その12

 

 

 

 

「まってください、そんなに激しく動いたら、僕は… 」

「いいわよ、いつでも出していいの。ああ、御主人さま、若いチンポは素敵で

 す。いましがた噴いたばかりなのに、もう兆しているんです。ああ、嬉しい

 、あぁぁぁぁ… 」

少年の窮地など知らぬふりをして智代は彼の上で舞い狂う、既に一度は噴いて

いると言っても思春期特有の立ち直りの早さも手伝い芳弘は早くも我慢の限界

に達しつつあった。

「センセイ、もう、ヤバイんです、駄目っス! 」

「きて、またドクドクと子種汁をちょうだい、嫌らしい奴隷女のオマンコに、

 あなたの精液を注ぎ込んで、御主人さまの目の前で教え子の精液で汚される

 なんて、ああ、このまま死んでしまってもいい、だから、ちょうだい、精液

 、欲しいのぉぉぉ… 」

余りにも淫らな台詞を聞かされた芳弘は、傍らで薄笑みをうかべながらカメラ

を構える肥満体の科学教師の存在を束の間、失念して不様に精を噴き上げた。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ… 」

少年の射精を感じ取った女教師は、両手を彼の胸板に付き背筋を大きく反らせ

ながら何度も痙攣を繰り返した。

 

「お前、いけるくちか? 」

慣れた様子で女教師の自宅のダイニングの冷蔵庫の扉を開けて缶ビールを取り

出した前澤は、まだ呆然としている未成年の生徒に問いかける。

「あっ、あの、いえ、お酒は、まだ飲んだことはありません」

「それなら、こっちか、ほれ… 」

未開封のミネラルウォーターの小さなペットボトルを放り投げられた少年は、

慌てて手を伸ばして空中で首尾よくキャッチした。少年の上で淫らに踊り狂っ

た末に遂には悶絶に至った女教師を寝室に残して、少年の後ろ手錠の拘束を解

いた後に前澤は彼をダイニングに誘っていた。美味しそうに缶ビールを煽った

肥満体の科学教師は苦笑いを浮かべながらリビングに足を踏み入れる。

「どうだ? 自分の担任の女教師と寝た感想は? そう悪いものでも無いだろ

 う? 」

憧れの女教師との二人きりの逢瀬と信じて彼女の自宅を訪れていた芳弘は、敬

愛する智代と愛を交わしていた寝室のクロゼットから登場した科学教師に驚き

、その衝撃からまだ完全には立ち直れていない。

「あの、先生、これはいったい、どう言うことなんですか? なんで前澤先生

 が智代さんの… いえ、山口先生の家のクロゼットに隠れていたのです? 」

女教師との淫行の現場を押さえられた事から、やや開き直った少年は率直な疑

問を缶ビールを持った肥満体の科学教師にぶっつけた。

 

「俺がここにいるのは、智代が俺の女だからだ。そして、あいつに命令してお

 前を誘惑させたのさ。もっとも、別にお前と寝ろと指示したわけじゃない。

 誰でもいいから好きな生徒を選んで誘惑しろって言ったんだよ。その結果、

 智代が選んだのがお前って言うわけだ」

頭がクラクラするような話しだが、さっきの智代の痴態と台詞を考えれば、前

澤の話しに矛盾は無い。カラカラの咽が悲鳴を上げているので受け取ったペッ

トボトルの封を切りキャップを開けた少年は、良く冷えた清水を勢い良く乾き

きった咽に放り込む。

「でも、どうしてそんな事を命令したのですか? 」

五臓六腑に冷えたミネラルウォーターが染み渡り、些か理性が復活した少年は

目の前の科学の教師を睨んで厳しい口調で問いかけた。

「なぜって? どう言う意味かな? 」

「だって、お言葉を聞く限りでは智代先生は前澤先生の、その… 恋人なんで

 しょう? それなのに、僕を誘惑させるなんて、おかしいじゃありませんか? 」

前澤の本意を計りかねた少年は疑惑の目で科学の教師を見つめる。

「別にいいだろう? 誘惑されたお前は嬉しそうに智代と寝たじゃないか。そ

 れなのに何か不服でもあるのか? 」

唇の端に付いたビールの泡を手の甲で乱雑に拭き取った前澤は、冷たい目で少

年を睨む。

「でも、やっぱり、なんか、おかしいです。なんで前澤先生は恋人を、その…

 僕とセックスさせらのですか? 」

手にしたミネラルウォーターのボトルを握り締めて、項垂れた少年は二度三度

と頭を振る。

「それについては、そうだな、この俺の性癖から話さないと分からんことだ。

 少しばかり長くなるが聞きたいか? 」

再びビールを口にした後に、もったいつけて前澤が問いかける。

 

「聞かせて下さい、そうでないと、何がなんだか、ぜんぜんわかりません」

混乱の極みから抜け出す手掛かりを求めて、芳弘はじっと肥満体の科学教師

の次の一言を待った。

「俺は普通に女を抱く事が嫌いな我侭な男なんだよ。最初は他の奴らと同じ

 様に生温いセックスを楽しむことも出来るが、慣れてくるともういけねえ

 。ただのセックスじゃ退屈で欠伸が我慢できなくなるんだ。そんな俺がア

 ブノーマルなセックスを好む様に成るのは、まあ必然だったよ」

ようやく童貞を捨てたばかりの少年にとって、前澤の言葉はすんなりとは腑

に落ちない。

 

「アブノーマルって、あの、SMみたいな事ですか? 」

「おっ、よく知っているな。まあ、最近はネット社会が充実したせいで、小

 学生でも無修正の動画を楽しむ奴がいるくらいだからな。そうだ、俺は惚

 れた女をいたぶって、乱暴に犯すことで昂奮する変態野郎なんだ」

科学教師は、ちらりと教え子を見て自嘲的な笑みを浮かべた。

「智代だって、最初は強姦した様なものさ。教員同士の懇親会で、嫌味な教

 頭から飲酒を強要されて泥酔した彼女を自宅のここにタクシーで送って来

 た時に、そのまま送り狼と洒落込み朦朧となった智代を朝まで無理やりに

 犯し続けたって次第だ」

可憐で清楚な女教師が目の前の肥満した男に無理に犯された過去の事実を知

らされて、芳弘は唖然とするより他に何も出来ない。

「もちろん最初は大騒ぎだ。翌朝、散々犯された後に酔いがさめ時には、あ

 の女と来たらヒステリーを起こしやがって、そりゃあもう、大変な剣幕で

 罵られたものだ」

「でも、そんな事があったのに、今はなんであんなに素直に前澤先生の言葉

 に従うのですか? 」

強姦動揺に犯された女教師が今では前澤ろ御主人様と尊び慕う有り様を見せ

つけられた少年は、疑念を抑え切れず問いかけた。

「ああなるまでには結構長い時間が必要だった。最初は俺を強姦で訴えると

 息巻いていたけれど、まだ酷く酔っぱらっていた時に携帯のカメラで隠し

 撮りした「ハメ撮り」の画像を見せると、それまで顔を真っ赤にさせて罵

 っていた智代は、こんどは真っ青になって俺から携帯を取り上げようとし

 たもんだ」

その時の騒動を思い出したのか? 前澤は皮肉な笑みを浮かべた。

 

 

 

 


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