その5

 

 

 

 

「そう… いいわよ、それならばショウちゃんのお手並み拝見しましょう。でも、い

 きなり陰茎の挿入っていうのは無しにしてね。そんなことされたら壊れちゃうもの」

「ああ、わかっているよ。そんな無茶なことはしないさ。それじゃ、ベッドに横にな

 ってよ美紗子さん」

口では強がってみせても、そこは処女の悲しさから、年下の従兄弟の言葉に従いつつ

も美紗子はベットに横たわりながら、その太股はピッタリと閉ざしていた。

「あのね、足を開いてくれないと何も出来ないんだかれど… 」

「えっ、ああ、そうね、そうよね、分かっているわ」

ここまで保って来た主導権をしぶしぶと正信の譲るのを半ば恐れ、そして半ば期待し

ながら、彼女はゆっくりと股を緩める。

「そうそう、そう来なくちゃね」

美しい年上の従姉妹の気が変わらぬうちにとばかりに、正信はすかさず彼女の太股を

両手でつかまえると、大胆に両側に押し開く。羞恥で頬を紅く染めて俯く美紗子のこ

となどかまう事なく、彼は素早く美女の股間に顔を寄せてゆく。

 

「あん、ショウちゃんてば、強引ね」

恥ずかしさを隠すために憎まれ口を叩いてみても、その口調には日頃の上から目線は

感じられず、やや心細い声色を耳にした正信は気をよくして目の前にこんもりと繁る

恥毛に鼻の頭を埋もれさせた。これまでにアダルトビデオの裏もので何度か女性器は

見たことはあったが、目の前の美紗子のそれは、AV女優の使い込まれたヴァギナと

は異なり、やや外側の花弁は大きく弾けているが、中の粘膜は綺麗なピンクであり童

貞若者の心を大きく揺さぶった。

(これが美紗子さんのマ◯コか… 思っていたよりも、ずっと綺麗だ)

一騎当千のつわものが揃うAV女優の使い込まれた瑪瑙色の肉裂にも、そそられるモ

ノもあるが、処女を公言する美しい年上の従姉妹の瑞々しい桃色の女性器もまた、正

信を魅了して止まない。彼は美紗子の股間に顔を埋めたまま、肺いっぱいに息を吸い

込む。しかし正信が期待した牝の淫臭はいっこうに香らず、鼻梁をくすぐるのはボデ

ィ・ソープの残り香ばかりだ。処女のたしなみとして、できる限り清潔な膣で初体験

をむかえたかった美紗子は、若者から試験の合格の連絡を受けた後に、彼がアパート

に辿り着くまえに慌ててシャワーを浴びていた。約束通りに正信に処女を捧げる覚悟

を決めていたので、美紗子は浴室では特に入念に膣の洗浄を行ない、その結果、正信

は軽い落胆で心を痛めている。

 

「あん、そんなに見ないでよ、ちょっと、恥ずかしいじゃない」

ベッドに横に成り、若者の注文通りに股を開いてみたものの、やはりセックスの経験

が無い美女は困惑の度合いを深めている。彼女の淫臭を嗅ぎ取る野望は潰えたが、童

貞卒業がいよいよ現実のものとなった正信は、アダルトDVD観賞で熱心に学んだ技

術を実践に移して行く。

ピンク色の肉襞を指を使ってくつろげると、その先には薄い粘膜に包まれた敏感な肉

芽が佇んでいる。ふと悪戯心が沸いた正信は、いきなり美しい従姉妹の肉の真珠を舌

を使って舐め回す。

「きゃぁぁぁ… あっ、そこ、ちょっと、まって、あっ、あふぅぅぅぅぅ… 」

とんでもない刺激に驚き、美紗子は慌てて両手を持ち上げて、股間に吸い付く年下の

従兄弟の頭を突き放そうと試みるが、いくら年下と言っても大学入試を迎える年齢の

正信の腕力は想像以上に力強く、しかも自分は敏感なクリトリスを舐られることで、

まるっきり腕に力が入らない。

その結果、虚しく正信の髪の毛に指を絡める事しか出来ぬまま、美紗子は美しい顔を

艶っぽく歪ませて首を左右に振るより手立てが無かった。

 

(おっ! 感じているんだな。なにかヌルヌルした汁が溢れて来たぞ)

美紗子の否定の言葉を無視して、わざとクリトリスだけを舐り責めた正信は、見る間

に潤いを増す女陰を眺めて自信を深めて行く。勉強を教わっていた時には畏れ多い存

在であった年上の美しい従姉妹が、こうして自分の愛撫に身を委ねて股間を濡らして

いると思うと、正信の感慨も一入だ。しかも最初は彼の成すがままに身を委ねるばか

りだった美紗子は我慢しきれなかったのだろう、やがて腰を軽く持ち上げて、まるで

正信の愛撫をねだるように尻を蠢かせはじめた。

(よし、美紗子さんも感じているなら、ここは責めの一手だ! )

散々にクリトリスを舌先で弄び美紗子の抵抗を排除した若者は、今度は一転して舌先

を丸め窄めると、濡れた肉の襞を押し退けて膣に中へと差しのべた。その瞬間、ビク

っと裸身を震わせた美紗子だが、彼の髪の毛を捉まえた手は、けして押し戻す気配を

見せない。

警戒していると言うよりも縋り付いている様な美紗子の手の感触を確かめた正信は、

舌の先を巧みに上下左右に動かして、粘り気の有る淫汁で濡れた膣壁を丹念に舐め啜

る。

「ちょ、ちょいまち、ねえ、まって、おねがい、なんか、変なの、どうにか成ってし

 まいそうよ。あっ、そんなところまで… きゃぁぁぁ… 」

 

彼女とて別に聖人君子と言うわけでは無い、それどころか処女特有の好奇心の強さか

ら、友人達のエロ話を真にうけた夜には、アパートで一人暮らしなのを良いことに、

今と同じように全裸に成り、セックスの妄想に溺れて何度も自分を慰めたものだ。

仄かな快感に身を浸して自慰に耽り、肉の交わりを甘美に妄想して来た美紗子だが、

実際、男と肌を合わせて愛撫に身を任せた時の快感が、こんなにも鮮烈で圧倒的だと

は思ってもいなかった。自分で制御できぬ快楽に恐れを抱き、年下の従兄弟を突き放

して窮地を脱出したいと願ってみても、躯は余りにも鮮烈な快美に痺れてしまい、相

手を突き飛ばすどころか息を吸うのも難しいありさまだ。

彼の自宅で深夜まで勉強を教える時の正信は、彼女にとって年下の少し生意気な可愛

い従兄弟に過ぎなかった。だから彼への褒美に託つけて処女の卒業を安易に目論んだ

美紗子だが、侮っていた年下の坊やから手痛いしっぺ返しを喰らい気持ちは大きく揺

らいでいた。

 

(まずい、こまったわ、なによ、これ、気持ち良いなんてモノじゃ無いもの)

想像を大きく上回る峻烈な快美に、あっと言う間に呑み込まれた美女は、もう正信の

舌さきでの愛撫に甘い悲鳴を漏らす淫猥な肉の楽器と化していた。もしも正信に経験

があったならば、更に口を使った責めを重ねて完全に年上の美しい従姉妹を制圧した

ことだろう。しかし、悲しいかな、美紗子の艶っぽい悲鳴を聞き続けた彼もまた、限

界が近い事を痛感している。

何度か裸身を震わせて身悶えた美女の股間から顔を離した正信は、溢れた愛液で汚れ

た唇を手の甲で拭うと、だらしなく開かれたままの美紗子の股の間に身を割り込ませ

る。多少強引すぎたかと、ふと不安が頭をよぎった事から、正信はそこで動きを止め

て美しい年上の従姉妹の顔を見つめる。

 

 

 

 


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