「えっと、なになに… ああ、お姉ちゃんからの伝言か? 今夜10時過ぎに、庭 の右から2番目の倉の裏に来いって? へっ? なんで? 倉の裏に呼び出して 、まさかタイマンでも張るつもりかしら? 」 達筆な姉の伝言を読みながら、優香は自分の冗談がツボにはまって笑い転げた。 「あははははは… それで、う〜ん、鎧戸を少しだけ開けておくから、そこから静 かに倉の中を覗くと、面白いものが見られる… か? くれぐれも10時前には 来るな、って、なによ、これ、どう言うジョークなの? こっちの方では今、こ んなネタでも流行っているのかしら? う〜〜ん、気に成るなぁ」 摘まみ上げた紙をヒラヒラとさせながら優香は皮肉な笑みを浮かべた。 「でも、さすが、お姉ちゃんだわ。こんなメモを見たら、たとえそれが、どんなに 質の悪い下らない冗談でも、乗らずにいられない優香さまの性根をお見通しだも ん」 時計を見れば、まだ7時半を少し回ったばかりだから、優香は姉の悪だくみを色々 と想像しながら指定の時間を待った。 指示通りにそっと裏口から出た優香は月明かりを頼りに、子供の事から遊び慣れた 広大な庭を忍び足で突っ切り目的の土蔵に急いだ。 (まだ9時50分か… まあ、10分くらいのフライングならば、どうって事、無 いよね) 好奇心に駆られた彼女は物音を立てぬように7つも並んだ土蔵の裏に忍び寄る。 (土蔵なんて、ちっちゃな頃に、お姉ちゃんと遊びに入った事はあるけれど、最近 はこんんなに近くまで来た事も無かったなぁ… ) 夕方に降った通り雨のせいで、やや湿った足元に気を付けながら優香は姉のメモに 従って2番目の土蔵の裏に回り込んだ。
(あれ? 明かりが漏れている、ああ、あそこか) 月齢九日の月だから周囲を煌々と照らすほどには輝かず、その為に土蔵の裏の鎧戸 付近からもれる照明の明かりは鮮やかだった。泥棒避けの意味もあり窓はかなり高 い位置にあるが、姉は優香が苦労せず中を覗き見できる様に、ちゃんと窓の下に相 応の高さの脚立まで配置してくれていた。 (えっと、物音に気を付けて静かに登れって、書いてあったよね。そんなにもった い付けて、何を見せてくれるのかしら? ) 通り雨のせいで濡れた夏草のむせかえる様な香りに都会とは異なる夜を強く感じな がら、優香は静かに脚立を昇り土蔵の窓に取り付いた。気楽に姉の冗談に付き合う つもりだった優香だが、土蔵の中の光景は彼女の想像を遥かに上回る代物だった。 「縛られているのに、こんなに濡らすとは、やっぱり、お前はアレの娘だ。そうだ ろう? 礼子? 」 裸電球の頼り無い明るさの下だが、姉が全裸に剥かれた末に荒縄で恥ずかしい格好 に縛り上げられているのは十分に見取る事が出来る。 「違います、お父様。私は、そんなふしだらな娘ではありません」 土蔵の木の床に敷かれた古い夜具の上で転がされた姉は、縛られて股間を丸出しに した格好で父親の言葉に反発した。 (お父様と、お姉ちゃんが、まさか… ) 姉の秘密めいた書き置きに踊らされて、深夜に土蔵の裏へ馳せ参じたからには、優 香にもそれなりの考えはあった。しかし、彼女の想像など大きく吹き飛ばしてしま うような、アブノーマルで淫媚な光景を目の当たり死にて、優香は目を見開きショ ックの余りに固まっていた。 (お父様が縛ったの? お姉ちゃんを、裸で縛ったの? そんな… 嘘) 絶対に許されぬ親と子の性行為を思わせる光景だから、本来であればここから金切 り声を張り上げて諌めるか? あるいは急いで土蔵の前に回り中に踏み込んで二人 の恥知らずな行動を糾弾すべきなのだが、思いも寄らぬ光景は優香の神経を完全に 麻痺させてしまい、彼女は姉と父親の織り成す異常な肉交を見つめるばかりだった。
「ふっ… なにを言うか、この売女め。母親も母親ならば、お前もお前だ、礼子! 所詮は淫売母娘にすぎない」 縛り上げて自由を奪った娘の股間に手を延ばした父親は、恥毛の下でそっと息づく 女陰を乱暴に擦って見せた。 「きゃぁぁぁぁ… 」 悲鳴を上げて身悶える姉だが、その声の中には牡に媚びる淫色が含まれている事を 、優香は本能的に悟っている。 (お姉ちゃん、本気で嫌がってない! でも、なんで? お父様から、あんな仕打 ちを受けているのに、なんでお姉ちゃんは媚びているの? ) 姉のちょっとした仕種や声色から、この倉の中の寸劇が強姦凌辱では無く、合意の 上での戯れ合いだと看破した優香は事情が呑み込めず混乱を深めるばかりだ。 「ほら見ろ、もうこんなに濡れているぞ」 父の言葉に間違いはない、裸電球の光りに翳した父親の指はヌラヌラと愛液で濡れ 輝いていた。 「だって、お父様が礼子のオマンコを摩るから、そんな事をされたら礼子は… 礼 子はたまりません。わかって下さい、礼子はママの娘なんですよ」 「そうだ礼子、お前はあの女の娘だ。私を裏切り、他の男たちに股を開いた盛りの 付いた牝犬の娘だ! だからお前も淫売にちがいない」 日頃は温厚で声を荒げる事の無い父親の、凄みを感じさせる言葉に優香は驚き戸惑 った。 (他の男に股を開く? 盛りの付いた牝犬って? お母さまの事なの? ) まったく事情が理解出来ない優香は、だまって倉の中の会話に耳をすませる事しか 出来ない。 「おまえたち母娘は男であれば、何処のだれでも良いのだな? それがたとえ父親で あっても、お前は股を開いて誘惑する! この売女、淫乱女」 縛り上げた娘の股間を執拗に指で嬲る父の端正な顔には、これまで家族の前ではひた 隠しにして来た悪鬼の相が浮かんでいる。一方、肉親であるハズの父親から辱めを受 けている姉の顔には牝の媚びが色濃く滲み出て見える。 「なあ? 気持ちいいのか? こんな風に縛られたうえで、父親から指で嬲られてい るのに、それでもお前は気持ちいいのか? 礼子? 」 我を忘れた父は、その淫らな音が覗き見る優香の耳に届くほど乱暴に、愛娘の蜜壷を 掻き混ぜた。 「あぁぁ… お父様、そんな… あひぃ… 」 無惨にも白い肌に荒縄を食い込ませた姉は、実の父親から指で虐められて何度も裸身 を痙攣させる。末の娘が倉の外から覗き見ている事も知らずに、父はついに指嬲りだ けで姉を軽いアクメに追いやった。 「ひぃぃぃ… 」 縛られた裸身を大きく震わせた姉は、やがてガクリと首を折り静かに成ってしまう。 「ふん、さすがは肉便器の娘だ。こんなもので気をヤッてしまうとはな」
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