その52

 

 

 

「おっ、奥さん!」

真弓子の努力の甲斐があり、和人はようやく全裸で迫って来た美人妻をかき抱く。

(やれやれ、やっと、ここまで漕ぎ着けたわ。さあ、あとはお手並み拝見ね)

隣家の旦那の野暮天ぶりに呆れ果ててはいたが、そんな感情はおくびにも出さず、真

弓子は彼に抱き着くと、いきなり舌を絡め合う濃密なディープキスを仕掛けて行く。

「ねえ。私だけ裸なんて、恥ずかしいわ。カズトさんも脱いでちょうだい」

唾液を啜り合うような情熱的なキスを終えて、唇を離した隣家の若妻が艶っぽい声で

囁くから、理性の箍の吹き飛んだ和人は毟り取るように慌てて着衣を脱ぎ捨てる。

(ふ〜〜ん、まあ、短小ってほどじゃ無いけれど、御立派と誉めてあげるほどでも無

 いわね。まあ、可も無く不可も無い平凡のチ◯ポだこと… )

男性経験の豊富な若妻は、すでに目一杯に勃起した和人の一物をちらりと眺めて瞬時

に評価を下した。しかし、彼女の口から溢れたのは、思惑とは全く異なる言葉だった。

 

「まあ、立派なオチンチンね、うふふ、嬉しい… 」

我ながら芝居掛かった滑稽な台詞だと思うが、目の前の野暮天は満足げに微笑んでい

る。それに、この寝室での会話はマンションの駐車場に停めた黒のワンボックス・カ

ーの中でリアルタイムで傍聴している夫に筒抜けである事を思うと、真弓子の芝居に

もいっそう熱が入る。

(ねえ、アナタ、聞いている? 私はこれから、隣の家の旦那のチン◯ンをしゃぶる

 のよ、アナタのよりも貧相なチ◯ポを、さも美味しそうにしゃぶってあげるんだか

 ら)

急な展開に付いて行けず、まだ唖然ととたままの和人の前に跪いた美人妻は、目の前

で勃起した肉棒にしゃぶりつく。

「んちゅ、チュパ… チュパ… ああ、おいしい、和人さんの、オチ◯ポ、とっても

おいしいわ」

いつもよりも大胆に舌を使い、わざと淫らな音を立てて真弓子は口での奉仕に取りか

かった。

(うわぁ… なんて積極的な奥さんなんだ! )

もちろん、彼の妻の美紗子も閨ではフェラのサービスを行なってくれる時もあるが、

相手が変わるだけで、こんなにも興奮するものなのか? と、和人はしみじみ感じ入

る。やがて隣家の美人妻は彼の一物の先端を浅く口に含みながら、右手を竿の下にま

わして、ゆるゆると皺袋まで揉みしだき始めたのだ。

勇気が足りないことから風俗街に足を踏み入れた事も無く、学生時代に短い期間、ガ

ールフレンドに恵まれた以外は美紗子しか知らない和人なので、妻とは明らかに異な

るアプローチでフェラを仕掛けてくる隣家の若妻の愛撫に有頂天に成っていた。

(ああ、チ◯ポは溶けてしまいそうだ… こんなに気持ちが良いなんて、ヤミツキに

 成ってしまったら、どうしよう? )

まんまと罠にはまったなどとは想像も出来ぬ和人は、妻とは違うフェラのテクニック

に早くも翻弄されていた。

 

 

『おくさん、くぅぅ、きもちいいです! 』

受信機に接続されたスピーカーから、和人の唸り声が鮮明に聞こえて来る。マンショ

ンの露天の駐車場から4階の滝川の部屋までの間に障害と成る邪魔物は何もないから

、盗聴器から発せられた電波はクリアな音声をワンボックス・カーにまで飛ばしてい

た。

「もう、そろそろ、良いんじゃあいりませんか? 」

運転席に陣取る正信が、遠慮がちに隣の男に声を掛ける。

「だめだめ、今ならまだ、あの野郎は、俺の女房から誘惑されたって言い訳が出来る

 じゃないか、間抜けな寝取られ旦那が夜釣りを切り上げて帰宅して、何も知らずに

 寝室に踏み込むのは、最低でも一戦終えたあとじゃなきゃ、駄目ってもんだろう? 」

言葉通りに夜釣りを楽しむ格好をした滝川は、悪戯を企む子供の様に浮き浮きしなが

ら答える。

「あら、でも、いいのかしら? 奥様がウチの主人の毒牙に掛かっちゃっても? 」

後部座席から身を乗り出した美紗子の揶揄に、滝川は苦笑いを浮かべる。

「へへへ、女房を寝取られるのが嫌ならば、スワッピング・パーティなんかに参加す

 るわけは無いだろう? 嫌などころか、この茶番劇を終わらせたあとで、真弓子の

 奴を浮気ものって責めながら犯ることを思うと、う〜〜〜、待ち遠しいぞ! 」

本来は滝川の旦那さんだけでも任務の遂行は可能だが、不測の事態に備えて正信と美

紗子もワンボックス・カーで控えているのだ。この黒のアルファードは緒方の所有す

る車の一台であり、今夜の計画を打ち明けられたスワップ・サークルの主催者が、盗

聴器や隠しカメラなどの備品と共に、正信たちに快く貸し出してくれていた。

 

「ここまでは上手く話を進めたのだから、仕上げを為損じたくはない。2人には悪い

 が、もうしばらく、ここで付き合って欲しい」

「別に悪くなんて無いですよ、それどころか、こんなにお世話になって、申し訳ない

 のはこちらの方です」

慎重を期する滝川の言葉に、正信は頷き感謝の言葉を添える。そんな下界の会話を知

る由も無く、隣家の寝室に取り込まれた和人は、いよいよ引き返すことが出来ぬ所ま

で足を踏み入れてしまった。

 

 

 

「ねえ、おねがい、後ろから犯って、カズトさん」

瑞々しい双丘を高く持ち上げた美人妻の要求を拒む者はいないであろう、和人は目を

血走らせて彼女の尻に取り付いた。夕食の時に進められたワインの酔いが、彼から完

全に自制心を奪い去っている。グラスにたった一杯のワインだが、アルコールに対す

る免疫が希少な和人にとって、理性を痺れさせるには十分の量だった。もう頭の中か

ら、愛する妻の面影は綺麗さっぱり消えている。彼はつかみ掛かった尻を強引に引き

寄せて、愛液で潤おう美女の蜜壷に己の一物を押し込んだ。

「きゃぁぁぁぁぁぁ… ああ、いい、いいです、これよ、これが欲しかったのぉぉぉ… 」

隠しマイクに聞こえる様に、わざと大きな声を張り上げた真弓子は、獣の体位で犯さ

れる悦びに躯を痺れさせる。鋼を思わせる正信の一物と比べれば、なんとも頼り無い

男根だが、それなりの快美は齎してくれるので、真弓子は貪欲に尻をうねらせる。

(うふふ、うまく行った、あとはウチの人がここに乗り込んで来るまでの間、少しだ

 け楽しみましょうね、カズトさん)

危険は承知しているが、それでも誘蛾灯に引き寄せられる蛾の様な愚かな男に尻を預

けて、真弓子は派手に嬌声を張り上げる。

 

 

 

 

 


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