その46

 

 

 

 

『え〜い外野は煩い! これからが勝負だ! 』

撮影者の方をじろりと睨んだ滝川は、勇んで美紗子の股間に身を滑り込ませると、

隆々とそそり勃つ一物の先端を、あざやかに花開く肉壷にあてがった。

『あっ、あふぅぅぅぅ… 』

淫らに開花した花唇の肉襞を巻き込むようにして十分な潤いを示す蜜壷に、滝川の

剛直が侵入を果たした。多くのギャラリーが見つめていると言うのに、美紗子は臆

することもなく股を開き、マンションの隣室で暮らす男の肉棒を受け入れた。そん

な美紗子の昂りが伝播したのか、挿入したとたに滝川は狂ったように腰を振り始め

る。

『きゃぁぁぁぁ、ああ、強い、強すぎますぅぅ、そんなにされたら… あひぃぃぃ… 』

昨晩、不覚にも酔っぱらって寝込み、他のメンバーから遅れを取った悔恨から、滝

川は今夜のパーティを楽しみに待っていた。いよいよ、隣家の若妻と交わる瞬間を

迎えた彼は、簡単に自制の箍を吹き飛ばす。正信ほどでは無いにしろ、十分に牡を

感じさせてくれる滝川の一物の荒々しい突き上げを喰らい、美紗子は呆気無く脳乱

に陥る。

あっけらかんとした年下の愛人とは異なり、情念すら感じられる滝川の律動は容易

く男慣れした若妻を追い上げ、その絶え間ない突き上げは痺れる様な快美を生み出

した。

『くぅぅ、ミサコさん、いいですよ、これがあなたなんですね? 』

万感の思いを込めたような滝川の台詞に、ギャラリーの男衆の中から失笑が漏れた

。そんな外野の雑音をものともせず、彼は一心不乱に腰を振り美紗子を貪り喰らう

。情念にあふれた責めを受ける若妻は、流れ込む快美に翻弄されて早くも息絶え絶

えに見えた。

「この時の滝川さんの旦那さん、すごかったよ。いつもは大人しい顔をしたお隣さ

 んで、そんなに印象に残る人じゃなかったけれど、これで見直したわ」

何時の間にか正信の隣に席を移した美紗子は、缶ビールを片手に微笑みながら、年

下の愛人の耳もとで囁く。だが、正信と言えば彼女が一方的に責められる画面の光

景から目が離せない。

『だめぇ、ああ、きつい、そんなに乱暴にしないでぇぇぇぇ… 』

艶っぽい美紗子の悲鳴に励まされたのであろうか? 滝川の方も有らん限りの力を

振り絞って必死に腰を振りたてる。長い髪が乱れるのも構わず顔を左右させる美紗

子の腰も滝川の律動にあわせて波打っているから、正信は視線はテレビ画面に釘付

けだ。二人の動きが同調して、しばらくの間、美紗子の喘ぎ声と、濡れた雑巾を叩

くようなペチャペチャと言う淫らな擬音が部屋に響く。事がここに到ると、もう傍

観者たちも滝川達を揶揄するのを忘れて、二人の激しく淫猥な行為を見守っていた。

 

『はっ、いかん、もう… くぅぅぅ… 』

不意に緒方が突き上げを止めて、そのまま2〜3度、ぶるっと尻を震わせた。

『あああ、なんてことだ… 』

美しい隣家の若妻を置き去りにして、自分だけがだらしなく精を噴いた男は悔恨に

満ちたうなり声を漏らした。

『ほら、終わったならば、交代だよ、滝川さん』

『しまった、男、滝川、一生の不覚! 』

名残り惜し気に身を引く滝川に変わって、今度は関口がガウンを脱ぎながら画面の

中に入ってきた。

『それじゃ、奥さん、二番手とのお相手をよろしくお願いします』

焦るあまりに行為を急ぎ自爆した滝川とは異なり、すでに昨晩、一度肌を合わせ

ていたことから関口には性急さは感じられない。先んじて精を漏らした滝川の残

滓が滴り溢れる肉壷の汚れをものともせず、彼は燃え上がった劣情を持て余す美

紗子の腰を捕まえると、一気に女陰を剛直で貫く。

『滝川さんとのことが、ちょうどよい前技かわりになっていますね。くぅ… こ

 の締め付け、たまりなせんよ』

一番槍を勝手でた滝川が顔を顰めて悔しがる中で、関口はゆうゆうと美女の蜜壷

の味を楽しんで行く。

『はぁぁぁぁ、いい、いいです、もっと… ああ、恥ずかしい… 』

あと一歩のところで滝川が自爆したから、美紗子は最初から脳乱状態に陥ってい

る。汗の浮き出た裸身を弓なりに反らせ、両手でシーツをきつく握りしめる美紗

子の乱れ姿は妖艶で、彼女を貫く関口はたちまち余裕を奪われる。

『ああ、すごい、これ、いい、あっ… あひぃ… 』

ほそく括れた腰から手を離した関口は、目の前で揺れる豊かな胸の膨らみを捕ま

えると、乱暴なほど揉みくちゃにする。だが、そんな荒々しい愛撫ですら、今の

美紗子には快楽を齎している様だった。清楚で可憐な若妻から、淫を好む牝犬に

華麗な変貌を遂げた美人妻を組伏した男は、最初の余裕をかなぐり捨てて猛然と

腰を突き上げる。

『はぁぁぁぁぁ… いい、いいの、もっと、あひぃぃ… 』

本当ならば自分が美紗子を追い詰める栄誉を得るはずだった滝川が、恨めしそう

な目で見つめる中で、関口は息を荒げて腰を振り続ける。立て続けに二人の男か

ら責められた美紗子は、舌っ足らずな甘え声を漏らしながら、今度こそ絶頂への

階段を駆け上がって行く。

 

『くう、奥さん、こりゃあ、いかん! 』

一番手の滝川のだらしなさを嘲笑った余裕も吹き飛び、関口は呆気無く我慢の限

界を迎える。

『ひっ… ひあぁぁぁぁぁぁ… 』

関口だけの責めならば、あるいはおいてきぼりと成っていたかも知れないが、事

前に滝川により存分に高められていた情感のせいで、美紗子も彼に合わせるよう

に気をやった。

 

『おぅ、関口さんも終了ですか? こりゃまた、とんでも無いですねぇ』

カメラを持つ吉岡の揶揄に、関口はバツの悪そうな顔を見せる。

『あはははは… いや、関口氏、無理もないですよ』

ここぞとばかりに一番に轟沈した滝川が愉快そうな笑い声を上げたので、関口は

ひょいと肩を竦めると、無言のままベッドからそそくさと退く。

『こんどは緒方さんの順番ですよ』

カメラがターンして、このスワッピングサークルの主催者を映し出す。

『ふむ、たしかに私の番ではあるが… 』

笑顔のままで緒方はカメラを見つめた。

『私はしばらく、美紗子さんの口での愛撫を楽しみたいのだよ。そこで、ものは

 相談だが、吉岡さん、カメラを他の人に任せて、君はこの美しい若妻の下の口

 を持て成してくれないか? 』

『そりゃあ、願ってもない事ですよ。是非そうさせて下さい』

二人掛かりで美人妻を責めようと言う緒方の提案を、吉岡は歓喜の声で快諾した。

『そう言う、ことならば、撮影役は、この滝川が引き受けましょう。さあ、吉岡

さん、カメラをこちらに渡して下さい』

 

 

 

 

 

 


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