その10

 

 

 

「くぅぅ… 先生、もう、ヤバイです! 」

頭の上から聞こえた少年の苦悶の台詞が快く鼓膜に響いたから、彼女は唇を窄めて増

々濃密な愛撫を施して行く。一方、たとえ許可をもらっていても、おいそれとは憧れ

の女教師の口を汚す事を躊躇う信也は、奥歯をギュっと噛み縛り崩壊の時を先延ばし

にしていた。だが、そんな少年の努力を嘲笑うように真弓の舌が艶かしく彼の男根に

巻き付き、時には標的を亀頭に集中して、自分の指でのオナニーとは比べ物に成らぬ

鮮烈な快感を齎すのだ。

 

「先生、もう、ほんと… ふわぁぁぁぁぁぁ… 」

彼にとっては出来る限りの頑張りも真弓の熱心で熟達したフェラチオの前では虚しく

、信也は情けない声を漏らしながら、遂に女教師の口の中に青春の熱い迸りを発射し

てしまった。濃密な精液を受け止めた真弓は、その瞬間だけわずかに眉を顰めたもの

の、彼の巨根から唇を外す事も無く、宣言通りに咽を鳴らして若者の樹液を飲み干し

て行く。

 

「ふぁぁぁぁ… やっぱり濃いわね。それにドロドロだし、量もたっぷりだもの。飲

 み干すのに苦労したわよ」

「あわわ… その、すみません、もう我慢出来なくて… 」

最後の一滴まで零す事なく欲情汁を啜り取った女教師の言葉に、信也は面目なさげに

項垂れた。

 

「馬鹿ねぇ、怒っているんじゃ無いわ、誤解しないでよ。ただ… 」

放出後も微塵も萎える兆しを見せぬ巨根の根元を右手で握りしごきながら、真弓は上

目遣いで少年を見つめる。

「こんなにドロドロなザーメンを呑ませたんだから、ちゃんと私を満足させてねって

 、そうお願いしたかったの。ねえ、いいでしょう? 」

拘束を解かれた直後の校長室で彼に襲い掛かり、あの狂気的な飢えと火照りは一時的

にやり過ごした真弓だが、膣の粘膜に執拗に塗られた強力な媚薬のせいで、自宅にも

どった今では、再び火照る躯を持て余している。

 

「すぐに出来るわよね、大丈夫でしょ? 」

少年から離れた美貌の女教師は校長室で苦労して身に付けた着衣を、少年の目の前で

あっさりと脱ぎ捨てる。

「来て、おねがい、もう我慢できないの、さあ、早く… 」

ここまで来て、嫌ですと言う男はいないだろう。もちろん信也も男だから一つ頷くと

慌てて立ち上がる。彼と入れ代わりでソファに尻を落とした美人女教師の前で、信也

は胸をドキドキとさせながら洋服を脱いで行く。

 

「わかるでしょ? ここよ、そう、そのまま… あっ… あぁぁぁぁぁぁ… 」

ソファに横に成った憧れの女教師に導かれて、信也の巨根は十分に潤った彼女の蜜壷

の中に吸い込まれて行く。

「あぁぁぁぁ… やっぱり、おおきい… うぅん、そう、そのまま、もっと奥まで…

 きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ… 」

真夜中の校長室で一度は味わっていたが、あの時は偶然が生み出した焦らしプレイの

結果、自我の崩壊状態にあった真弓なので、とても教え子の巨根を味をしみじみと堪

能する余裕は無かった。だから、改めてこうやって少年を迎え入れた感動は大きく、

思わず目の前の信也に抱き着き、少年の背中に爪を立てて赤い蚯蚓腫れの筋を何本も

描き出してしまった。

 

(いたたたた… でも、すごく絞めてきて、なんて気持ちが良いんだろう。それに、

 センセイもこんなに悦んでいるし、僕って、ちょっと凄い事をやっているのかも知

 れないぞ)

昨日まで童貞だった少年は、憧れの女教師が媚薬の残滓に苦しめられて牝の狂いを見

せつけている事を知らなかったので、妙な自信が芽生えかけていた。蜜壷を埋めた男

根に絡み付いてくる女教師の肉襞の感触が心地よく、少年は最初に根元まで押し込ん

だ雄物を、ゆっくりと引き出し始めた。

 

「あぁぁ… だめぇぇぇぇ… 抜いちゃ、いや、もっと、欲しい、奥まで、いやぁぁ

 ぁぁぁ… 入れてぇぇぇぇ… 」

「あっ、はい、わかりました、すみません! 」

美貌の女教師の艶っぽい懇願に応えて、信也は再びぐっと巨根を彼女の女陰に埋め込

んだ。

 

「ひっ… ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」

自ら望んだ挿入にも関わらず、真弓は固く目を閉じて睫を震わせながら、苦しげに何度

も顔を左右に振る。だが、その両手はしっかりと信也を抱え込み、絶対に手放すものか

としがみついて来るのだ。彼女の余りの乱れぶりに心配に成った信也は、そのまま動く

のを止めて真弓の顔を不安げに覗き込んだ。

「あの、大丈夫ですか? 先生」

少年から呼び掛けられた真弓はけだる気に目を開いた。

 

「先生はやめて」

「えっ? 」

思わぬ返答に信也は驚き二の句が次げない。

「先生って呼ばれると、ちょっとだけ胸が痛いのよ。だから、センセイは勘弁してちょ

 うだい」

虚ろな瞳の美人教師の懇願ももっともだから、信也は何度も首を縦に振り合意を示した。

「あの、それじゃ、真弓さんで、いいですか? 」

「ありがとう、それでいいわ。それじゃ… 」

少年の巨根に貫かれたまま、真弓はゆっくりと腰をうねらせる。

「ねえ、もっと突いて、私にかまわないで、信也の好きな様にしていいの。それが私の

 お願いよ。このまま、もっと、いっぱい夢を見させて、おねがい、もっと、滅茶苦茶

 にして… 」

憧れの女教師の言葉に信也は奮い立つ。彼はひとつ頷くと、そのまま律動に取りかかっ

た。

 

「ひうっ… あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」

すでに十二分に潤い熟れている蜜壷だから、少年の剛直の出入りには何ら支障は無い。

これまで彼女の支配者だった下衆野郎を遥かに凌駕するスケールの怒張が暴れる蜜壷か

ら生まれた鮮烈にして爆発的な快美は、たちまち真弓を狂乱させた。

 

「だめぇぇ、もう、イク… いくぅぅぅぅ… 」

けして少年を侮っていたわけでは無いのだが、己の躯が思ったよりも媚薬の影響を残し

ていたせいで、僅かな間に追い上げられた真弓は、しっかりと信也に抱き着き、そのま

絶頂への階段を駆け上がってしまった。

 

 

 


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