その33

 

 

 

「ひあぁぁぁ… そんな、ああ、すごい。頭がヘンになりそう」

「いいよ、乱れなさい、奥さん。ここは日常のことを全部忘れて俗世間の垢を落とす

 場所なんだから、ミサコさんも、自分の好きに振舞っていいんだ」

「はっ… はずかしい、あっ、でも、いい… 」

牝の媚びを含んだ鼻声で艶っぽく唸る美紗子は、部屋に他の3人と正信が居る事もか

まわず、ついには大きく尻をうねらせはじめる。

「そうだ、それでいいんだよミサコさん、さあ、もっと乱れたまえ」

愉悦の波に巻き込まれ己を見失った美女の細い腰を捉まえた緒方は、彼女の動きに呼

吸を合わせて下から突き上げる。老獪さを感じさせる緒方の巧みな責めの前で、美し

い従姉妹は牝の乱れを傍観者たちに見せつけた。他の3人とは異なり、ほぼ真後ろか

ら年上の従姉妹と初老の男との情交を眺めるチャンスを得た正信が、白桃を思わせる

美紗子の尻が上下する度に、緒方の怒張が蜜壷に消える有り様を見せつけられて、思

わず何度も生唾を呑み込んだ。

(すごいな、女のアソコは、あんな風にチ◯ポをくわえ込むのか)

一対一の肉の交わりの時では絶対に見ることの出来ぬアングルから、セックスの状況

を眺めるのは新鮮で、緒方の上でよがり裸身をうねらせ尻を振る美紗子に対して、正

信はあらためて欲情する。

正信ほどでは無いにしろ、緒方の一物も中々な代物であり、下からぐさりと女陰を貫

く肉棒は、セックスに慣れた美紗子を悩ませ随喜の涙を搾り取る。前に3人の男達か

ら責め嬲られていた美貌の従姉妹は、たちまちのうちに脳乱に追いやられて虚ろな瞳

を宙に彷徨わせた。

昨日までは彼女の夫と正信だけのモノと信じていた美紗子の乳房は、下になった緒方

の手が伸ばされて、形が歪むほど激しく揉みしだかれている。力を込めて胸の豊かな

膨らみを握り潰されると、最初は束の間、苦悶の表情を見せる美紗だが、すぐにその

整った顔から険しさは消えて、うっとりとした顔で刺激を楽しむ風情が滲み出る。

 

「ああ、恥ずかしい、わらわないで、でも、もう、我慢できない」

荒い息の合間に、美紗子は己のふしだらな行為の言い訳を口にするが、次第に我を忘

れて行く美女はやがて、上下左右、縦横無尽に尻を振り始めた。

(凄いな、ミサ姉)

自分との情交の時にも奔放さを隠さぬ年上の美しい従姉妹だが、見知らぬ3人のギャ

ラリーに加えて正信までもが在室する中で、こんなにも乱れる彼女の女の業の深さに

、改めて正信が生唾を呑み込んだ。

「ところで正信くん、奥さんはアヌスも大丈夫なんだよね? 」

手慣れた様子で美紗子の淫らな舞いを受け止めながら、下になった緒方がいきなり若

者に話し掛けて来た。

「えっ? そうなのですか? 御主人? 」

「いや〜、そうと分かっていれば、是非、試したかったなぁ… 」

「まあ、まあ、この先にもチャンスはありますよ、ご両人」

傍観者である吉岡と関口が敏感に緒方の言葉に反応して悔しがる中、海野が二人を宥

める姿がおかしくて、思わず正信は笑みを浮かべた。

「はい、緒方さん、ミサコはアナルセックスもOKですよ」

主催者の言葉に頷きながら返答した若者だが、まだこの時には緒方の問いかけの裏の

意味を理解してはいなかった。だから、次の緒方の言葉に正信は絶句する。

 

「それでは、今宵のパーティのフィナーレを飾る行為として、美紗子さんの二本刺し

 と洒落込みましょう。ささ、正信くん、ガウンを脱いでこっちに上がって来たまえ」

美しい従姉妹を前後から責めようと言う緒方の呼び掛けの意味を察して、正信は己の

中の興奮が爆発するのを感じた。無意識のうちに頷いた若者は、なんの躊躇も無く純

白のガウンを脱ぎ捨てる。

「おお… 」

「いやはや、これは… 」

「噂に違わぬ逸品ですな」

美しい従姉妹の狂態に欲情を募らせていた若者の股間は隆々と勃起している、その怒

張の勢いとスケールを目の当たりにした他の3人の傍観者は、各々が劣等感を隠すた

めにわざとおどけた声で感想を述べた。しかし、未知の行為への興奮で冷静さを少し

失っている若者は、もう傍らの3人の事など構ってはいられない。彼は緒方に目配せ

すると、初老の男の言葉に従い大きなベッドの上に上がり込む。

 

「さあ、ミサコさん、愛おしい旦那様も参加してきたよ。ほら、おしゃぶりして差し

 上げなさい」

二人の隣に図々しくも近寄った正信が腰を前に進めると、初老の男に促された美紗子

は、うっとりと目を細めて若者の剛直に指を絡ませる。

「ああ、ショウちゃんまで、私を犯すの? 他の男の人たちみたいに、私を慰みもの

 にするのね。素敵… 」

ほつれた乱れ髪を右手で優美にかき上げると、美紗子は年下の従兄弟の怒張に唇を寄

せて行く。まだるっこしいキスなどはふっ飛ばして、いきなり咽の奥深くまで雄物を

呑み込んだ美女は、瞳を劣情で爛々と輝かせながら唇を窄めて美貌を前後させる。す

でに何度となく口にして来た正信の剛直だけに、その弱点をしり尽くす美女は咽喉を

圧迫されながらも舌を使って急所を舐る。まず手始めに上の口と下の口を埋められた

美紗子は、うまくバランスをとって、汗に塗れた肢体を揺り動かす。

 

(うわ、ミサ姉、もうノリノリだな)

最初は、自分の行状を棚上げにして、愛おしい従姉妹が他のモノの手で組み伏される

ことに少なからず嫉妬の念を抱いた正信だが、こうして彼女が牝の乱れをあからさま

にして2本の男根に奉仕する痴態を見せつけられると、身勝手なもので嫉妬の念は霧

散していた。

このまま快楽に身をまかせて射精に到れば、どれほど気持ち良いかとは思うが、この

場に参加を許してくれた緒方の存念を蔑ろにするわけにも行かないので、このまま快

楽を貪りたいと言う未練を振りきり正信は潔く身を引いた。

「さて、準備はととったかね? 」

緒方のよびかけに正信は微笑み頷く。

「それじゃ、ミサコさん、これからこのまま君のアヌスに旦那さんのチ◯ポを入れる

から、力を抜いて待っていなさい」

相変わらず下から緒方に蜜壷を貫かれている美紗子は、目の前の初老の男の言葉に驚

き目を見開く。

 

 

 

 

 


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