その15

 

 

 

「ふぅ… 」

爽やかな柑橘系の飲み物のおかげで、ようやく人心地付いた佐和子は、努めて奥の間

の事は考えぬ様にしながらダイニングに立ち夕食の下ごしらえに取りかかる。なにか

していないと、ついつい思いが舅と真利江の淫らな行為に及んでしまうので、彼女は

努力して今晩の夕食の事に意識を集中させる。しかし、彼女の思いはあっさりと打ち

破られた。

 

「あの、佐和子さん… 」

いきなりの呼び掛けに驚き顔を向けると、ダイニングの入り口に真利江が佇んでいた

のだ。屋敷を訪れた時とは異なり、全裸の上に舅が寝間着代わりに使う男物の浴衣を

羽織った隣家の人妻の顔や首筋はほんのりと赤く、ついさっきまでの情交の余韻が彼

女をいっそう艶っぽく見せている。

「なっ… なんですか? 」

ジャガイモの皮を剥く手を休めた佐和子は、固い表情で隣家の人妻を睨む。

「御隠居様が、ビールを持って来るようにと、おっしゃっています」

それだけ言い残した真利江は、ペコリと頭を下げると廊下を奥へと戻って行ってしま

った。

 

(びっ… ビールって、そんな… あそこに、持って行くの? )

真利江が奥の間に戻ってしまった事から途方に暮れた佐和子だが、舅の目論見が分か

らぬまま冷蔵庫からビール瓶を取り出す。更に冷蔵庫から昨晩の晩酌のつまみの残り

の枝豆を取り出して小鉢に盛った彼女は、ビールに栓抜き、そしてコップを2つと枝

豆の小鉢を乗せた御盆を持って廊下を奥へと進んで行く。

「お義父さま、ビールをお持ちしました。ここに置いておきますね」

襖を開けるのを憚り、佐和子は廊下から舅に声を掛けた。

 

「こら、横着せんで、ちゃんと部屋の中まで持ってこんかい! 」

何を考えているのか分からぬが、部屋の中に入って来るように促された佐和子は静か

に襖を開いた。そこで彼女は改めて絶句する。布団の上にどっかりと胡座をかいた舅

の股間には浴衣を脱ぎ捨て全裸に戻った真利江が顔を埋めて、勢いを減ずる事無く勃

起する肉棒を口に含んでいるのだ。

「ほれ、こそこそ覗いていないで、入ってこんか」

余りにも非常識な言葉だが、すっかりと二人の行為の毒気に当てられた佐和子は、頬

を赤らめながら舅の命令に従い彼等の側まで御盆を持って歩み寄る。

 

「ほれ、注いでくれ」

ガラスのコップを手に取った舅に命じられて、佐和子は冷えて汗をかいたビール瓶を

手に取ると、黙ってお酌を務めた。

「ぷは〜〜〜〜、甘露甘露、生き返るとは、こう言う気分のことじゃのう」

愛人の人妻に股間を弄らせながら、武市はひと息でコップのビールを飲み干した。空

になったグラスにビールを注ごうとした佐和子の手を、彼はしっかりと捕まえる。

「もういい、それよりも、脱げ、佐和子」

恐れていた事が現実を成った事を佐和子は強く感じて目眩すら覚えた。

 

「まってください、真利江さんが… 」

「気にするな、さあ、脱ぐんじゃ」

まだ武市の前で肌を曝すのも抵抗があるのに、脇に彼の愛人である真利江まで控えて

いるのに、自分で着衣を脱ぐ事など出来るはずは無い。老人が下卑た笑みを浮かべて

顎をしゃくると真利江はフェラチオを止めて立ち上がる。躊躇い目を伏せる佐和子に

向かって歩寄った隣家の人妻は妖艶な微笑みながら佐和子のブラウスのボタンを外し

始める。

「抵抗しても無駄よ、あの人、言い出したら聞かないもの」

舅の身勝手さは、ここ数日で骨身に滲みていたので、佐和子は諦めて大人しく愛人と

しては先輩に当る真利江に服を脱がされた。

 

「やれやれ、せわのやける嫁じゃ、ほれ、真利江、分かっておるな? 」

舅の言葉にコクリと頷いた隣家の主婦は、裸に剥いた佐和子を抱き寄せると、すっか

りとルージュが剥げてしまった唇を重ねて来た。

(えっ? なに、なんなのよ? )

舅の暴走に驚いていた佐和子は、真利江にいきなりキスされて混乱を極める。しかも

、隣家の人妻は唇をただ重ねただけでは無く舌を彼女の口の中に滑り込ませてくるで

はないか。

 

「うぅぅん… ちょ、ちょっと、待って、待ってってば… 」

舌を絡ませる巧みなディープキスに面喰らった佐和子は、ようやく自分を取り戻すと

力を込めて浴衣を羽織った真利江を引き剥がした。

「なにするのよ、真利江さん! 」

「だって、これは御隠居様の言い付けよ。あなたを可愛がってあげなさいって」

驚いた佐和子は首を捩り舅の事を睨む。このエロ爺! と、罵声を浴びせようと口を

開いた彼女が、咽から溢れたのは情けない悲鳴だった。

 

「きゃぁぁぁ… だめ、やめて」

キスを中断された真利江が、いきなり佐和子の股間に指を差し伸べて女陰をまさぐっ

たからたまらない。佐和子は咽を反らして目を瞑り、背筋を駆け上がった甘美な波動

を、奥歯を噛み締めて堪えていた。

「あら、濡れてる… 御隠居様と私のセックスを見て、こんなに濡らすなんて、佐和

 子さんも意外と淫乱なのね」

「ちっ… ちがうわ、これは、あっ… あひぃぃ… ちょっと、やめて」

真利江の指摘は間違っていないから、彼女は内心で冷や汗をかきながら、なんとか尻

をうねらせて隣家の人妻の指嬲りを躱そうと試みる。だが、そんな佐和子の無駄な努

力をあざ笑いながら武市がすっくと立ち上がったのだ。

 

「まったく躾のなってない嫁で恥ずかしいわい」

身を捩り抗う佐和子の背後に回り込んだ武市は、全裸に剥かれた息子の嫁の両腕を後

ろからしっかりと捉まえてしまう。

「ほれ、これでやりやすかろう、さあ、真利江、存分に嬲ってやれ」

「はい、御隠居さま」

右手で股間を弄りを続けながら、真利江は左の手を動きを封じられた佐和子の胸元に

差し伸べて、柔らかな胸の膨らみを撫で回す。

 

「まあ、こんなに張りがあって… なんだか、悔しいわ」

自らが失いつつある肌の艶に嫉妬したのか? 真利江は少し力を込めてライバルの桜

色の乳首を抓った。

「あん… やめて、ねえ、おねがい… 」

老人に捕まったままの佐和子は同性による指嬲りに曝されて、眉を顰めて力無く首を

振る。同じ女性だけあって真利江の指使いは的確で、佐和子はせつなさがつのる一方

だった。その気になれば舅の戒めなど振り解く事も出来るだろう、だが、海外出張中

の夫とも、舅とも異なる繊細な指使いでの愛撫を受けて、佐和子は情けない声を漏ら

すばかりだった。

 

 

 


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