏せたまま硝子の引き戸をひらくと濛々たる湯気の向こうで、

武市が檜の湯舟の縁に腰掛けている。

「おうおう、来たか、よしよし」

覚悟は決めていたが、それでも夫の父親に明るい風呂の照明の下で裸身を曝すのは抵

抗があり、虚しい努力とは知りながら大ぶりのバスタオルを身体に巻き付けている。

 

「これ、なにをつまらん真似をしている? そんな邪魔なものは、さっさと外せ、佐

 和子」

幾分眉を顰めて口をへの字に曲げた武市の言葉にしたがい、彼女は渋々とバスタオル

を外す。

「よし、それでいい。こっちに来るんだ」

湯気の向こうに好色そうな笑みを浮かべた武市が陣取る風呂の洗い場で、佐和子は顔

を伏せたまま前に歩き出した。バスタオルを外すように命じられていたので、左手は

前に回して豊かな胸の膨らみをかき抱き、右の手は股間の繊毛から股ぐらを懸命に被

い隠していた。

 

「ふむふむ、乳の大きさは真利江の方に分があるが、張りや形は佐和子の方が色っぽ

 いのう」

既に舅の愛人と化している隣家の人妻と身体を比べられて、佐和子は何故か小さな苛

立ちを覚えている。

(嫉妬? まさか… )

無理矢理に手篭めにされたと信じたい佐和子にとって、舅が自分と真利江を比べた事

に対して、ほんの少しでも悋気を持ったなどとは思いたくは無かった。しかし、胸の

底に澱む蟠りの正体は何かと言えば、やはりそれはやきもちと言う感情が一番しっく

りくる代物だった。

 

「おっ… お背中を流しますわ」

心の底に灯った小さく不可思議な感情を忘れる為に佐和子は本来の役割に取りかかろ

うとする。だが、檜の風桶の縁に腰掛けた老人は、猥雑な笑みを浮かべたまま何故か

首を横に振る。

「背中なんて、自分で流すから放っておけ。それよりも佐和子に清めて欲しいのは、

 ここじゃよ、ここ」

浴槽の縁に仕掛けた老人は股を開くと股間を指差す。

「スポンジや手拭いなんぞじゃ無く、佐和子の手で清めてくれ、いいな」

 

深夜の布団で見る時に比べて、風呂場での老人の雄物は勢いも無く萎れたままだが、

その状態ですら、夫を含めてこれまで肌を合わせて来た数少ない過去の男達の誰より

も大きく思えた。もしも2〜3日前に、こんな言葉を投げかけられたら佐和子は憮然

と成り、場合に酔っては舅の頬をひとつくらいは張り飛ばしていたかも知れない。

 

しかし、武市と隣家の主婦との爛れた性行為を覗き見た上に、その記憶を頼りに自慰

に耽っていた事実を突き付けられて、なし崩し的に舅に股を開いてしまった今では、

佐和子は自分に舅の不作法を怒る資格があるとは思えなかった。それどころか、どっ

かりと湯舟の腰掛けた武市の股間を見ると、なぜか胸が異様にときめき、簡単に目を

離す事が出来ないでいる。

 

 

 


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