その40

 

 

 

 

(くぅぅぅ、よい締まりだ、でも、まだだめさ、ここで無駄弾を撃つわけには行か

 ない。我慢だ! 我慢しろ! 正信)

一晩で3人がノルマ、しかも魅惑的な3人と同時に同衾を求められた正信は、ただ

漫然と肌を合わせて乗り切れるとは思ってはいない。昼食のサンドウィッチを腹に

おさめたあと、自室に戻り策を練った若者が辿り着いた結論は、一点突破、各個撃

破なのだ。3人掛りで代わる代わるに責められたら、如何に若いと言っても容易く

正信はガス欠に陥ることだろう。

もしも3人の若妻にペースを握られたら、散々に弄ばれた挙げ句に醜態を曝す可能

性が高いと読んだ若者は、最初から主導権を握り離さず、しかも、目標を定めて堕

とすことこそ最善の策だと確信していた。最初の標的となった真弓子は、まさに飛

んで火に入る夏の虫となり、一気に脳乱へと追いやられている。

「だめぇぇ、また、イク、いっちゃう、あひゃぁぁぁぁぁぁ… 」

美しく好色な人妻達に左右から支えられた真弓子は、またもや官能の頂点に昇りつ

めた。しかし、彼女が絶頂に達したときの甘美で峻烈な締め付けをものともせず、

正信は強引にすら思える突き上げをやめない。

「ひぃぃ… ひぃ、たすけて、もう、本当にだめ、、きゃぁぁぁぁぁ… 」

自分が何処にいるのか? 相手が誰なのか? なぜこんなに酷い目に合っているの

か? もう何も分からなくなった真弓子は、半狂乱に陥り艶っぽい悲鳴を浴室に響

かせる。さすがに仲間の若妻の狂乱ぶりが恐ろしくなったのか? 沙苗や清見が不

安気な眼差しで見つめる中、ようやく正信はとどめの一撃を真弓子の膣の奥深くに

突き入れた。

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」

断末魔の悲鳴を吐き裸身を何度も痙攣させる真弓子の肉壷に、ようやく正信を精を

注ぎ込んだ。凄まじい刺激のせいで呼吸困難に陥った若妻が、唇をぱくぱくさせて

酸素を貪るのを他所に、正信は雄大な一物を柄まで美人妻の蜜壷におさめると、亀

頭をグリグリと子宮口に擦り付けて射精の余韻を味わった。

 

 

これまでに経験の無い絶頂に到り意識を刈取られた真弓子をお姫様だっこして浴室

から出た若者は、ぐったりとした美人妻をリビングの長椅子まで運び、注意深く腰

を折り彼女を横たわらせる。余りにも激しい責めを喰らい、桃源郷に魂を堕した真

弓子は恍惚とした表情のまま長椅子に寝そべり身動きひとつ出来ぬ様だ。

(よし、まずはひとり撃沈、のこるはふたりだ)

思いのほかに奇襲攻撃が効果を上げたことで、正信は内心で安堵の溜息を吐いた。

「あらあら、真弓子さん、もう完全にグロッキーね」

風呂上がりで、いきなり脱衣所を素通りしてリビングに戻ってしまったことから、

たくましい裸身からポタポタと水滴が滴るのを気にして、清恵がバスタオルを彼の

元に持って来てくれた。一方、脱衣所である程度は躯を拭き終えた沙苗は、悶絶し

たままの真弓子の方に歩み寄り、タオルを使って濡れた肌を拭ってやる。

 

(よし、ここまでは作戦通りだ)

早々に真弓子を悶絶させた若者は密かにほくそ笑む。ここ数日の経験から、一度意

識を失った人妻が、英気を取り戻すまでには時間が掛かることを学んだ正信は、こ

れでなんとか、この狂乱の一夜を乗り切れるのでは無いかと想像した。

(さて、次の段階へ移るか)

おそらくは一時的のことだと思うが、当面の相手が3人から2人に減ったことに気

を良くした正信は少し様子を見る余裕を取り戻すと、美人妻たちをのこして、さっ

さとキングサイズのダブルベッドに仰向けに寝転んだ。滴り落ちる水滴を綺麗に拭

い去った美しい人妻たちは、お互いを軽く牽制し合いながら全裸のまま、若者に続

いてベッドに昇って来た。まるで事前の打ち合わせが成されたかの様に、沙苗は右

から、そして清恵は左から正信の股間に顔を寄せた二人は、隆々と天を向く雄根に

仲良く両側から舌を這わせてくる。

 

(考えてみれば、凄い体験だよな、こんな綺麗な奥さん2人に同時にチ◯ポをしゃ

 ぶってもらっているなんて)

沙苗と清恵の口での奉仕を眺めつつ、若者は思わず感慨に耽った。

風呂での真弓子への苛烈極まりない責めを目の当たりにして、やや怖じけずいた二

人は、もうお互いに争うことは止めて、正信に神経を集中させていた。美しい人妻

たちから、こんな奉仕を受けては、正信もたまらない。せっかく事前に練り上げた

戦略に基づき真弓子を速攻で陥落させた優位さがグラつく事を懸念した若者は、作

戦の第2段階へと取りかかる。

「沙苗さん、今夜も、この前に使った小道具を持って来てくれていますよね」

若者の問いかけにコクリと頷くと、なんの疑いも無く彼女は身を引きベッドを後に

する。すこし離れたテーブルに置き去りにしてあった大きめのポーチを取って戻っ

て来た沙苗は妖艶な笑みを浮かべて若者に手渡す。それが何なのか分からぬ清恵が

怪訝な顔を見せるが、わざと無視した正信はポーチのチャックを開き、中身をベッ

ドの上にバラ捲いた。

 

「まあ… 」

目の前に転がり出た下品な大人の玩具の数々を見て、思わず清恵は苦笑した。そん

な若妻の反応を楽しみながら、正信は一昨日に引き続き小道具のひとつの手錠に取

り上げた。

「さあ、沙苗さん、また両手を後ろに回して下さい」

一昨日の晩の茶番劇から、沙苗にマゾの血脈を感じた若者は表向きはにこやかに、

それでいて、とんでもない事を口にする。だが、彼の読み通り沙苗は逆らうどころ

か嬉々として命令に従い自ら後ろ手錠での拘束を望んだ。

「それじゃ沙苗、ぼさっとしていないで、そこに横に成れ」

口調をガラリと変えて横柄な態度を取った正信を、少し怯えたような目で見る清恵

とは裏腹に、自分が持ち込んだ小道具の手錠で自由を制限された沙苗は、興奮で瞳

を潤ませながら若者の命令に従い彼の傍らで仰向けに横に成る。すると、シーツの

上にバラ捲かれていた大人の玩具の中から、毒々しいピンク色の男性器を象ったバ

イブを拾いあげた正信は、いきなり容赦泣くマゾ人妻の股間に突っ込んだ。

「ひあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ… 」

前の情交で、すっかりと自分の被虐癖を見切った若者から受ける狼藉は、沙苗を呆

気無く夢の世界に吹き飛ばす。そのあられもない悲鳴の中に、明らかな牝の媚びを

読み取った清恵も、この野蛮で乱暴な行為を沙苗が心から望み楽しんでいることを

悟り、ようやく笑顔を取り戻す。

「まあ、沙苗さんてば、虐められて喜ぶ体質なのね」

「はい、そうですよ清恵さん。沙苗さんはマゾっ気が強い奥さんなんです」

沙苗に相対する時とは異なり、自分と話す際には礼節を弁えてくれる若者の態度は

、清恵を一層安堵させた。そんな若妻の目の前で、正信は拘束した沙苗の肉壷に対

して少し乱暴にバイブを抜き差しさせる。

 

 

 

 

 


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