「ねえ、泰男さん、これもアナタの入れ知恵なの? 」 憧れて愛してやまない妻が、テニスウェア姿のままで辱めを受ける姿を見る事を切 望した泰男は、姑息な作戦を簡単に見破られて青ざめる。最近は景子の態度が軟化 してくれて、ようやく幸せな結婚生活を楽しめるように成った彼は、この邪な作意 のせいで、再び景子が頑になってしまうことを恐れる一方、このチャンスを逃せば 、彼の脳裏に描き出される、 テニスウェア姿で乱れる景子の幻の実現は永遠に無いかも知れないと言う絶望が交 錯していた。思い余った末に、自分の夢を正信に託す事を思い付いた泰男は、その 悪巧みの黒幕が自分であることを易々と見破られた事に衝撃を受けて、妻の問いか けに返事をすることも出来なくなっていた。 「はい、たしかに最初は旦那さんに頼まれました、でも… 」 ここで正信は熱意を込めた視線を景子に向ける。 「今では旦那さんの妄想は、俺の妄想でもあります。さあ、景子さん、観念して着 替えて下さいよ」 強気に迫る若者の言い種に、泰男は肝を冷やした。いまにも怒り狂った景子が正信 に駆け寄り、頬を痛烈にひっぱたくのでは無いか? と、危惧した夫は、もしも自 分の我侭のせいで、そんな事になるのは困るから、どうしたものかと途方に暮れる 。そして、彼の危惧が現実のものと成る予兆として、景子は皮肉な笑みを浮かべて 若者に歩み寄るではないか! 慌てて止める為にソファから腰を浮かせた泰男の前 で、景子は若者の顔にそっと手を差し伸べて頬を撫でた。
「わかったわ、どこまで私のプライドを傷つければ気が済むのかしら、この獣め。 少しだけ待ちなさい。いま、お好みの服に着替えてあげる」 妖艶な笑みを浮かべた美人妻が、くるりと振り返り、そのままベッドルームに姿を 消すと、泰男は再び若者に駆け寄り、がっしりと両手を握り締めた。 「あっ… ありがとう! ほんとうに、ありがとう、これで、僕の長年の夢が叶う ! あの景子は、僕の景子が、テニスウェアのままで… あぁぁぁ、まるで天国 にいるような気持ちだよ」 またまた乱暴に手を上下させられた正信は、目の前の男の大袈裟な歓び様に呆れて いた。 「それで、どうしますか? 首尾良く景子さんに、テニス選手姿になってもらえま したけれど、最初は泰男さんが、彼女の相手を務めますか? 」 「いや、いやいやいや、それは駄目だよ。僕はね、テニスウェアの景子が、犯され るところを見たいんだ、僕が犯したいんじゃないんだよ。あの景子が、僕の目の 前で、選手時代のコスチュームで犯されるなんて、考えただけで、もう… 」 うっとりと己の妄想に浸る泰男に対して掛ける言葉が見当たらず、正信はただ苦笑 いするばかりだった。 「だから、えっと、横田くん、君は僕がこの部屋にいることは忘れて、景子を満足 させてやってくれたまえ。その上で、もしも、少しだけ私の意見と言うか? お 願いを聞いてくれるつもりがあるならば… 」 膨れ上がった妄想の為に目を血走らせた泰男は、若者の両手を掴んだまま彼を見つ めた。
「もしも、願いが叶うならば、その… 景子の事を… 私の妻を… 乱暴に犯して もらいたい。いや、怪我は困るよ、怪我は、でも、えっと、分かるだろう? あ のプライドの高い妻が、私の目の前で君に力づくで犯されなんて、くぅ〜〜〜〜 〜、もう、たまらん」 「はい分かりました、御安心下さい、けして怪我を負わせるような無茶はしません 。泰男さんが楽しめるように、多少強引にひと芝居させてもらいます」 若者の言葉に歓喜した泰男は、彼の元を離れると部屋の隅に置かれたイスに向かう。 「僕はここから動かないから、君は僕のことなど気にせずに、思う存分、景子を楽 しませてやってくれたまえ」 椅子に腰掛けた泰男は、傍らに置かれた小さなテーブルの上に手を伸ばし、ブラン ディの瓶を持ち上げる。琥珀色の液体をグラスに注いでいる最中に、寝室との間を 隔てる扉が開かれて、純白のテニスウェアを身に纏った美人妻が戻ってきた。 「さあ、こでれいかが? 変態さん達? 」 短い飾りのようなスカートからすらりと伸びた形の良い脚に、つかの間、目を奪わ れた正信だったが、相変わらず高慢な美しい人妻の態度が嬉しくて、おもわずニャ けている。 (旦那さんの許可もあるのだから、今夜は思いっきり泣いてもらいますよ、景子さ ん) 若者は二人の男たちの賛嘆を込めた視線に満足して、気取ったポーズをとる美人妻 の元にあゆみよると、そのまま自分の着衣を脱ぎ捨てる。最後にトランクスを降ろ した時、すでにこれからのお楽しみを予感して勃起している男根を景子が凝視して いるのが若者の自信を深めていた。
「さあ、そのままの格好で、しゃぶってもらおうか、景子選手」 なにか、ひと事、嫌味でもぶっつけてくるかと思ったが、若者の侮蔑的な言葉に反 発することもなく、彼女は大人しく正信の前に跪くと彼の股間に手を差し伸べた。 「ああ、臭い… お前、シャワーくらい浴びて待っていろよ」 「そいつは失敬、それじゃ、今からひとっ風呂、浴びてきますから、チン◯ンから 手を離して下さいよ、景子さん」 そんな気はさらさら無いが、正信は主導権争いを優位に進める為に、わざと景子を 焦らしにかかる。案の定、若者の股間から漂う性臭に文句を付けたのに、彼女は手 にした一物を解放する様子は見せない。 「いいわよ、私が舐めて綺麗にしてあげる」 二人の前技的な挑発合戦を真に受けて、一時はどうなる事かとハラハラした泰男の 目のまえで、妻は長い睫を震わせながら手にした怒張に唇を寄せて行くではないか ! 以前の景子ならば想像も出来ない仕種だから、泰男はテニスウェアを着込んだ 妻が、若者の目の前に跪き剛直に仕える有り様を、うっとりと眺めて心を震わせた
。一方、前回とは異なり、彼女の挑発に真向から反発する正信の生意気な対応に多 少は腹を立てた美人妻だが、こうして青春の全てを捧げたと言っても過言ではない テニスの衣装を身に付けて、しかも夫の目の前で若者の前に跪く行為は、彼女の心 の奥に隠れていた被虐を好む性癖を微妙にくすぐっていた。何かは分からないが躯 の中で膨れ上がる奇妙な快感が、今の景子を突き動かしている。最初は啄むように 手にした雄根の先端にキスを繰り返したが、すぐにそれでは満足できなくなった美 人妻は、真っ赤なルージュで彩られた唇を大きく開き、一気に根元ちかくまで正信 の怒張を頬張った。正信は、ふと気に成って部屋の隅で気配を消している彼女の夫 の事を横目で見れば、愛おしい妻の口を若者の巨根が占拠する有り様を見て、傍観 者の泰男は陶然と微笑んでいるではないか。
|