「合格した… 」 入試結果を張り出した掲示板の前では多くの者達が悲喜交々な声でざわめいているが 、そこに自分の受験番号を見い出した正信は、難関を突破した充実感よりも、この結 果得られる御褒美の方に気を取られていた。 (やった、おれ、やったよ!) 最初に自宅に電話して、ほぼ絶叫に近い母親の歓喜の声に苦笑した若者は、次いでも う一ケ所、絶対に外せない所に連絡を入れる。 「もしもし、美紗子さん、オレです。合格しました」 「やったね、うんうん、信じていたよショウちゃん。もう家には連絡したんでしょ? このまま、うちにいらっしゃい」 美紗子の弾んだ言葉が心に滲みた若者は、期待に胸を膨らませて年上の美しい従姉妹 の待つアパートに足を向けた。さびの浮いた鉄製の外階段が、今の正信にとっては豪 邸の大理石の階段よりも価値があり、古く色褪せた合板の扉の先にはパラダイスが待 っているのだ。
「いらっしゃい、それに、御目出度う」 1Kの狭いアパートの玄関に若者を招き入れた美紗子は大袈裟に彼に抱き着いて来る 。正信が何か言葉を発する前に彼の唇は美紗子のキスで塞がれてしまった。 (ほっ… ほんとうに犯れるのか? まさか、でも… ) 部屋を訪れるまで、正信は年上の美しい従姉妹の約束には半信半疑だった。あれは厳 しい勉強の日々を耐え抜くための方便だと笑われるのを半ば覚悟しての訪問であった が、どうやらそれは杞憂の様だ。手付けの時のキスとは違って、美紗子は唇を押し当 てたまま舌を絡めてくるではないか! ヌルっともぐり込んできた美女の舌に驚きな がら、正信も負けしと自分の舌を蠢かせてディープキスに応じる。
お互いの唾液を啜りあう様な情熱的なキスを交わしながら、美紗子は若者を部屋の奥 へと誘う。狭いキッチンの奥は6帖ほどの和室だが、美紗子はそこに絨緞をひいてベ ッドを持ち込んでいた。 「さあ、そこに腰掛けて、ショウちゃん」 初めて体験するディープなキスに浮かされた正信は、彼女の言うがままにベッドに浅 く腰掛ける。すると、当然のように彼女は跪き若者のズボンのベルトを外しにかかる。 「ほら、お尻を少し上げてちょうだい。そう、そのまま… 」 ベルトを外した彼女は、トランクスごと若者のズボンを引き降ろす。覚悟していたと 言っても、いきなり下腹部を露出することになった正信は羞恥で首筋から耳朶まで真 っ赤に成る。
「だめよ、手を離して、ちゃんとよく見せてちょうだい」 恥ずかしさの余り、おもわず前を隠した正信の手を振払い、美紗子はしげしげと年下 の従兄弟の肉棒を見つめた。 「これが男性器、いわゆるペニスか。想像していたよりも大きいし、形もグロテスク なんだね。でも、こんなに大きいのが、アタシのヴァギナに入るのかしら? 」 恐る恐ると言った風情で勃起した従兄弟の肉棒のカリ傘の部分を人差し指と親指で摘 んだ美女は、珍しいモノを観察する様に目を丸くしているから正信は訝り首を傾げる。 「あの、美紗子さん、男のナニを、ちゃんと見たこと無いのですか?」 「あたりまえでしょ。だって私、処女だもの」 大学入試を突破した18才の自分が未経験なのは分かる話だが、その童貞卒業の相手 をかって出た21才の美紗子が、まだ処女だったとは、さすがに正信を驚かせた。
「処女って、初めてなんですか? まさか、いままでぜんぜん男ッ気なしって事は… 」 「処女だからって、別にモテないわけじゃ無いわよ、ただ… 」 若者の驚きの声に敏感に反応して美紗子は眉を曇らせた。 「けっこうイケ面の男の子から、頻繁に声は掛けられるんだけれども、どの野郎も最 初のデートでお終いなのよ。まったく、失礼しちゃうわ」 目の前の童貞青年の肉棒をつまんだまま、美紗子は憤慨していた。そんな年上の美し い従姉妹の嘆きに、何故か正信は心の底で頷いている。 (ちょっと話せば、美紗子さんの頭の良さが抜群だってことは分かるからねぇ… 自 分よりも遥かに聡明な彼女なんて、よっぽど出来た男じゃ無きゃ、扱い切れないだ ろうなぁ) 美紗子の整った外見に惑わされて迂闊に声を掛けてしまい、軽蔑の視線で射抜かれた 末にホウホウの態で逃げ出した優男達の姿を想像して、つい正信は微笑んでしまう。
「なに笑っているのよ、もてないワケじゃ無いのよ! まったく、もう… 」 妙な所で余裕を取り戻した教え子の態度が気に触ったのか? 美紗子が家庭教師時代 を彷佛とさせる厳しい目つきで若者を睨む。 「いや、そんな事は考えてイマセン、モテないなんて、思ってもいませんよ」 「ど〜かしら? まあ、いいわ。モノの本によれば、童貞はペースがわからないから 、最初に一度、放出させた方が無難なのよね」 一度立ち上がった美紗子は改めて年下の従兄弟の左隣に腰を降ろす。どうなるのかと 下腹部を露出したまま息を呑み身構える正信の男根に彼女は隣から手を延ばして指を 絡めた。 「あつい… それになんだかドクドクと脈打っているのね」 興味深々と言った面持ちのまま、美紗子は手にした肉棒をゆっくりと前後に擦り始め る。 「くぅ… 」 「どう? 気持ちいい? 」 行為としては自慰となにも変わりはないが、剛直に絡んだ指が美しい従姉妹のもので あるだけで正信の興奮は限界なく膨れ上がる。最初は少し戸惑いもあったが、自分よ りも大柄で分厚い胸板を持つ若者が、成す術も無く喘ぐ姿を見て自信を深めた美紗子 は徐々に大胆にピストン運動に取りかかる。 (ああ、いい匂いだ) 年上の美しい従姉妹と密着していることから、ほのかに漂う彼女のシャンプーの香り が正信を有頂天にさせた。一方、美紗子の方は生まれて初めて握った男根が硬さを増 してゆく有り様が面白く、指を絡めた肉棒を容赦なく擦り続けた。
「ちょ、ちょっと待って、やばい、マジで… 」 すでに女性の一人暮らしの部屋の特有の甘い香りを胸に吸い込んでいた若者は、マス ターベーションの時に比べて遥かに早く崩壊の危機を迎えた。 「いいのよ、出して、射精するところを見せてちょうだい」 どんなに聡明であっても所詮は処女の美紗子にとって、男性の射精は未知の領域だか ら物珍しさも手伝って男根をしごく指にも力が隠る。 「もう、あっ… くぅぅ… 」 オナニーに時にはピストン運動を微妙に加減して我慢を重ねる事で快感を高める正信 だが、いま彼の肉棒を支配しているのは美紗子だから、否応なく童貞の若者は限界を 超えてしまう。背筋を貫く様な甘い快美に抗いきれず、遂に鈴口から白濁の子種汁が 噴き出した。
「きゃあ! まあ、すごい、こんな風に飛び出すなんて… 勢いもすごい、ねえ、こ れってやっぱり若いから? そうなの? 」 処女の好奇心の趣くままに問い掛けを重ねる美紗子だが、射精直後の気だるい余韻に 耽る正信はロクに返答出来ずにいる。ザーメン放出が勢いを失い、やがて亀頭の先端 からダラダラと残り汁が垂れ流すままに到っても、美紗子は汚れを厭うこともなく指 を絡めた男根を擦り続けた。 「美紗子さん、もう… 」 「あっ、そうか、これで最初の放出はお終いなのね」 ようやく年下の従姉妹の肉棒から手を離した美紗子は、興奮で頬を紅く染めながら男 汁で汚れた自分の右手の指を見つめた。
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