(ありゃ〜、旦那さんは筋金入りの変態だな) 呆れる正信を他所に、もう夫の存在など綺麗さっぱり頭から消し飛んでいる美人妻 は、唾液を啜る淫猥な音を響かせて、口に含んだ剛直への奉仕に余念が無い。まだ ぎこちなさは残るが、一生懸命さがヒシヒシと伝わる美しい若妻のフェラチオを楽 しむ正信の脳裏に、さらに邪なアイディが浮かんだ。 「御主人、ひとつ頼まれてくれませんか? 」 ふいに呼び掛けられて、部屋の隅で佇んでいた泰男は慌てて椅子から立ち上がる。 「なっ、なんだね? 」 「おそらく、ベッドルームのクロゼットにあると思いますが、彼女の愛用のラケッ トを、持って来てほしいのです」 顔だけねじ曲げて美人妻の夫を見た正信は、邪悪な笑みを浮かべて用事を頼んだ。 「わかった、ラケットだね、わかったよ、すぐに持ってくる」 何に使うのかと首を傾げながらも、この素晴らしい光景を一刻でも長く見て目に焼 きつけたい泰男は、駆け足で隣のベッドルームに飛び込んだ。ものの数秒後、硬式 テニス用のラケットケースを抱えた泰男が部屋に戻ってきた。 「中身を出して、ラケットだけ俺に下さい」 「了解だ、でも、いったい何に使うのかな? 」 美人妻の股間への奉仕を平然と受けたまま、正信は彼女の夫から有名なスポーツメ ーカーが彼女専用に製作したラケットを受け取った。
「さあ、もうフェラチオは十分です。景子さん、ちょっと立って下さい」 もう少し、若い獣の雄根を口で味わいたいと思い、拗ねた様に鼻を鳴らした景子だ が、これから先のお楽しみの事を思い、ここは彼の言葉に素直に従う。 「はい、これを持って下さい」 愛用のラケットを手渡された景子は、皮肉な笑みをうかべた。 「なんで、こんなものを、ワザワザ? これで君のお尻をひっぱたけと言うなら、 そうして上げてもいいわよ」 ふざけて2〜3度、素振りした景子に向かって、若者は驚くような命令を下す。 「そのまま、レシーブの体勢を取って下さい。そう、もう少し膝を曲げて、あとち ょっとだけ前傾姿勢に成って、そうそう、それでOKです」 相手のサーブの未来軌道を予想して、少しだけ踵を浮かした前傾姿勢を取った景子 の背後に、正信は微笑みながら回り込む。 「あっ… 」 飾り同様のスカートを捲ると、そこには白く円やかな双丘が露に成る。 「だめですよ、景子さん、サーブを待つプレーヤーが振り返ったりしますか? ち ゃんと前を見て集中して下さい」 いったい何がおこるのかと彼の方を振り返りかけた景子は、若者の命令に従い再び 前を見てレシーブの体勢を保つ。やがて、ひとしきり美人妻の尻を撫で回した正信 は、そのまま彼女の後ろから腰を前に押し進める。
(こっ、これは… まさしく、テニスコートで戦う景子そのものじゃないか! ) ようやく若者に意図に気付いた泰男は目を見開き、恍惚の表情のまま固まった。彼 の情念の満たす状況を造り上げてくれた若者に感謝の念を抱きながら、もう泰男は この滑稽で淫媚な光景から目が離せない。一方、若者の残酷な計画を悟ったのは景 子も同様だ。 青春を一途に掛けたテニスを冒涜されるような戯事は彼女のプライドをいたく傷つ ける、だが、矜持が踏み躙られるほど、胸の奥で得体の知れぬ何かが疼き、その奇 妙な疼きを手放したくない美人妻は、理性が心の中で悲鳴を上げるのを無視して、 正信の意のままに尻を預けていた。 「集中してください、あなたがこれまでに戦った、もっとも強い相手を思い出して 、ライバルのサーブに備えて下さい、景子さん」 若者の言葉に操られた景子は、アマチュア時代に何度も激闘を繰り広げたひとりの テニスプレーヤーの顔を思い出し集中力を高めた。彼女の意識が架空のテニスコー トに飛んだのを見計らった正信は、俯いて角度や位置の微調整を済ませると、その まま背後から一気に若妻の蜜壷を剛直で貫く暴挙に及ぶ。 「ひっ… ひあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ… 」 テニスプレーヤーのコスプレに加えて、事前に彼の雄根を頬張りフェラチオに勤し んでいた景子の女陰は、自分でも訝るほどに潤んでいたから、若者の長大な男根を かろうじて根元近くまでは呑み込むことが出来た。
「だめだめ、景子さん、ほら、油断すると、ライバルが鋭いサーブを打ち込んでき ますよ、さあ、集中です、集中! 」 からかう正信の言葉に砕けつつある理性の欠片が反発を示すが、快楽に痺れた脳味 噌は無礼な若者を振り解く行為は選ばず、正信の命令に従いサーブレシーブに備え る体勢を整えていた。だが、すでに景子の眼前には、もう何度も激しく競い合った 幻のライバルの姿は無く、たった一撃で自分を狂わせる巨根の魔力に魅入られた美 人妻は、支配者の言葉に、ただ忠実にしたがうだけの魂の抜け殻に成り果てていた。 「あっ、だめ、そこは… きゃぁぁ、深い、深いのよぉぉぉぉ… 」 変則的な体位での肉の交わりは、これまでに無かった膣への刺激を齎すので、たち まち景子は愉悦の奔流に巻き込まれる。躯の中を駆け回る鮮烈な快美が彼女を幻惑 して、噛み合わぬ奥歯がカタカタと耳障りな音を立てていた。夫や、他のサークル 会員の男性でも、だれも到達しない膣の最深部に易々ともぐり込み、子宮を押し上 げる感触は景子を深い脳乱へと突き堕とす。 手から力が抜けてラケットを取り落としそうに成るのを懸命に耐える美人妻の乱れ 姿は、傍観者の泰男を興奮の極限へと追いやっていた。部屋の隅で息を呑み、妻の 媚態を見つめる泰男に向かって、若者は朗らかに話し掛けた。
「ねえ、旦那さん、そんな隅っで見ていないで、彼女の真正面に回ってあげて下さ い。もう景子さんは、ライバルの姿を想像するのは無理みたいですから、今度は 旦那さんが彼女の目を見て励ましてあげてくださいよ」 思いも寄らぬ呼び掛けに、ほんの一瞬、躊躇いを見せた泰男だが、心の中の劣情の 膨らみは抑え切れず、ついには正信の言葉に従い妻の真正面に歩み寄る。 (ああ、景子… 景子… けいこぉぉぉぉぉ… ) 正面から見下ろす妻は、ぶるぶると震える手でラケットを握り、尻を若者に捧げた まま、それでも何とかサーブレシーブに備える姿勢を取り続けている。その淫猥で 可憐な姿は、これまで何度も泰男は妄想してきた情景だった。コートの上では絶対 的な女王としてアマチュアテニス界に君臨した美女を無惨に犯す! そんな想像が 実現した事に、彼は驚き歓喜で魂を震わせる。心ここに有らずと言った風情で妻の 痴態を眺めていた夫の目の前で、ついに彼女は堪え切れなくなり、愛用のテニスラ ケットを分厚い絨緞の上に落としてしまう。
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