その37

 

 

 

 

(ふぅ… それにしても長い1日になったなぁ)

真夏なので、午後7時を回っても辺に夜の帳が降りるまでにはもう少し時間

が掛かるだろう。盛大な披露宴が終えた後に、一旦は自宅に戻り着替えを済

ませた芳弘は、キモオタ教師の指示に従い、少し時間を置いて、もう一度、

昼間訪れたホテルを目指して足を進めている。

さすがにこじんまりとした式の時とは異なり、3〜400人の招待客が詰め

掛けた披露宴の席では、少年も自重が求められていて、教会の時ほど激烈な

ローター・コントロールは控えていた。ケーキへの入刀や、来賓からの祝辞

、そして友人や雇われタレント達の繰り広げる愚にも付かぬ余興の最中に、

テーブルの下でコントローラーを操り、花嫁の蜜壷の中でのローターの振動

を制御した少年は、悪魔のような巧みさで智代を責め嘖み、時には悶絶一歩

手前まで追い込む手練ぶりを発揮していた。

傍から見れば生涯最良の日を迎えた花嫁が、幸せに酔い痴れて恍惚の表情を

浮かべているようにも見えるが、彼女の膣の中で暴れる淫具の存在を知り、

さらにその凶暴な玩具の制御まで任されていた芳弘の目には、聖なる結婚の

儀を邪な行為で破壊、汚辱される事でマゾの血脈を滾らせる女教師が、肉欲

に溺れ昂る売女にしか見えなくなっていた。

ほんの少し前までは、彼女は少年にとって憧れの対象であり、学校の部活動

の場で個人的に、ほんの二言三言、会話を交わしただけで、その日は一日幸

せな気分を味わうことが出来たものだ。担任の教師でもあった智代だから、

毎朝のホームルームで彼女の顔を見て伝達事項を述べる声を聞くことが、当

時の芳弘にとっては大きな楽しみのひとつでもあり、休日が終わってしまい

、本来ならば憂鬱なハズの月曜日の登校すら、彼にとっては苦では無く胸を

ときめかせる週明けと成っていた。

その智代の苦境を相談されて、ひょんなことから手助けを成し遂げた少年は

、その感謝の印と言う名目で、憧れの女教師と肌を合わせることに成った時

には、大人たちの悪巧みも知らずに脳天気にも幸福に酔い痴れていた。際限

なく浮かれて天にも昇る幸福を味わった後に待っていたのは、憧れの女教師

のイメージをどん底まで堕とす前澤の暴虐だった。

 

恋い焦がれ崇拝して来た美貌の女教師が既に同僚のサド男の毒牙に掛かり、

被虐癖を暴露された挙げ句に性交奴隷に貶められていた事実は、彼女をこよ

なく愛していた芳弘にとっては、すぐには受け入れられぬ辛く厳しい現実だ

った。だが最初に最大級の衝撃を受けた後、たしかに落ち込みはしたが、や

がて前澤の毒気に当てられ続ける内に、いつしか智代への思慕は歪められて

変質して行く。

愛おしいからこそ責める、憧れていたからこそ蔑む、そして童貞を捧げたか

らこそ肉欲の渦に巻き込みマゾ奴隷女として扱う、勝手な言い分だが愛憎半

ばで入り交じる心情を自分でも整理できぬまま、芳弘は二人の教師達とこれ

まで行動を共にして来た。そして、彼女の一世一代の晴舞台である結婚式と

披露宴で、前澤が企んだ邪な行為の片棒を担いだことで、少年は何かが吹っ

切れたようにも感じていた。

偶像が地に堕ちて泥まみれになった不様で切ない現実を受け入れ、同時に自

分がどちらかと言えば前澤に近い部類の人間である言をしっかりと自覚した

芳弘は、サド教師の誘いに乗って、こうして二人の新婚初夜に乱入すべく足

早にホテルを目指していた。

 

世慣れぬ少年は、もしもフロントで見咎められたらどうしようか? と、密

かに心中で怯えていたが、多くの人間が出い入りする高級ホテルのラウンジ

だから、フロントの人間もいちいち来訪者の身分など気にする事も無く、宵

の口に現れた未成年者に向けてチラリと視線を送っただけで、声を掛ける様

子は微塵も見られなかった。

緊張しながら昼間とは趣を異にする高級ホテルのラウンジを急ぎ足で通過し

た芳弘は、エレベーターホールまで辿り着くと、小さく安堵の溜息を漏らし

た。自分で思っているほど目立つ存在ではないことを、ようやく少年は自覚

した様だ。低く唸るような音を立ててエレベーターは最上階を目指す。18

階のホールに足を踏み出した芳弘は、ここで懐から携帯電話を取り出した。

待つ程も無く携帯から前澤の声が溢れ出す。

『おう、着いたか? 』

「はい、今18階のエレベーターの前です」

人気はまったく感じられないが、その分、自分が電話で話す声が響くから、

べつに必要は無いのだが芳弘は小声で応じる。

『鍵は渡したよな? かまわないから入って来い』

「はい、これから、うかがいます」

 

通話を終えてたたんだ携帯をポケットに仕舞うと、芳弘は広い廊下を歩き出

す。こうして夜のホテルのスイートルームに向かう自分の事を思うと、これ

が現実なのか? はたまた女教師を思うばかりの妄想なのか? 当の芳弘自

身も分からなくなっている。

目指すスイートルームには、今日結婚したばかりの前澤と智代が待っていて

くれるはずだ。生徒の立場なのに、教員同士の新婚カップルの初夜の床に招

かれてノコノコと顔を出すのは如何なものかと首を傾げる真っ当な理性的思

考は、ウエディングドレス姿の智代を二人掛かりで責め嘖もうと誘う前澤の

悪魔のような提案に押し退けられて、少年の心の闇の中に蹴落とされている。

結婚式と披露宴で見た憧れの女教師の純白なドレスの美しさは、たとえ智代

が憧憬の対象から恥知らずな売女へ転落していても、いささかも損なわれる

ことは無かった。いや、むしろ、純潔を装おう美女の裏の顔、サド男に奉仕

する喜びの為であれば、教育者の仮面をかなぐり捨てて生徒と交わる淫売で

ある事を知る芳弘だからこそ、対面を取り繕う清純さと、御主人様の命令で

あれば少年の股間に嬉々として美貌を埋める売女のギャップが、彼を苛立た

せ、そして昂奮させてくれた。

数百人の招待客で埋め尽くされた披露宴の会場で主役として祭り上げられた

二人を見た時に、もしも、このまま花嫁の傍らに駆け寄り女教師の淫売ぶり

を暴露出来たら、どんなに面白いか? そんな勇気も実行力も無い少年だが

、想像力のたくましい芳弘は満座の招待客の目の前で、智代を貶めることに

快楽を見い出して注意深く、そして大胆に彼女の膣の中で暴れるローターの

振動をコントロールしたものだ。

来賓、親戚一同、そして親しい友人等が、当たり障りのない祝辞をダラダラ

と無意味に並べ立てる中、芳弘は周囲に疑われぬように細心の注意を払いつ

つ手にしたコントローラーを操り、ジワジワと智代を責め立てた。結婚式で

の失態を糧にした少年は、けして焦る事なく花嫁を追い詰める。一同の視線

が新郎新婦の二人に集まるイベントではスイッチを切るか最小限に抑え、逆

に主賓の挨拶など、二人から注目が逸れた時には大胆に出力を上げる。

前澤の配慮で予想以上に近い席をあてがって貰った利点を有効に生かして、

やや俯き加減でジッと乱逆に耐える花嫁の横顔を注視しながら、少年はコン

トローラーを扱った。傍から見れば盛大な披露宴に感激して俯き、ときには

目頭に溜った嬉し泣きの涙をそっとハンカチで拭う初々しい花嫁と思われた

ことであろう。

しかし、その実態はじっと座っていても膣の中で無気味に蠢く淫具のせいで

意識が朦朧と成り、しかも花婿の悪巧みにより事前に過剰に塗り込められた

媚薬の効果が猛威を振るう中で、淫らな刺激にじっと我慢を重ねる花嫁が、

拭っても後から後から吹き出す脂汗をハンカチで懸命に成って拭いていたと

は誰が知っていただろう。

時折、隣に座る花婿が悪辣さを隠して善良な良人の仮面を纏い新妻に微笑み

かけるが、その目の中に邪悪な光り宿り、心から牝奴隷の苦境を喜んでいる

ことは、同じ属性を認識した芳弘には手に取るように読めていた。もしも前

澤が何か不満を持つか、ほかに不都合だと判断すれば、彼はすぐに相棒にア

イコンタクトを取ったであろう。

芳弘の方も、そう考えて智代と同じくらいに注意してオタク科学教師の事も

気にしていた。だが、残忍なサド花婿は、ついに披露宴の最中に一度も芳弘

の顔を見ることは無かった。試しに少し長い間、多少強めな振動を見舞い、

智代が何度か小さく痙攣した時でさえ、前澤は少年を目で制することは無く

、嬉しそうに細い目をさらに細めて、美しい花嫁が苦悶する姿を眺めていた

ものだ。そんなサディストとマゾ奴隷花嫁の待つスイートに向かう少年の足

取りは軽かった。

 

 

 

どうも、御盆のせいでペースが乱れています。たぶん来週に続きます。

 

 


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