その25

 

 

 

(まいったなぁ、やっぱり強がらないで、ローションを使った方が… あれ? でも

 … やった! ようやく濡れて来たぞ)

膣内に沈める指を2本に増やし、更に顔を前に傾けて舌まで使って探り当てたクリト

リスを舐ると、ようやく景子の肉裂からじわじわと淫らな汁が滲みはじめた。

(でも、やっぱり、あんまり気持ち良くないのかな? ただ黙って寝ているだけだも

 ん、景子さんは… )

潤いを増した蜜壷の中は少しずつ熱を帯びて来ているし、執拗にクリトリスを舐めれ

ば愛液は豊富に涌き出て来るものの、相変わらず無反応を保つ景子の態度は、正信を

不安に陥らせた。しかし、彼女の股ぐらに顔を押し付けているから、若者には景子の

情を窺い知ることは出来ない。もしも彼の指嬲りや舌使いに追い上げられて、時折、

固く目を瞑り、眉を艶っぽく顰める景子の反応を見る事が出来ていたなら、正信はこ

んなにも不安に駆られることは無かっただろう。けして景子は不感症などでは無く、

若い男に身を任せて指で愛撫された躯は火照り、奥歯を噛み締めて気を張っていない

と、つい情けない声が漏れそうになっている。

しかし、色々な事情から男に対して不信感を募らせて来た美貌の若妻のプライドは、

夫婦交換と言う不埒な楽しみの会で、一夜限り自分を慰みものにする連中あいてに嬌

声を漏らすことを許さない。彼女の抱える不満や事情など知る由も無い若者は、これ

まで肌を合わせて来た人妻達とは明らかに異なる反応を見せる景子を相手に、困惑の

度合いを深めるばかりだ。いつもなら獣欲の趣くままに挿入を焦る若者も、勝手が異

なる景子を相手にして慎重な態度を崩さない。

反応の乏しい美人妻の態度に不安を募らせた若者は、一旦はクリトリス舐りをあきら

めて、今度は淫汁の溢れて来た蜜壷に舌を伸ばしてみた。敏感な肉芽には自分の鼻の

頭を擦り付けながら、舌は愛液が滲み滴る肉壷に差し込み、丹念に襞になった肉の花

弁を舐め回すと、気のせいか? 美人妻の股間の性臭が濃くなった様に感じる。

 

「ふん、タフが売り物のわりに、焦らないのは感心だ」

若者が彼女の股間から顔を上げないのを良い事に、何度か軽くアクメに達していなが

らも、顔を辛そうに美貌を歪めて乗り切った景子は、無理に平静を装い強がりの言葉

を投げかけた。しかし、本当は何か他のことを考えていないと、この若造の丹念な愛

撫に絆されて、あられもない声を張り上げてしまいそうなのだ。

ここにいたるまで散々に見下し、しかも昼間は彼女が得意とするテニスで子供扱いし

た正信に、そんな狂態を曝すのは長身の美人妻のプライドが許さない。実は彼女は、

この愛撫さえやり過ごせば、後はこっちのモノだと信じている。夫婦交換と言う世間

に余り広言は出来ない淫媚な集まりに参加するくらいだから、過去に彼女の相手と成

った男性陣は、みな、それなりにセックスが巧みだった。

女の弱点を心得た愛撫を重ねられると、何度か心が折れそうにもなるが、いざ、挿入

となれば、長年テニスで鍛えられた筋肉から生まれる強烈な女陰の締め付けが、こと

ごとく男性会員たちを撃破して、景子はギリギリまでは追い込まれることもなく、み

じめに噴いた男たちを冷然と見下して来て来た。そんな彼女の高慢さに腹を立てて、

何度も挑んで来る者も中にはいるが、唯一の弱点と言えば弱点の愛撫で景子を狂わせ

るのでは無く挿入で挑んで来る阿呆など、彼女はこれまでことごとく蹴散らしていた

。Mっ気の強い男性会員などは、彼女が散々に悪態をつき愚弄した挙げ句に、ストッ

キングを履いたまま、足の指さきで、ほんの少し下着越しに勃起を撫でただけで、み

っともなくブリーフの中に性を噴いてしまうものだから、元々男性不信の景子は、こ

のサークルに参加して以来、更に男に対して侮蔑の念を深めている。

 

(ふん、テニスと同じね、ちょっとは楽しませてくれているけれど、所詮、お前も、

 私の中に押し入って来たが最後、あっと言うまに漏らして、それでオシマイよ)

素直に快楽に溺れる気持ちが乏しいことから、どんなに巧みな愛撫であっても、彼女

が男の指先に翻弄されて愉悦の深淵に落ち込む事はない。どれほど正信が頑張ったと

ころで、多少はままに成らないオナニーと大差ないと軽んじる景子は、脳乱に到らぬ

程度の快楽に身を任せ淡い夢を見続ける。

「いつまで弄っているつもりなの? そろそろ眠くなって来たわ」

すでに欲情の炎は彼女の躯をじりじりと焦がし始めているから、このまま指や舌先で

愛撫され続ければ我慢の限界を超えてしまうことを恐れた景子は、若者を仕留める為

に挑発的な言葉をなげかけた。

「ほら、さっさと入れなさい、それとも、その御自慢のチンチンは実は飾りで役立た

 ずだとでも言うのか? 」

燃え上がった愉悦の炎に煽られた美人妻の苦し紛れの挑発なのだが、女性経験の乏し

い正信には彼女の窮地は洞察できない。単に侮られたと思った若者は、憤慨しながら

身を起こす。

(あれ? 随分と汗をかいているんだな? シャワーを浴びたばかりだと言うのに)

彼女の股ぐらから顔を上げて、ようやく長身の人妻の美貌を見直した正信は、その額

に浮かんだ玉の汗に違和感を覚える。だか、彼の方にも景子の異変を深く考える余裕

などない。無意識に己の股間に手を伸ばして、一物を握ると2〜3度しごき上げてか

ら、正信は自分に焦るなと言い聞かせながら、美しい若妻の股の間に躯を寄せて行く。

 

(くる、あの大きいのが… でも、大丈夫、すぐにこの木偶の坊もザーメンを噴いて

 終わるんだから)

まんまと計略にはまった若者が、いよいよ挿入に取りかかったことで景子は内心で安

堵の溜息を吐いていた。しかし、それは大きな過ちである事を、この長身で身の引き

締まった若妻は、まだ知る由も無かった。最初にそっと秘裂の表面に密着させた亀頭

を、正信はずぶずぶと容赦なく沈めて行く。

(なっ、なにコレ、あぁぁ… 大きい… 本当に入るの? はっ! ダメよ景子、気

 をしっかり持たなきゃいけないわ。こんな奴に啼かされるなんて、真っ平御免なん

 だから)

蜜壷の入り口が、これまでにない程、大きく割り開かれるのを感じて、景子は固く目

を瞑り下唇を噛む。だが、次の瞬間、元天才テニスプレーヤーの努力は徒労に終わる

。若者の指嬲りで十分に潤っていた肉壷は、軋みうねりながらも何とか長大な雄根を

呑み込んで行くのだ。これまでは他の人妻たちと勝手が違って戸惑っていたが、濡れ

た蜜壷の感触は差異はないから、正信はそのままひと思いに奥まで突き進む。

 

「ひっ… ひぁぁぁぁぁぁ… 」

黙って挿入に耐えて、一刻も早く若者を噴かせて軽蔑の台詞をぶっつけてやろうと

言う景子の目論みは、鋼を思わせる硬い剛直の一撃で脆くも崩れ去った。躯の芯を

揺さぶり脳天まで突き抜ける様な峻烈な快美は、束の間、景子から視覚を奪い、白

く靄の掛かったような情景を彼女に見せつけた。一方、ここに到ってようやく彼女

から艶っぽい声を絞り出させた正信は、ひとつ大きく安堵の溜息を漏らす。

(ああ、よかった。別に不感症ってわけでもないみたいだ。多分、他の女の人よし

 も、少しばかり感度が鈍いんだろうな)

景子の懸命必死の忍耐を頓珍漢に解釈した若者は、安心して律動に取りかかる。

 

 

 

 


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