その13

 

 

 

 

「この報告を受けた時に、私がどんなに嬉しかったか? 優香ちゃんなら分かるん

 じゃないかしら? だって、私はお父様… いえ、哲男さんの娘じゃ無いのよ。

 それならば哲男さんとセックスしても、何の問題も無いんですもの」

夢を見る様な風情で、とんでも無い事を口走る姉の事を優香は驚きの表情で見つめ

てしまう。

「まだ、私達のお母さまが、どんなに最低の淫売で、哲男さんを裏切っていたか納

 得が行かないみたいね」

瞳に狂気の光を宿した美しい姉は、出来の悪い妹を蔑む様な目で見下す。

「だって、お母さまが、そんな事をする様には思えないもの」

亡き母のやさしげな美しい面影を偲び、優香は反発した。

「そう… 確かに日記だけじゃ納得できないかしら? それならば」

礼子はテーブルの上に見慣れぬ小さなグレーの小箱を置いた。

「なに、これ? 」

「ビデオテープよ」

優香は姉の説明に首を傾げた。

「見慣れないのも無理はないわね、これは昔、一部の家電メーカーが製造販売して

 いたベータ版のビデオテープなの。日記と同じでお母さまの和箪笥の隠し戸棚の

 中にあったのよ」

DVDやハードディスク・レコーダーの普及により、もう旧式化したVHSのビデ

オデッキすら最近では使う事の無い優香にとって、ひとまわり小振りなベータ版の

ビデオテープは、その存在すら知らない代物だった。

 

「VHSのデッキとは互換性が無いから、物置きからわざわざ古いべータ版のビデ

 オデッキを探し出しておいてあげたわ。ねえ、優香ちゃん」

口元に微笑みこそ浮かべているが、けして目は笑っていない礼子が妹に優しい声を

掛けた。

「このビデオを見る勇気があって? もちろん無理に見ろなんて言わない。このビ

 デオを見なければ、優香ちゃんの記憶の中の優しくて綺麗なお母さまのイメージ

 は損なわれる事はないのよ。でも、見てしまったら… 」

灰色の小さなビデオテープに目をやった礼子は、妹に最後通牒を突き付ける。

「見てしまったら、優香ちゃんも厳しい現実を知る事になるわ。けして目を逸らす

 事ができない残酷な真実よ。それでも、あなたは、この証拠のテープを見たいの

 かしら? 」

もったいぶった姉の台詞から、そのビデオテープの内容はおおよそ想像が付く。日

記から得られた文字情報でさえ、これだけ激しく優香の心をかき乱したのだから、

もしもテープにおさめられた内容が彼女の想像通りであれば、姉の警告の言葉は頷

ける。既に引き返せぬ魔道に足を踏み込んだ優香だから、このまま目を瞑りビデオ

テープの存在を忘れる事など出来ない。

「見る! 真実が知りたいの。だから見せてちょうだい、お姉ちゃん」

何かを吹っ切るように声を荒げた妹を傷ましそうに見つめながら礼子は静かに頷い

た。彼女は旧式なデッキに歩み寄ると幾つかの簡単な操作の末に、ベータ版のビデ

オテープをデッキに装填した。

 

「思ったよりも画質は綺麗なんだね」

撮影の時期は10年以上も前のはずだが、ピンボケも少ないクリーンな映像を見て

思わず優香が呟く。

「システムとしてはVHSよりも綺麗な画像が残せたのだけれども、メーカーが普

 及戦略を間違えた事からベータは廃れてしまったのよね。もっとも、所詮はテー

 プ録画だから、DVDにはかなわないわ」

テープの内容が衝撃的な事から、礼子も無意識に関係の無い会話で気を紛らわす。

しかし、すぐに仲の良い姉妹は無言と成り画面に吸い寄せられてしまう。

 

 

「間宮吉江、人妻です。でも、主人のペニスよりも、御主人様のでか魔羅が大好き

 な淫乱妻です」

そこには在りし日の母が、見た事も無い様な淫蕩な笑みを浮かべて裸を曝している

。子供の頃、その膝で微睡んだ記憶が鮮やかに蘇る中、母は画面の端から現れた男

が誇らしげにそそり勃たせた男根に吸い寄せられる様に唇を押し付けた。驚いたこ

とに、すぐに反対側の端から二人目の男が、これも下半身を露出したまま平然と姿

を見せたのだ。

驚き目を見開く優香の前で画面の中の母は新たな男に手を差し伸べると、指を肉棒

に絡めてあたりまえの様に擦って見せた。口で見知らぬ男の男根をくわえ込み、手

を差し伸べて他の男の一物を愛撫する母の淫蕩に溺れた姿は優香に大きな衝撃を齎

した。あの日記を読んだことで、これある事は予想が付いたが、想像するのと実際

の様子を克明に記録した映像を見るのとでは、やはり彼女が受けるショックには格

段の差がある。これまでに優香が抱いて来た母の偶像が木っ端微塵に砕け散る中で

、彼女は画面を睨み続ける。

「なあ、なにが欲しいんだ? 淫乱な人妻さん? 」

「ペニスよ、あなたたちのペニスが欲しい」

過去の日常の生活ではけして見せた事の無い母の牝の本性を目の当たりにして、覚

悟はしていたが流石に優香は動揺する。

「よし、よく言った、川崎、野島、奥様のお願いを聞いてやれ」

おそらくビデオの撮影者であろう男の言葉に、母の脇に控えていた男たちが下卑た

笑いで応じる。

「そんじゃ、奥様、股を開いて下さいな」

いやらしい笑みを浮かべた男がニヤニヤしながら迫るが、母は何の躊躇いも見せず

に男の命令に従う。

 

「入れて、はやく、いれてよぉ… ぶっといペニスをはめてぇぇ」

耳を塞でしまいたく成る様な牝の媚びの混じった母の台詞を聞かされて、優香は昨

晩以来何度も見舞われた目眩を感じて戸惑った。こんな言葉を女として脂の乗り切

った美人妻から聞かされては、どんな朴念仁でも勃起するだろう。案の定、画面の

中の男も勇んで母にのしかかって行く。

「ひぃぃ… はいってきたぁぁ… ぶっとくて大きなペニスが、ヴァギナにぃ…

 あひぃぃぃ… 」

すぐに男はいきなり、まるでラストスパートの様に腰を振り立てるから、母も一気

にヒートアップしてゆく。

「あひぃぃぃ… いい、いいの、ペニス、大好きぃぃぃ… もっと、もっと突いて

 、ああ、うれしい、ヴァギナが、気持ちいいのよぉぉ… 」

たちまち快楽の波に飲まれた人妻は、男に合わせて越しを振りながら、唇の端から

ダラダラと涎を垂れ流す。このビデオの撮影者を含めて、最低でも三人の男達の目

の前で肌を曝し、しかもそのうちの一人と躊躇う事もなく性行為に及び、ビデオカ

メラのレンズの前で狂態を曝す様に成るまでに、母はいったい、どれほどの凌辱を

加えられてきたのであろうか? 挿入直後から、あられもない嬌声を張り上げて尻

をうねらせる母の売女ぶりは、優しい母親の面影しか記憶に無い優香を呆然とさせ

るばかりだ。

 

 

 

 

 


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