その24

 

 

 

 

コンコン… 

(あれ? 返事がない)

もう一度、改めてノックをしたが、やはり室内からの応答がなかったので、その場に

しばし釘付けと成った若者は、意を決すると鍵は掛かっていなかったドアを押し開い

た。

「すみません、お邪魔します」

他の会員たちと異なり、相手が景子だと知っている若者は、昼間の厳しい口調を思い

出し首を竦めながら恐る恐る部屋の中に足を踏み入れる。だが、ソファセットが鎮座

する居間にも、奥のベッドルームにも人影は見当たらない。

(あれ? どうしたのかな? 部屋は3号室で間違えてはいないけれど… )

呆然として無人の居間に立ちすくんだ若者の耳に、洗面所とリビングを仕切る扉が開

いた音が飛び込んで来た。慌てて振り向けば、胸元でバスタオルの端を縛り裸身を隠

した長身の美女が居間に戻ってくるではないか。

「なんだ、今夜の相手はお前か? 」

やはり昼間と同じく冷然とした景子が、彼を侮蔑の表情で睨んだ。

「遅かったからシャワーを済ませた、さあ、寝室に行くぞ」

汗を流し終えた長身の美人妻は正信の都合などおかまいなしに、さっさとベッドルー

ムに歩み去る。若者が慌てて追い掛けて隣の部屋に辿り着いたときには、もう景子は

思いきりよくバスタオルを外し全裸を曝していた。大股でベッドに歩み寄った美人妻

は、振り向き寝具の上に尻を落とす。筋肉質ですらりと伸びた脚を、当たり前の様に

組んだ美女は忌々し気に正信を見つめる。

 

「なんだ? そんなところに突っ立って、犯る気はないのか? 」

慌てて首を何度も横に振る若者を、景子は皮肉な笑みを浮かべて見つめる。

「まったく、男って奴は、どいつもこいつも、女と見れば突っ込むことしか考えない

 阿呆ばかりだ」

景子は傲慢に組んでいた脚を解き、そのままベッドの奥に尻をずり下げる。

「ほら、さっさと済ませてくれ」

あろうことか、かつては天才と讃えられたテニスプレーヤーの美女は、若者の目の前

で大胆に尻を落とした体勢でのM字開脚を披露した。黒々と繁った恥毛の奥には大輪

の花を思わせる肉穴が存在感を示す中でも、景子の冷然とした態度はかわらない。

「男なんてものは、あいてが誰でも穴さえ付いていれば何でも良い獣さ。お前も愚図

 愚図と面倒な回り道はやめて、さっさと突っ込んで勝手に出して終わってくれ。お

 前の気が済んだら、私は寝かせてもらう。その後で別の女の所に行くもよし、草臥

 れたら隣のベッドで朝まで寝るもよし、好きにしろ、邪魔はしない」

景子ほどの美女が、こんなにまで自暴自棄に振舞う理由は分からぬが、伶俐な美貌に

うかぶ凄絶な笑みは、女性経験の少ない若者を逆上させるには十分だ。正信は無言も

まま着衣を手早く脱いで行く。彼がトランクスを脱ぎ捨てて、長身の美人妻と同様に

全裸を曝すと、景子は目を細めて、幾分皮肉な笑みを浮かべながら若者の一物を凝視

する。

 

「なるほど、たしかにデカいな、下で売女たちが騒ぐのも無理はない。でも、大きけ

 れば女がみんな喜ぶなんて言うのは阿呆な男の妄想だ。デカくたって、持ちが悪け

 れば役には立たない、それに乱暴に突っ込まれたらデカいほうが痛くて迷惑なんだ

 からな」

既に隆々と勃起している若者の雄根を目にしても、景子の冷やかな態度は変わらない。

「人並み以上にデカい上に、タフな坊やか、はん… やっかいな話だ。お前、そんな

 にデカいのをぶら下げているんだ、さぞかし自慢だろうな? でも、勘違いするな

 よ、他の売女連中とは違って、私はデカくてもタフでも、ここに集まる糞っ垂れな

 男達にはこれっぽっちも期待なんてしていない。お前等の好きにさせてやるのは、

 ろくでなしの亭主が懇願するからで、お前達の様な節操の無い連中に股を開くぐら

 いならば、自分の指で慰めた方が何倍も気持ちがいいんだ」

はなから喧嘩腰の美人妻の罵倒は鋭いが、なぜか正信は彼女の悪態を聞いているうち

に沸々と欲情が高まるのを覚えている。

「言っておくが、フェラチオは御免だ、お前の腐れチンポなんて、絶対に口にはしな

 い。でも、はやく終わって眠りたいから、お前が私のマンコを舐めてもかまわん、

 舐めて唾で滑りを付けてもいいし、それが嫌ならば… 」

彼女は上体を捩り手を伸ばしてベッドサイドのテーブルに手を伸ばす。

「ほら、お前が女のマ◯コをなめるのが嫌がる御上品なお坊っちゃまなら、このロー

 ションを使えば良い。だけど、ローションを塗ったからって、いきなり乱暴には入

 れるなよ。それから犯っている最中に、気持ちはどうだ? とか、感じているか? 

 なんて愚問のやめろ。好き勝手に突っ込まれた外道野郎のチ◯ポなんて、気持ちが

 良いワケは無いし、そんなもので感じることも無い。あと、まあ、これまでも、そ

 んなに長く持った奴はいないが、あまり何時までも擦っていると、途中で飽きて股

 を開いたまま寝るからな。わかったらさっさと始めて終わらせろ」

無造作に放り投げられたローションのチューブを反応よく空中で掴み取った正信は、

大股開きの彼女の目の前に潤滑剤を投げ返す。

 

「いりませんよ、そんなもの。それじゃ、始めますね」

心中の異様な興奮を悟られぬように、わざと素っ気無い態度を保ち正信がベッドに歩

み寄る。年上の愛人である従姉妹の美紗子とも、昨夜情を交わした淑子や沙苗とも異

なる、筋肉質な太股を両手で押し開き、正信は長身の美女の股間に顔を差しのべた。

他の人妻たちに比べると、やや色素が薄く儚気だが、左右に爆ぜた肉弁は非対称で大

きい。股を広げていることで肉の綻びも大きいが、はみ出した肉襞がやや目立つ他に

は奇異な点も見当たらない。

(別にミサ姉や淑子さん、それから、えっと… そうそう、沙苗さんと、あんまり変

 わりは無いもんだな)

少し前まで天才の名を欲しいがままにしていた景子だが、蜜壷を表面から見る限りは

他の女と変わらない。あまりのんびりと眺めていると、頭の上から容赦のない罵倒が

浴びせられることになるので、正信はオズオズと手を伸ばして、そっと目の前の秘裂

を撫でる。最初に触れた時にこそ、ビクっと小麦色の裸身を震わせた景子だが、先に

指を自分で舐めて唾液をまぶした正信が、そっと女陰に人差し指を沈ませても、彼女

はまったく無反応だった。

(あれ? ひょっとすると、不感症ってヤツかな? )

これまでは性に対して開放的であり、しかも犯る気満々の人妻達が相手で、はなから

びしょ濡れの女陰ばかりを愛撫してきた若者は、まるっきり勝手の異なる景子を前に

、徐々に自信が失われて行く。

 

 

 


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