その16

 

 

 

「へへへ、奥さん、前から俺はあんたの躯を狙っていたんだ。こうして無防備に寝室に入

 れたのは運のツキさ。この時間に、あんたの旦那が会社で仕事している事は同僚の俺が

 一番よく知っているからな。もう、あんたを守る者はだれもいないぜ」

「なんて人なの、卑怯な… 」

瞳に怒りの炎を揺らめかせる若妻の芝居とは思えぬ剣幕に、一瞬怯んだ若者だが、彼女に

追い詰められた牝の妖しい魅力を感じて、怯えよりも欲情が上回る。美人妻の鋭い視線を

無視して、正信は注意深く彼女をベッドの上に放り出した。

「きゃあ! 」

分厚いマットの反動で何度か躯がベッドの上で跳ねる美女の傍らに駆け寄った正信は、調

子に乗って彼女の上にのしかかると首を両手で絞めるポーズをする。

「いいか、おとなしく言うことをきかないと、首の骨をへし折るぞ」

あまり格好だけでは白けるから、十分に注意しながら彼は少しだけ指先に力を込めて美女

の首を絞めてみせた。

 

「ぐぅ、けほ、けほ… ああ、乱暴はやめて、わかりました、言うことを聞きますから、

 殺さないで」

ドキッとするような台詞をさらりと口にする若妻の瞳は早くも欲情で潤んでいる。あらか

じめ彼女が持参していた手錠を取り出した正信が、ニヤニヤしながら彼女の両手を背中で

拘束してしまった。躯の自由を奪われてから、ようやく沙苗は身を捩り僅かばかりの抵抗

の姿勢を示す。

「はははは… じたばたしても、もう手後れさ」

「やめて、さわらないで! けだもの! 」

興奮を煽る芝居を続ける沙苗は最後の悪あがきを見せるが、そこに必死さは微塵も無く、

逆の若い牡の心の中に秘めた獣性を掻き立てる仕種になっている。口では彼の行為を貶す

美人妻の太股の内側を軽く平手でぴしゃりと叩いた正信は、それで動きを止めた美人妻の

股ぐらに遠慮なく手を差しのべる。

 

「きゃぁぁぁぁ… やめて、サワヤマさん、こんなことをして、タダでは済まないわよ」

「うるさい奥さんだぜ、もう観念しやがれ」

貞操を守最後の砦と呼ぶには余りにも心もとない薄いショーツの股の部分を力任せに横

にずらした正信は、盛り上がった黒々とした恥毛を掻き分けてサーモンピンクも鮮やか

な美人妻の女陰に指を差しのべる。

「いや、さわらないで、けがらわしい、ああ、こんなことって、あなた、助けて」

「なにを言っていやがる、お前の亭主は今頃会社で真面目に仕事しているさ。だから間

 違っても帰って来てお前を助けるなんてことは無いぞ」

深夜のことだから会社もへったくれも無いものだが、芝居の面白さを増すために正信は

彼女の妄想に話をあわせる。慣れ親しんだ美紗子とも、直前に肉の交わりをもった淑子

とも異なる色合いの女陰の妙に少し感動しながら、彼は早くもぐっしょりと潤っている

沙苗の蜜壷に中指を沈ませて行く。

「いやぁぁぁぁぁ、やめて、さわらないで、私は人妻なのよ、良輝さんの妻なのよ」

(はは〜〜ん、沙苗さんの御主人の名前は良輝さんて言うのか)

芝居を始める前に聞きそびれていた美人妻の御亭主の名前を知った正信は、すぐに旦

那の名前も使い始めた。

 

「ははは、これが良輝の奥さんのマン◯か? おや、ちょっとさわっただけで、もう

 びしょ濡れじゃないか? なあ、奥さん、良輝の指じゃ無くて、俺の指でも濡れる

 って言うのは、いったいどういう分けなんだ? あんた、このいやらしいマ◯コを

 嬲ってくれるならば、だれの指でもいいんだろう? 」

「そんなこと、ありません。私は良輝さんの妻です。主人以外の人に触られても、気

 持ちわるいだけです」

懸命に貞淑な妻を演じる沙苗の芝居が面白くて、若者はさらに意地悪を重ねて行く。

「ほぅ、なかなか良い奥さんじゃないか、でも上の口と下の口じゃ、言っていること

 が違うみたいだぞ、ほら、ほらほら… 」

ぐっしょりと濡れた女陰を泡立たせるような勢いで、正信が中指を動かせば、後ろ手

錠で拘束されて自由を奪われた若妻は、着衣の乱れも気にせず痙攣しながら身を捩る。

「やめてぇぇぇぇ、そこ、そんなにしないで、ああ、いや! 」

「ほらみろ、いい気持ちなんだろう。いま、あんたのマン◯を弄っているのは誰の指

 だ? 良輝の馬鹿は、いまごろ真面目に会社で仕事中だからな。なあ、誰の指で気

持ちよくなっているんだ? 奥さん」

ぐちょぐちょに愛液まみれの女陰を執拗に中指で掻き混ぜながら、正信は美貌の人妻

を言葉でも追い詰める。

 

「かっ… 感じてなんていません、気持ちがわるいだけです、もうやめて、指を抜い

 て下さいサワヤマさん」

「そうですか、こんなにお汁を垂れ流していながら、感じてはいないと言い張るんだ

 な。あんた、不感症なのか? それとも… 」

一見、美人妻の哀願を受け入れて泥濘と化した女陰から中指を引き上げさせた正信は

、激しい指嬲りから解放されて束の間の安息を得た沙苗を、さらに絶望のどん底の突

き落とす仕打ちに及ぶ。

「マ◯コで感じないなら、こっちのほうはどうかな? 」

彼女が噴いた愛液の滑りを潤滑油かわりにして、正信は拘束した美人妻の菊の蕾みに

襲い掛かる。

「いやぁ、きたない、お尻なんて、やめて、さわらないで、この悪魔、人でなし! 」

口汚く罵りながらも、沙苗は後ろ手錠で自由を奪われた窮屈な姿勢で出来るか限り腰

をもたげて正信の愛撫をやりやすくしている。

「おや、やっぱりお尻の方が弱いのかな? 肛門が俺の中指をキュっと絞めてくるぜ、

 なあ、奥さん」

蜜壷を嬲った時に吹き出た淫ら汁に加えて、直腸を弄ぶことで溢れる腸液の滑りのせ

いで生殖器とは異なる排泄の為の穴を弄ぶ正信の中指の動きは思った以上にスムーズ

だ。

 

「ひどい、お尻の穴まで弄るなんて、あなたは最低の変態よ! 」

「その変態に尻を悪戯されているのに、こんなにマンコまで濡らす女は何様だ? お

 まえだって立派な変態女だぜ」

相変わらずの美女の悪口だが、その勢いは明らかに衰えていることから、いよいよ調

子づいた若者は、菊門から中指を引き抜くや否や、今度はあろうことか彼女の女陰を

まさぐり敏感な肉芽を探り当てると、加減は加えたもののピシッと音を立てて爪弾く

暴挙に及んだ。 

 

 

 

 


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