その42

 

 

 

 

「ふぅ、あいかわらず絞まりのよいケツの穴だぜ」

ベッドの上に突っ伏したまま、あまりの快楽の深さに溺れて何度も小刻みに痙

攣を繰り返す花嫁を見下ろしたまま、サド科学教師は苦笑いを浮かべる。思春

期の小僧ならばいざ知らず、もう30才に近いはずの前澤だが、それでも新妻

の菊座に射精した直後の男根は勢いをいささかも衰えさせる事なく、まだ隆々

とそそり勃っているのだ。

「ほら、いつまで死んだフリして休んでいるんだ? たった一度、イッたくら

 いで満足するお前じゃ無いことは分かっているんだぞ」

新妻の剥き出しなったままの白い尻に赤く手形が残るほどの強さで張り手をか

ました前澤の台詞に少年は目を丸くするが、もっと驚いたのは御主人さまの言

葉に反応した智代が、ゆっくりと躯を起こしたことだった。短い失神から目覚

めた美しい女教師の目は、短い休息の間に生気をすっかり取り戻し爛々と輝い

て見えたのだ。

「申し訳ありません、御主人様」

主人の前で性欲に溺れて不様に意識を失ったことを詫びながら、智代は彼の股

間へとにじり寄り勢いを失うことなく勃起した男根に顔を寄せて舌を這わせる

。腸液の汚れを丹念に舐め浄める奴隷妻の仕種を満足気に眺めていた前澤は、

少しの間、智代に好きにさせた後に、わざと邪険に新妻を払い除けた。戸惑う

新妻を他所に彼はごろりと仰向けに横に成る。

「今度はお前が上に乗れ」

なんとも傲慢な言葉だが智代は淫蕩な笑みを浮かべて頷くと、邪魔に成るウエ

ディングドレスの裾をたくしあげて立ち上がり御主人様を跨いで見せた。おず

おずと手を伸ばして勢いの衰えぬ前澤の怒張の根元を掴んだ新妻奴隷は、どん

な男でも奮い付きたく成るような淫蕩な笑みを浮かべてゆっくりと尻を落とし

て行くではないか!

 

「はぁぁぁぁぁ… 御主人さまぁぁ、いいです、御主人さまの大魔羅が、とっ

 ても気持ちいいのぉぉ、はひぃぃぃぃ… 」

最初は遠慮がちだった智代の腰の動きも、いつしか淑やかな風情をかなぐり捨

てて忙しなくなり、花嫁衣装を身に纏った美人女教師は、その清純な雰囲気を

ぶち壊す様に淫らによがり声を張り上げる。

「だめぇぇ、いい、これ、いいの、あひぃぃぃぃ、あん、当たるの、奥に、あ

 たって、凄いの、ひぃぃぃぃ… 」

教え子である芳弘の目など、まったく気にする様子も無く、ウエディングドレ

スすがたの美人教諭は夫と成ったオタク科学教師の上で艶っぽい悲鳴を上げな

がら尻を振り立てた。

ふわりとした長いスカートのせいで二人の結合部分は外からは見ることが出来

ないが、ゆったりとしたドレスのフレアスカートが前澤の上で揺れる有り様は

、何もかもがあからさまになっているよりも余計に淫猥に感じる。このウエデ

ィングドレスを仕上げたデザイナーも、まさか身に纏った新妻がそのまま性行

為に及ぶとは思ってはいないだろう。

全裸だ絡み合うよりも、見えない部分に色々な妄想が膨らむ淫媚な光景を眺め

ながら、芳弘は何度も生唾を呑み込み、昂奮で乾き切った唇を舌をつかって舐

めて湿らせた。我を忘れて目の前の妖艶な交尾に見入る少年の惚けた顔を、前

澤は愉快そうに眺めている。そして、思い出したように新妻の細い腰をドレス

越しに掴むと、初めて下から強烈に突き上げたのだ。

 

「ひぎぃぃぃぃぃぃぃ… 」

それまでは奴隷妻の下敷きに成り、彼女が淫らに舞い狂う有り様を冷やかに見

上げていたサド男の急襲だったから、智代は脳天まで突き抜ける残虐と言って

も過言ではない痛撃で脳髄を蹴飛ばされ、耐える間も無く昇天した。無惨に意

識を刈取られた花嫁は、肉の塊と成り果てて愛おしいサド教師の胸板の上に崩

れ落ちた。

「まったく、主人の許しも乞わずに勝手にイクとは、奴隷女失格だぞ」

絶頂に達した瞬間に意識を失った花嫁の頬を、やや乱暴に平手で叩きながら前

澤が叱るが、自分が仕込んだマゾ奴隷女を玩具にした挙げ句に悶絶に至らしめ

たのだから悪い気分では無いようだ。

「ああ… 申し訳ございません、御主人さま。でも、智代は、もう… あふぅ

 ぅ… 」

相変わらず威きり勃つ剛直で下からぐさりと女陰を貫かれたままの美人教諭は

、痴呆の様な笑みを浮かべ唇の端から涎を滴らせながら御主人様に謝罪する。

「まあ、いいだろう。ところで智代、もうピルは飲んではいないな? 」

「はい、御主人様の御命令通りに、ピルはひと月前から、もう飲んではいませ

 ん」

いきなり経口避妊薬の事を話題にする前澤の目論みが分からず、智代ばかりか

傍観者の芳弘まで首を傾げた。

「すると、今夜あたりはちょうど危険日じゃないか? 」

避妊薬の摂取を止めた恋人の排卵日のサイクルまで掌握しているサド男の問い

掛けに、まだ色惚けしたままの智代はコクリと小さく頷いた。

 

「はい、そうです、御主人さま」

奴隷女の答えに満足したのか、前澤は満面に笑みを浮かべた。

「いいだろう、それならば、今夜お前を孕ませる」

サド男の宣言に、智代は蕩けるような笑みを浮かべ、そして傍観者の芳弘は蒼

白な顔を引き攣らせた。

「これからお前の子宮にたっぷりと子種を注いでやるが… 」

言葉を切った前澤は、ここで改めて共犯者と認めた少年の方に顔を向けた。

「お前が俺の子供を受精する瞬間に、ケツの穴には芳弘のチ◯ポを呑み込んで

 いろ。二穴同時にチ◯ポを呑み込みながら妊娠するんだ。それがマゾ奴隷女

 には相応しい孕み方だぞ」

いきなり前澤の邪悪な陰謀に巻き込まれた芳弘は呆然となるが、サド教師に跨

がり騎乗位のままの新妻奴隷は菩薩を思わせる微笑みを絶やさず即座に頷くで

はないか!

「うれしい、御主人様に孕ませていただく時に、芳弘さまにお尻を責めていた

 だけるなんて、考えただけでも頭がおかしくなりそうです」

拒むどころか、夫の恥知らずな悪巧みを何の躊躇も無く受け入れる女教師の淫

蕩さに、芳弘は驚き目を見開く。もうサド教師にウエディングドレス姿で跨が

り尻を小刻みに揺すっているのは、芳弘が知っている智代とは思えない。生徒

に対して慈愛に溢れた態度で接する一方で、凛とした気品を持って教壇に立ち

授業を行なう美しい女教師と、このスイートルームで自分を性交奴隷に堕とし

た男に跨がり媚態を示す淫売が同じ女だとは、芳弘は信じられなく成っていた。

気さくで思いやりに溢れた指導から生徒の間での人気も高く、少年にとっては

憧れの女性だった智代が、こんなにもアブノーマルな行為に心酔して恥知らず

に振る舞うところを見ると、芳弘は改めて被虐の悦びに目覚めた女の心の闇の

深さを思い知らされた。

「またせたな、芳弘、さあ、いよいよお前の出番だぞ」

新妻を上に乗せたまま、鬼畜な科学教師は教え子であり、今や相棒と言っても

過言ではなくなった少年を手招きした。前澤の存念を知らされた直後には息を

呑み呆然となった芳弘だったが、その邪悪な目論みを思い知らされた少年の心

の中の闇に蠢く邪心は密かに歓声を上げてうち震えている。ひとつ小さく頷く

と、彼はしっかりとした足取りで二人が睦み合うベッドに歩み寄る。

 

 

 

 


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