その15

 

 

 

「はぁ… 待っていたわよ。あら、それは何? 」

「あの、手土産のシュークリームです。嫌いじゃなきゃ、いいんですが… 」

駅前のケーキ屋で買い求めたシュクリームの箱を、困ったような顔で真弓が見つめる。

「あの、嫌いですか? シュークリームは? 」

「いいえ、好物よ。でも、今はちょっと、状況にそぐわないって言うか、まあ、いい

 わ。後で食べるから、とりあえずそれは、下駄箱の上に置いてちょうだい」

なんとも不思議な反応を示す真弓だが、逆らう理由も無いので少年は指示された通り

にシュークリームの箱を下駄箱の上に置いた。

 

「うん、これで、いいわ。ねえ、信也くん、いいえ、もう信也って呼ぶわね。あなた

 に今日はとっておきのプレゼントを用意したの」

「えっ、プレゼントですか? あの、そんな気遣いはしないで下さい。僕の方こそ、

 学校への不法侵入を… 」

そこまで喋った時に、不意に真弓は人さし指をピンと立てて少年の唇を抑えた。

「しっ! それは内緒。ねえ、良いかしら、それからしばらく、私のお芝居に付き合

 って、よけいな事は言わないで。うん、とか、いや、とか、とにかく相槌だけで返

事をしてほしいのよ」

何となく胡散臭い話だが、何ごとかと興味を持った信也は黙って頷き同意を示す。

 

「そうそう、それでいいわ」

少し背伸びして少年の頬に軽くキスした真弓は、振り返ると彼の手を取りリビングに

向かう廊下を足早に進んだ。

「はい、御主人様の御到着よ! 心してお仕えしましょう節子さん」

リビングに通じるドアを開け放つと、真弓は高らかに宣言した。

(えっ! セツコさん? だれだ、それは? )

2人の他に真弓の部屋に別の女性とおぼしき人物が存在した事で、少年は大いに面喰

らった。

 

「紹介するわね、彼が私達の秘密を握る脅迫者、沢崎信也よ」

(秘密? 脅迫? なんだそれ? )

真弓の台詞がなにひとつ理解出来ない少年は狐に摘まれた様な顔を見せるが、ソファ

に腰を降ろしていた美人は、彼のことを見て表情を強張らせた。

「真弓先生、もしかして、その子、うちの生徒じゃないの? 」

「ええそうよ、彼こそ天才ハッカーの沢崎くん。あの卑劣なゲス校長のコンピュータ

 ーに不法侵入して、そのデーターを盗み出したの。私達の恥ずかしい画像や映像は

 、みんな彼が持っているんだから、逆らっちゃ駄目! 彼の言う通りにしないと、

 お互いにずごく不味い事に成るわ」

出鱈目を並び立てる美貌の女教師の脇で信也は目を点にして立ち竦むが、彼女の言葉

にショックを受けた節子は、そんな少年の驚きを構ってはいられない。

 

「ひどい… せっかく、獣の校長が死んで、ホッとしたのに」

「そうよ、あのゲスがくたばったけれども、私達には新しい支配者が出来ちゃったの

 。それが、この沢崎くんと言うわけ。彼に逆らえば、節子さんの、あのいやらしい

 映像が、たちまちネット社会に漏えいして、もう二度と表を歩けなくなるかも知れ

 ないのよ」

うそ八百を並べる真弓の傍らで考え込んでいた少年は、ようやく目の前で美貌を曇ら

せる節子の正体に思い当たった。

 

(あっ! そうだ、間違いない。ウチの学校の保健の仁村節子先生だ! )

真弓の同僚と言うか先輩に当るであろう仁村節子は、おそらく30才前後と思われる

が、大人の魅力に溢れた美人保健教員で、保健室に隠る傍らで女子の保健の授業も受

け持っていた。信也は男だから節子の授業を直接受けた事は無いが、雑用で何度か保

健室には出入りしていたので、彼女の顔には見覚えがあった。すぐに気が付かなかっ

た理由は、彼女が真弓と同じ様に扇情的な下着に薄い生地のネグリジェを羽織った姿

だったせいだ。

 

「わかったわ。逃れられない運命ならば、無理には逆らいません」

一つ小さく溜息を吐いた節子は、諦め顔で頷いた。

「そうそう、私も節子さんも、この少年の奴隷って事よね。人間は諦めが肝心よ」

急展開に付いて行けずに、その場で固まる信也を他所に、真弓は嬉しそうに微笑んだ。

「さあ、御主人さま、脱いで脱いで、節子さんを待たせたら気の毒だもの」

どうしたものかと途方にくれていた少年に歩み寄った真弓は、彼の前に跪くとジーパ

ンのベルトを緩めに掛かる。

 

「あっ、あの、真弓さん… 」

「駄目ですよ、御主人様。節子さんを焦らしたら、彼女、気が変に成ってしまいます

 。だって、御主人様の御命令に従って節子さんのオマ◯コには、たっぷりと媚薬を

 塗り込んでありますもの」

とんでもない事を平然と語りながら、真弓は少年のズボンをトランクスと一緒にズリ

下げる。

「まあ… 」

二人の魅力的な年上の美女の扇情的な下着姿を目の当たりにしていたから、少年の股

間はすでに力が漲っている。その雄根の迫力に圧倒された節子は、もう新しい御主人

様の一物から目が離せない。

 

「ねっ、大きいでしょ? あのゲス校長なんかよりも、ずっと良い夢を見させてくれ

 るんだから」

まだ状況が上手く呑み込めぬ少年の傍らで、真弓が彼の巨根に指を添えてゆるゆると

しごきながら嘯いた。

「ほら、はやく御奉仕しなさいよ、節子さん。愚図愚図していると、御主人様が気を

 悪くするわよ」

真弓の声に後押しされたのか? 彼女よりも年上で、しかも人妻でもある美貌の保健

教諭はふらふらと信也の前に歩み寄ると、隷属を誓うように跪く。

 

「もう我慢できません。おしゃぶりさせていただきます、御主人様」

そそり勃つ少年の巨根を見つめたまま奴隷口上を済ませた節子は、うっとりとした顔

で少年の股間に唇を寄せると、なんの逡巡も無く亀頭にキスをした。

(うひゃぁぁぁぁぁ! いったい、どう成っているんだ? )

目を丸くして少年が真弓を振り返ると、彼女は悪戯っ子の様な笑みを浮かべて、ペロ

っと舌を出した。

 

「私よりも2〜3年も前から、節子さんは下衆校長の女にされていて、その分、長く

 マゾ女として躾をされているから、きっと御主人様も満足なさいますわよ。どうか

 、この淫乱女を私と同様に可愛がって下さいね」

今は亡き校長が少年の担任の女教師ばかりでは無く、この美しい保健教諭も毒牙に掛

けていた事を知らされて、信也は呆れ返った。

 

 

 

 


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